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「今しかできないこと」を大切にしているだろうか?〜子どもの幼少期・別居期間のこと
いま思えば、子どもたちが保育園・小学校時代の私は、〈いまここ〉にいることができていませんでした。
家事・育児・仕事、それぞれで100点を取ろうとして、
「いまこれをやっておかないと、あとで大変」
未来に対する不安と、
「また同じことをやっている」
過去に対する後悔に、囚われていたんです。
一緒に暮らせるという幸せをアタリマエのことだと考えて、
「生まれてきてくれてありがとう」
という感謝をも、忘れていました。
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「子どもたちに愛し愛される母親でありたい」
人生に行き詰まって学び始めたとき、私の口をついて出たのが、この言葉でした。
息子が中学3年生、娘が1年生だった当時、私は子どもたちと離れて暮らしていたのです。
母子で過ごせるのは 週に 1泊。
週末につくり置きしたお惣菜をマンションに運び、買いものに行き、夕食をつくり、洗濯機をまわして、洋服をたたんで、掃除をして、お弁当をつくって……
月曜日は早退、火曜日は遅出にしてもらって、必死で家事に勤しみました。
というのも、カウンセラーさん経由で子どもたちから指摘をされるからです。
・洗濯ものをたたんでなかった
・お風呂(排水溝)の髪の毛をとってなかった
・ごはんが美味しくなかった
・お弁当が前と同じだった
なんとも言えない気持ちになって、涙がボロボロとこぼれたのを覚えています。
〈今しかできないこと〉を後まわしにしていることに、本心では気づいていたのでしょう。
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「パパよりもママと一緒にいたい」
そう子どもたちに言わせようとしていたんだと、今ならわかります。
夫を悪役に仕立てあげ、自分は悲劇のヒロインきどり。
そんな自分の無意識に気づかずに、ちょっとしたことにイライラしたり、悲しくなったり……
感情の起伏の激しさに、自分で自分が嫌になることを繰り返していました。
私が本当に望んでいたのは、
「子どもたちと一緒に過ごしたい」
ただそれだけだったのに、ね。
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〈アタリマエの幸せ〉を、私は失ってはじめて痛感しました。
いっぱい泣いて、いっぱいいっぱい考えて、めいっぱいがんばって、盛大に空まわりして……
学びを深め、実践を続けるなかで、ようやく〈本当の自分〉を取り戻すことができたように思います。
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子どもたちとの暮らしを取り戻したいま、私は自然体でいられるようになりました。
過去がどうだったかは気にならないし、未来に対する不安もない。
母子が一緒にいられる幸せを実感する経験を経て、認知の偏りを解消するスキルを身につけ、過去でも未来でもなく、〈いまここ〉にいられるようになりました。
「私を母親にしてくれてありがとう」
その感謝をいつも心に留めています。
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