幼児教育に熱中したのは、ヒマだったから
産前休暇に入ってすぐに私がマタニティブルーに陥ったのは、仕事がらみのコミュニケーションが一切なくなったのが原因でした。
「やるべきことが何もない
➡︎ 私は誰からも必要とされていない
➡︎ 私には価値がない」
というネガティブ思考に囚われてしまっていたんです。
そんなときに出逢ったのが、『幼児教育』でした。
「すごい!子どもって天才!!」
夢中になっていろんなサイトを読みあさり、子どもが産まれてくるのを心待ちにするようになりました。
「私がやるべきことが見つかった!」
という感覚だったように思います。
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出産後、たくさんの教材や教室を試しました。
小学校入学前にやっていたのは……
・多言語CD、クラシック音楽のかけ流し
・フラッシュカード
・ディズニー英語システム
・七田チャイルドアカデミー
・ベビースイミング
・公文式(国語・算数)
・リトミック
・スイミング
・しまじろう(英語)
・パルキッズ(英語)
・英語プリスクール
・はまキッズ オルパスクラブ
・絵本の読み聞かせ(日本語・CTPなどの英語)
・クラシック・バレエ
他にも、お絵かき大会、パンづくり、スポーツ・チャンバラなどの体験会や、子ども向けのクラシック音楽会や人形劇、ミュージカルなど、さまざまなイベントに参加していました。
こうして並べてみると、やりすぎ、ですね……
使いこなせなかった教材も多々ありました。
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当時の私は、
「自分が子どもの将来を背負っている」
と思いこんでいました。
好奇心旺盛という自身の特性もあったとはいえ、
「私が働きかけなければ、子どもの選択肢と可能性を狭めてしまう」
という恐れから、さまざまな『幼児教育』に熱中していたんです。
それができた理由を一言でいうなら、私が『ヒマ』だったから。
本来、自分に振り向けるはずのエネルギーを蔑ろにしていたがゆえに、『幼児教育に夢中になるヒマ』がありました。
エネルギーの向け先が違ったことが、いつしか "公文式のプリント・バトル" に代表される、母子のコミュニケーション不全につながりました。
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自分が信じる「こうあるべき」を子どもが受け入れないことにイライラしていた過去の私に、言ってあげたいです。
「子どものことに手や口を出す『ヒマ』があったら、自分のことに専念しましょ!」
って。
私が『ヒマ』だったのは、《自分が本当に大切にしていること=子どもの将来》と勘違いしていたことに起因します。
勘違いである証拠は、私の言動にはっきりと現れていました。
子どもが興味を持ってくれなかったり、私が思ったように動いてくれなかったりすると、イライラしていたのです。
「私がこんなにがんばっているのに!」
なんて、子どもにしたら『いい迷惑』ですよね。
「あなたのためを思って」
という親の思いが空まわりして『大きなお世話』になりがちなのは、親自身が《自分が本当に大切にしていること》を大切にしていないから。
そんな親から何を言われても、
「私のことよりも、自分のことをやったら?」
と子どもに思われる、というわけです。
私自身、『子どものために』と必死だったころには、気づけませんでしたけれど。
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そんなこんなの自身の経験から、子どもを愛するあまり苦しくなっておられるお母さん・お父さんのサポートができればと思っています。
「子どものためにこんなにしているのに、うまくいかない」
もしもそんな思いを感じておられるとしたら、深呼吸してご自身に質問なさってみてください。
「これって、本当に子どものため?
もしかして、自分のためのエネルギーを子どもに向けてしまっていない?」
って。
このままいくと、中高生になったお子さんから
「うるさいなー。ヒマなん?」
と苦い顔をされてしまうかも、しれません。
ご自身が本当に大切にしていることに夢中になっていたら、
「好きにしたらいいよー。私も好きにしているから」
と思えるので、自然と親子の関係性も良好になることでしょう。
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「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
▼子どもにから「うざいなー」思われていたところからの変化を綴っています。
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