「夫はひどい」の正体〜悲劇のヒロインに溺れていた過去の私
黒川伊保子さんの『夫のトリセツ』には、なるほど!と膝を打つ解説がいくつもあります。
(といっても、彼女の主張すべてに賛同はしていません)
今回取り上げてみたいのが、「夫はひどい」の正体。
男性は、愛する家族だからこそ、「問題解決型に脳を使う」のだそう。
「悪気はない。ただただ、誠実なだけなのだ」とも。
「夫はひどい」〜我が家の場合
我が家でも、何度となくありました。
夫が「よかれ」と思ってするアドバイスに、私が「カチン!」とくることが。
そこからヒートアップして、夜中に何時間も口論したことも、数え切れません。
当時の私には、夫のアドバイスが「その場しのぎの思いつき」のように感じられたんです。
〔この場がおさまればいいと思ってるの?〕
〔この前、言っていたことと矛盾してるじゃない!〕
〔どうしてこの人はわかってくれないの!?〕
そんな想いが胸の中に渦巻いては感情的になる、という自作自演を長年続けた末、私はメンタルダウンを起こしました。
(最後に引き金をひいたのは 職場でのストレスでしたが)
ムッとするエネルギーすらも残っていなかった私は、
「ひどすぎる……」
としか思えないことを夫から言われて、茫然自失。
「傷口に塩を塗るようなことをして、いったい何が楽しいの!?」
と、夫を恨んでいました。
何年も経ってから当時のことを夫に確認すると、それはそれは呆気にとられるほど、夫にはまったく悪気がなかったんです。
もしも当時の私が、
「大切に思うからこそ言っているんだ」という夫の本心をくみとれていたら、
そして、
「夫と私は、大切にしていることも、思考の癖も、選ぶ言葉も、伝え方も違うんだ」
と認識できていたら、怒り狂ったり、泣きすぎて目を腫らしたりすることはなかったでしょう。
話しても話しても論点が噛み合わず、ある意味しんどくなるだけなのに、よくもあれだけ言い争ってきたものだ……と我ながら呆れるくらいです。
ただ、それがあまりにもしんどかったおかげで、私は
「人生を立て直そう!」
と本気で自分に向き合えるようになったのです。
私が正しくて、夫が間違っている
当時の私がハマっていたのは、〈正邪の判断〉の沼でした。
私がこんなにも正しいことを言っているのに、なぜ夫はわかろうとしないのか?
何がどうあっても、「私は正しい」という信念がありました。
そして、「夫が間違っている!」という怒りのエネルギーなしには、立っていられないほど、メンタルが落ちていたんですよね。
自分がしんどい原因は、自分以外の人(主に夫)がつくっていると思いこんでいました。
でも実際は、しんどい原因は自分の外にはありませんでした。
そうやって他者を悪者に仕立て上げながら、さらに自分も傷ついていたんです。
たとえ自分が思いも寄らないことを言われても、
「私のためを思って言ってくれてるのね、ありがとう」
さらっと受け流せばいいだけだったことにも、まったく気づきませんでした。
悲劇のヒロインに溺れていたんです。
おかげで、本来の自分を取り戻すまでに、ずいぶんと時間がかかりました。
自分の人生は自分で決める
今では、そうした経験すべてが私の糧になっていると断言できます。
「夫がひどい」と人のせいにするから、しんどかったんですよね。
自分の心は、自分が決める!
それを実践するために、感情の元となる認知をニュートラルにするトレーニングを積んできた結果、「カチン!」とくることがなくなりました。
かつては、
「怒りを感じたら6秒カウントする(アンガーコントロール)なんて、できるわけがない!」
って思っていたこの私が、です。
「自分の人生を自分が大切にするんだ」
と覚悟を決めたら、人のことも大切にできるようになったし、人の言動の背景に想いをはせることもできるようになりました。
悪役を演じてくれて人に対しても、
\ 出逢ってくれてありがとう/
と思える人生は、とても豊かです。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
*パートナーとこれからどうしていくかを迷っている
* もっと愛されたい、愛したいと思っている
*関係がこじれている原因を知って改善したい
→本音をクリアにしてみませんか?
2023年7月15日(土)20:00-21:00 オンライン
kiseki読書会 第1回 ゲイリー・レナード「神の使者」
2023年7月10日(月)21:00-22:00 オンラインで無料開催
☆ 喜びあふれる人生を招き入れたい方
☆ 制限のない愛と豊かさの世界に生きたい方
☆ 人生のカラクリを知って学んでいきたい方
→人生の豊かさを実感してみませんか?
▼プロフィール
▼家族も自分も幸せになる秘訣を綴っています(Kindle Unlimited対象)