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2021/6/3 「汚れまみれ」

「作り物の世界で一瞬の本物を。」「僕らの作っているものはすべて作り物。」

あの世界は真実じゃない。作っている本人達も、占い師も、父も。みんなそうやって言っていた。「嘘を息のように吐き出してる。」こんな感じで言っていた人もいたなと、眠気覚ましのカフェラテを作っている時に思い出した。スプーンで泡を混ぜる。そろそろ冷たい飲み物にしたいと、それが最近の願望。

作り物の中に本物を。ってこれはすごく面白い。その一瞬があるらしい。私にはわからない。でも、その瞬間が好きだと言って、それを求め続けていると言って、魂が震えて大きな喜びになると言って、生年は違う同じ誕生日の方が話していた。

本物と真実と本当と偽りと嘘と作り物と。その辺の使い分けが分からなくなってきた。きっとこの、たった一語の言葉選びが大きな間違いになる。誰かを傷つけたり、怒らせてしまうことになる。それでもかすかに触れてそのままわかった気になってしまうよりは、「わかっている方々」に0から教えてもらいたい。その時まで大事にして、わからぬままに待っていたい。

あっちの世界は辞めた方がいいんじゃないか。この意の言葉を年に五回は受け取ってきた。汚いから。大体こういうことだろうと思っている。一歩でも踏み入れたこともないのに、境界線の脇に立ったこともないのに、そうなんだろうなと同意している私。どうかと思う。

でも、一歩以上踏み入れた従姉も「全然だよ」って確かそんなことを話してくれた。「全然良くないよ」って意味。詳しくはわからない。接待とかそういうこと。汚い手が回されている。それのこと、それの心配。

でもさ、今日思ったの。こっちの世界だって汚いじゃないって。どっちも一緒だろって。怒りが湧いてきた。作り物じゃない本当の世界、現実の世界だって真っ黒じゃないか。本当がいっぱいあるのに、本来ならすべてが本当であるはずなのに、偽って生きている。偽りだらけのこの世界。偽りの美しさで汚れきっている。

本当の世界で偽りだらけ。作り物の世界で一瞬の本当。どっちがいい。どちらが本物の美しさだと思う。知りたい。

息が詰まりそうになったから、作り物でも本当の美しさがある世界に逃げ込んだんじゃないのか。少なくとも私はそうだ。死にそうになったから、あっちへ行きたいと思ったんだ。あっちへ行きたいと必死になったんだ。

何故、あっちの世界の人達がこっちの世界の人達に殺されなければいけないのか。なんで必死になっている人たちが傷つけられなきゃいけないのか。本当を隠して偽りで、それが素晴らしいって、可哀想だねってなんで言われなくちゃいけないのか。なんで小さくなっていなきゃいけないのか。なんで泣かなければいけないのか。

こんなこと言ったって届きやしない。上に行くしかない。こんなこと言ったって、「貴方みたいにそんな強くないから。」って言うんでしょう。もうそういうのうんざりだ。

こっちの世界だって十分汚い。私もみんなも汚れまみれ。


またね👋








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