体調を崩してわかった夫婦の絆〜マイナスと同じだけあるプラスとは?
高熱を出して寝こんでいる、と母からLINEがありました。
3日めに36度台まで下がったときいて、ひと安心。
母のためにがんばる父
結婚して初めて寝こんでいる母のために、父が買いものに行ったり、食事を用意して部屋に運んだり、とがんばっているそう。
買いものに出る父を見かけたご近所さんから、
「なんか張り切ってるみたい」
と母に連絡が届くほどに。
母に愛と感謝を伝える絶好の機会だと、父が張り切っている様子が目に浮かびます。
ひとりで家事をするのが当たり前だった母
両親と男兄弟、家族7人のために、小学生のころから家事全般を担ってきた母は、自身の結婚後も〈家事を分担する〉ことがありませんでした。
〈家事を分担するという選択肢がある〉と考えることもなかったのでしょう。
私も妹も、母から家事を手伝うよう言われるることなく育ちました。
新たな絆を結んだ両親
今回、父にノンカフェインのお茶を頼んだら、探して買ってきてくれたそうです。
「頼んだらしてくれることがわかって、いい機会だった」
と母は言います。
まさに、「いい機会」。
母が体調を崩した分、父は母に愛と感謝を示す機会を得て張り切ることができ、母は父に頼むという選択肢を得て、父を信頼できるようになったのです。
これまでの母は、
「お父さんはやってくれない」
「お父さんにできるはずがない」
と思いこんで、父に何かを頼むことがありませんでした。
父は、母のために何かしたいと思っても、
「何をしたらいいか、わからない」
「どうすればいいか、わからない」
状態でした。
今回、初めて
「なんだ、こんなに簡単なことだったんだ!」
両親ともに実感したことでしょう。
気づくまでに結婚から50年以上かかったけれど、知れてよかったです。
まだまだ人生は長いですからね♪
家族だから見えないこともある
家族って、一緒にいる時間が長いせいか、
「きっと〇〇に違いない」
と過去の経験から決めつけてしまうことが多いんですよね。
ですが、本当のところは、お互いに日々成長しているのですから、
「以前〇〇だったからといって、今も〇〇だ」
とは限らないのです。
特に、親子関係は要注意。
「子どもよりも親のほうが経験値が高い」
といったことは、ほんのわずかな期間と領域に限られるので、
「子どもも親も、人として対等の関係にある」
と私は考えています。
また、
「□□するのが当たり前」
と思っていることにしても、前提や状況が変わって、当たり前でなくなっていたりします。
「私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」
「私は〇〇で困っているの。あなたに助けてもらえるかな?」
過去がどうだったかは無関係。
「お互いがこれからどうしていきたいのか?」
という対話ができる関係でありたいと思っています。
プラスとマイナスは同じだけある
話が展開してしまいましたが、今回お伝えしたかったのは、
「どんな出来事にもプラスとマイナスの両面がある」
ということでした。
体調を崩して大変なときこそ、同じだけプラスがあることに気づけば、
「ありがたいなー」
と自然に感謝があふれて、回復も早まることでしょう。
母の高熱がきっかけで両親の絆が深まったことに、私も感謝の気持ちでいっぱいです。
気づいたときが成長のチャンス
あなたがしんどさや辛さを感じたときには、
「この出来事からどんなメリットを得ているのだろう」
と探してみてくださいね。
その出来事やネガティブな感情をなかったことにするのではなく、〈プラス(メリット)とマイナス(デメリット)が同じだけある〉と実感するためのワークです。
感情がブレたとき、体調を崩したときが、成長のチャンス!
プラスとマイナスの両面を見ることができると、プラスとマイナスが統合されて愛と感謝の状態になり、本来のあなたの力が発揮されます。
ネガティブな感情をなかったことにする(フタをする)のではなく、自然と消滅してしまうのです。
よかったら、お試しくださいね♪
*人生の中で起きるいろんな出来事を冷静に見て、正(プラス)と負(マイナス)を統合する。
Dr. ジョン・F・ディマティーニから学び続けています。
Dr ディマティーニ バリューファクター®︎公認ファシリテーター
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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