人の言葉がナイフに変わる。
ある方からの言葉。
「子どもが幸せの全てではない」
「いつかできるよ」
「今は二人の時間を楽しんで」
まだ産むと言う選択肢すら与えられていない私たちにとってその言葉がどれだけ傷つくのか、当人たちはわかっていないのだろう。
そう考え、個々のSNSにつぶやいている人に対しては好き勝手にやってくれと思うのだが、
わざわざ悩んで辛くて吐き出している人のもとに来て伝えることは、ただただその人を傷つけるだけだと、気づいて欲しい。
その人の中では励ましなのかもしれない。
だけど、
私たちは今現在、ゴールのない未来の見えない中走っている途中なんです。
自分の「子ども」を抱く夢が叶わないかもしれない。「産める」かも、わからない。
「産む」選択を与えられないまま、「二人の生活」になってしまう可能性だってある。
一生、自分の子どもを抱くことが叶わないかもしれない。
私たち不妊治療をしている人たちはそんな不安の中にいます。
「産まなきゃよかった、いなければと思う日もありました。」
それをよく私に言えますよね…
あなたたちが選択したことですよね?
それを治療で悩んでいる人に伝えられることに驚いたと同時にとても悲しくなりました。
ああ。
私が喉から手が出るほど欲しいもの。
治療をしても手に入るかわからないもの。
そうやって思えるんだな。
時に人の言葉はナイフのように突き刺さるんです。
「言葉」にはそれだけ力がある。
自分の考えを精査せずにも載せられる。SNSって簡単で、だからこそ怖いですよね。
優しさの押し売りになってませんか?
自分が書こうとしていることは相手にどんなふうに伝わるのか、考えていきたいですね。自分でも気をつけていこうと思います。
目に見えない相手だからこそ、慎重に。
Shout / andropを聴いて。