託されていたことを終え、想うこと
叔母の四十九日、そして納骨も済ませた。
遅くなったけど併せて母も。
叔母は死後の注文もやたら多くて細かい・・
葬儀の指定もそうだったが、骨は家の墓には絶対入れないでくれと。
そして自分で合葬墓に申し込んで、自分が死んだらここに入れろと指示されていた。
ところが(死ぬ)直前になって、やっぱり骨を少しだけ家の墓にも入れてくれと。
とにかく決めたことを突然とコロコロ変えて周りを振り回す・・
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納骨当日。
肌寒かったが晴れ間が広がってくれた。
とても静かできれいな所だ。
眺めもとても良い。
合葬墓って初めてなんだけど、普通のお墓が戸建ての家だとしたら、合葬墓は永久に住めるカプセルホテルみたいなものか。
最初にお金払ってしまえば年間の管理費みたいなものはいらないし、掃除とかメンテとか維持する手間も不要だし、少子化が進む今の時代、実に合理的なのかもね。
納骨は自分では出来ず現地の係員がすべて行う。
立ち会いすらも出来ない。
受付の窓口で事務手続きして、骨壷渡して、はいそれで完全にお別れ。
呆気ないものだね。
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続いて母の骨と分骨してもらった叔母の骨を持って家の墓へ。
カロート開けましたよ。
知ってる?
石だからくっそ重いの!笑
叔母もちょくちょく開けてたからコツは教えてもらってたんだけど、今の私はお腹に傷を持つ言わば怪我人だ。
お腹に力が入らずほんともう泣きそう、、、、
これにて納骨もすべて済ませた。
私に託されたことは全部終えたよ。
おつかれでした私。
ふと思う。
私が死んだらこのお墓はどうなるんだろ?
まぁ考えないでおこう笑
私の役目はここまでだ。
***
私は死んだらお墓には入りたくない。
家の墓はもちろんのこと、合葬墓もお断りだ。
自然に帰りたい。
土でも海でもいい。
だから私は人知れず、ひとりそっと自然の中で死のうと死に場所も決めていた。
けど、癌を患ってしまった今、私の最期はもしかしたら病院のベッドの上かもしれない。
死にたい場所で死んでゆけること。
人間最後の贅沢なんだろうね。