
マーケティングに限らない、習慣化と長く続く関係づくりに学びを得た一冊。読書メモ『カイタイ新書』
博報堂のヒット習慣メーカーズと
そのリーダーの中川悠さんの
『カイタイ新書 -何度も「買いたい」仕組みのつくり方-』
を読みました。
朝渋で著者の中川さんの登壇イベントが
7月29日に開催され、
視聴参加したことをきっかけに
購入して読んだ一冊。
何度も買いたい、そのためのしくみづくり
さまざまな環境の変化により、
転換期を迎えているマーケティング。
そこで必要になってくるのが、
「一度だけ買いたい」しかけよりも、
「何度も買いたい」しくみ。
そしてそのしくみをつくるために
重要なのが「習慣」。
習慣化の3つのステップや、
その実践編のワークショップまで
詳細にまとめられた一冊です。
本書の章構成
CHAPTER1 Introduction 単発的なマーケティングから、「持続的なマーケティング」の時代へ
CHAPTER2 Method 「習慣化」とは?
CHAPTER3 Prediction 習慣を予測する
CHAPTER4 Addiction1 習慣を設計する
CHAPTER5 Addiction2 「触媒」の魔力
CHAPTER6 Conversation 習慣を広げる
CHAPTER7 Training 実践PACワークショップ
読書中のツイート
#カイタイ新書 読みはじめ。
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 14, 2020
「新しい商品ではなく新しい習慣をつくる」
人口減少や環境の問題などもあり、作っては捨てての時代ではもうない。
商品をつくって売るのが目的ではなく、人々の習慣を。その中に入り込む商品をつくる。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 14, 2020
「人間には、できることならばさまざまな行動を習慣にしたいという本能的な想いがある」
考えること、新しいことをするのにはパワーを使う。
習慣になってしまえばパワーは使わないし、楽。
人間は基本的に、楽したい生き物だ。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 15, 2020
「「点」ではなく「時系列」で」
一時的に、短期的に盛り上がることはそんなに難しくはないが、インパクトは大きく、効果があるように見える。
だが、長期的に見て良かったといえることになるだろうか?
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 15, 2020
「「人生の転機」と「社会の転機」に習慣はスイッチしやすい」
大きな社会の転機ではあった2020年。
同時に、人生の転機を迎えた人も多かった。
そう考えると、習慣が変わった1年ともいえる?
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 16, 2020
「「量」の発想も大切です。しかしそれ以前に、大切な尺度は「質」の発想です」
ここで大切なことは、コアな愛好者や価値を理解したファンをつくりアプローチすることかと。
正確に言うと、「量」の発想が必要な部分と「質」の発想が必要な部分があるように思う。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 17, 2020
「これからの「アフターデジタル」社会は、デジタルで絶えず接点があり、たまにリアルにも来てくれる、というものにシフトしていくという考えです」
SNSなどで知り合った人と初めてリアルで会うときの「はじめまして感」のなさも、このデジタルでの接点に関係がありそうな気がする。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 17, 2020
「複数視点で見ることで、兆し習慣の解像度が上がり、理解が深まっていくのです」
特にメディアは「これを売りたい」「この方向に誘導したい」という強い意図を持ち取り上げるので、複数の視点からの検証は必要。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 18, 2020
「新しく習慣化ループを考える際には、デスクの上だけで発想するのではなく、新しい習慣を取りいれてほしい人たちの実際の行動を見に行くことを強くおすすめします」
過去にうまくいったやり方は再現性は高いかもしれないが、足りない。
その新しい習慣をやるのは誰か?実際の人だ。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 18, 2020
「現在のビジネスにおいては、説明がしやすい「サイエンス」と「クラフト」のみが重要視され、「アート」がないがしろにされています」
説明のしやすさ、わかりやすさを求めた結果、感覚的な部分を省いてしまいがち。
だけど、この感覚こそ大事であり、じっくり向き合う必要がある。
#カイタイ新書
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 18, 2020
一度だけ買いたい、でなく何度も買いたい。
SNSのつながりも同じだと思った。
企画とかでバズらせたりフォローしてされて終わり、は「一度だけ」。
それよりも、ちゃんとお互いを知り、「何度も」やりとりし続いていく。
そんな関係をつくりたいし、
今続いてる関係はそれだと思う。
#カイタイ新書 読了。
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) October 19, 2020
自分が毎日だったり定期的に続けていること。
読書だったり、ブログだったり。
今でこそ何も考えなくても習慣になっているけど、そこにはちゃんと習慣をつくるための「習慣化ループ」があるんだな、と気づく。
そして、個人的には習慣をつくれた。
その成功体験も大きい。
マーケティングに限らない、習慣化と関係づくりのメソッド
人口が減少したり、モノがあふれる世の中では、
新しく手を広げていき、一度だけ売る方法は
どこかで限界が訪れます。
それよりは、しっかりと関係をつくり、
そうして何度も買いたいと思ってもらう。
本書はそのしくみづくりについて
書かれていますが、読んでいく中で
SNSでの関係づくりも同じだなと思いました。
よく、企画などでバズを生んだり、
リツイートなどでフォローを促したりしても、
それはフォローがゴールになってしまい
「一度だけ」になってしまいます。
それよりも、リプライやいいねなどをしあい、
そしてお互いを知り、「何度も」やりとりをして
長く続く関係をしっかりとつくっていく。
そう考えると、SNSもフォロワー数や
いいねの数がすべてではないですよね。
習慣化の話についても。
私も、毎日だったり定期的に続けていることは
いくつかあります。
読書だったり、このnoteだったり。
いまでこそ何も考えなくても続いていて
習慣になっているけれど、
そこにはちゃんと習慣をつくるための
「習慣化ループ」があるんだな、ということに
読んでいて改めて気づく機会になりました。
noteは連続更新のポップアップが出ますし、
ブログも連続何日更新したかを
手帳に記録しており、
この数字が1日1日増えていくこと、
そしてそれが目に見えることは
「成長」の習慣の「ダム型」の触媒ですね。
また、私自身の例でいうなら、習慣をつくれた
成功体験もまた、次の習慣づくりにつながる。
そんなことを感じています。
マーケティングに限らない、習慣化や
長く続く関係づくりにおいて
学びをもらった一冊でした。