意味があるかどうか?〜他人軸で考えるからしんどくなる
妊娠中から幼児教育に熱をあげていた、かつての私。
「子どもの可能性を母親である私がつぶす訳にはいかない」
という恐怖が背景にあったのでしょう。
子どもには無限の可能性があり、自分で人生を切り拓いていく力があることを、知ろうともしていませんでした。
「役に立てなければ私には価値がない」という思いこみ
私は妊娠中から幼児教育熱を上げていました。
英語・多言語・音楽のCD 、フラッシュカードや知育玩具など、さまざまな教材や絵本を買いこみ、0歳から七田チャイルドアカデミー、1歳からは公文式にも通い始めます。
「子どもの人生に役に立つことができなければ、母親失格」
くらいに思っていました。
子どもにしてみれば、宿題ができていないことに毎日プリプリしている母親よりも、ニコニコ見守ってくれる母親のほうが、どんなに伸び伸びと心豊かな日々を過ごせたことでしょう。
(そんな私が母親だったからこそ、子どもたちが受け取ったメリットも同じだけあったのですが、いったんそれはワキにおいておきます)
当時の私は、子どもの人生に役に立つものを <知識、言葉で表現するスキル、数の概念の理解力>などに限定し、逆に子どもの可能性を狭めていることに、気づきもしていませんでした。
たとえば、0歳児が公園で遊べるなんて思いもよらなかったので、公園に行ったことがなかったんです。
(娘が0歳のころ、2歳の息子の後をついて階段をよじ登り、腹ばいですべり台を降りてきたのは衝撃でした ^^;)
「生後◯ヶ月ならこれくらい、何歳ならこれくらいのことができる」
といった情報だけが頭にあった私は、お教室に通えば子どもの可能性が広がると信じこんでいました。
「〇〇をしたら□□ができるようになる」
といったものを鵜呑みにして、
「〈できる〉につながらないことは意味がない」
くらいに思っていたんですね。
意味があるかどうかは関係ない
いまならわかります。
意味があるかどうかなんて、関係がなかったんだってことが。
親がしゃかりきになる幼児教育の弊害にも、目を向けられるようになりました。
「〇〇までに△△ができなければダメだ」
といった他人軸で子どもをジャッジしていたことに、まったく気づいていなかった私は、ネガティブな感情に囚われることがままありました。
「意味があるかどうか」
「役に立っているかどうか」
という他人軸のもとづく私の思考回路は、
「意味がないことをやるような自分はダメだ」
「役に立てない自分には価値がない」
といった自分責めにもつながっていました。
だから、毎日イライラが募っていたんですよね。
「どうしてうまくいかないの?
こんなに私が一生懸命にやっているのに!」
なーんて。
子どもたちからすれば、
「そんなの頼んでないし」
ってところでしょう。
親子でいられることに感謝
それを知って、私は生きやすくなりました。
イライラ・ガミガミから解放されました。
生まれてきてくれてありがとう。
私を母親にしてくれてありがとう。
私がそうしたマインドでいられたなら、子どもたちのやることなすことすべてが可能性の塊の発露であることに気づき、子どもの成長に立ち合わせてもらえる感動に毎日が彩られていたことでしょう。
自分にも人にもダメ出しをしない
「母親ならば〇〇をしなきゃ」
と私が考えていたさまざまなことも、
「世間的に〇〇」
「一般的には〇〇」
「親が言うには〇〇」
「ママ友は〇〇をしている」
「夫に〇〇を言われた」
などなど、他人軸でのジャッジでした。
目の前の子どもの存在そのものが見えていなかった上に、
「子どもを〇〇ができないままにしている 自分はダメだ」
と、人にも自分にもダメ出しばかりしていました。
でも、本当は、私は私でいるだけで価値があるんです。
心の底からそう思えていれば、子どものことだって同じように思えます。
あなたはあなたでいるだけで価値がある。
親子という奇跡的な出逢いに、これからも感謝し続ける日々を過ごしていきたいです。
✳︎この記事に出逢ってくださったあなたが、自分にダメ出しをする〈思考の癖〉を手放すヒントになることがありましたら幸いです。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
✼••┈┈┈┈あとがき┈┈┈┈••✼
乗越 貴子@ DRIVEキャリア事務局さんの記事にインスピレーションをいただきました。
ご縁をありがとうございます。
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