夢組だけが全てじゃない。できることを積み上げながら、自分の人生を好きになろう。読書メモ『世界は夢組と叶え組でできている』
桜林直子さんの
『世界は夢組と叶え組でできている』
を読みました。
「叶え組」に寄り添う考え方
本書に出てくる「夢組」と「叶え組」。
「夢組」とは、やりたいことのある人。
「叶え組」とは、やりたいことのない人。
「夢を持とう」「好きなことをやろう」など
やりたいことのある「夢組」に
光が当たりがちな今の世の中。
人との会話の中でも
「なにかやりたいことあるんですか?」
「これからやりたいこと何ですか?」など
夢組であることを前提とした質問も多く、
そういう場で消耗してしまった経験も
あるのではないでしょうか。
これというやりたいことがなくても、
無理も背伸びもせず、笑って暮らすために
叶え組である著者が考え続けてきたことが
綴られた一冊です。
本書の章構成
「夢組」と「叶え組」の話
「やりたいこと」ってなに?
まずは、自分を知る
ガマンのフタを見つける/過去から見る
書き出してみる/過去を捉え直す
想像力と素直さを身につける/未来を見る
素直でいるための他者と居場所
自分の中の「夢組」と「叶え組」
あとがき
読書中のツイート
これ!というやりたいことがなくても、生きる意味はある
冒頭でも書きましたが、
「夢を持とう」「好きなことをやろう」など
やりたいことのある「夢組」に
光が当たりがちな今の世の中。
「夢を語り合おう」といった
イベントも多々開かれ、
これ!という言いきりでやりたいことを
言えないような「叶え組」には
肩身の狭い状況。
私も「叶え組」の人間だと自覚しており、
そうした自分に欠陥があるのではないかと
思ってしまうほど。
ですがこれは、自分ではなく
そのように思わせてしまう、
一部の人しか受け入れられないような
社会のほうが問題なのです。
だけどそれが全てじゃない。
目の前のことを全力でやる。
誰かのサポートをすることも尊くて、
とても大切なことですよね。
世の中は人に何者かを求めがちだから
たぶん、何をやっている人か
ハッキリ答えられることも大事だけど、
何かをやっている人を応援できる人だって
実は尊いのではないかと思います。
私も振り返ってみれば、
自分が見た、知った、経験した。
いいなと思ったことや人やモノ。
それらをただ記録しておきたい。
自分が活きた足跡として残しておきたい。
そう思って自分のために書いてきた文章、
このnoteで書いてきたこと。
別に誰から頼まれたわけでもないけど、
書き続けていたら誰かの役にも
立つことができた。
そう思うのです。
私はこれからもこれという夢は
語れないかもしれない。
「こういうことをやってます!」
と強く言い切れる人ではないかもしれない。
それでもできることを積み上げながら、
その生きる意味を作っていき、
自分の人生を好きになっていきたいと思います。
「夢組」だけがすべてではない。
そんな勇気をもらえた一冊でした。
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