不安を引き起こしやすい今の世の中。悩みと正しく向き合い自分の力に。読書メモ『「悩み方」の教科書』
菅原幸子さんの
『みるみる不安が消えてココロが楽になる「悩み方」の教科書』
を読みました。
本書の著者のさちこさんこと菅原幸子さん。
感じることと考えることのギャップから
いのちの危険を感じた原体験を持ち、
必死から使命で生きることを決意し、
カウンセラーの道へ。
現在は企業や学校、福祉施設などで
多くの方のお悩み、人生と向き合い
活躍されています。
変化の激しい現代社会では
若い方から年配の方まで、老若男女問わずに
不安とともにみんな生きており、
不安がいつも心の中に支配されることで、
生きにくさを感じている方が
とても多いように感じているとのこと。
本書は、さちこさんの
カウンセリング現場での経験から執筆され、
特に不安を起こすための
思考、言葉、行動にフォーカスをし、
事例を交えながらまとめられた一冊です。
本書の章構成です。
まえがき
不安を起こす行動・思考のチェックリスト
不安を感じる理由~できないことには不安を感じない~
「どうせできるわけない」が口癖の裏にある本当の気持ち~暴力少年のロールレタリングの事例から~
トラウマの捉え方を変えることで出来事を過去へと消化させる
感情のコントロールが悩み方を変えていく~行動と感情の別離~
いつも同じことで悩んでしまう
不安だらけで選択ができない
体調不良に含まれる無意識な感情
ストレスで食べ過ぎてしまう
体から放つメッセージが教えてくれたこと
誰でもできる明日を変える目と耳を使ったエクササイズ
悩みの解決ステップ
あとがき
読書中のツイート。
本書はさちこさんのカウンセリングの
現場での経験から執筆されており、
そのやり取りなどの場面を
想起しながら読めました。
それもあり、その中には
私の経験とも重ねながら読めた部分も。
読了したときのツイートでも書きましたが、
私はかつて、他人と同じを強要されたり
同調圧力の強いコミュニティで
いじめを受けたり体調を崩したことが
たびたびありました。
そうした自分を責めたこともありましたが、
そのたびに、私は生きる「場所」を
変えることで自分の居場所を
つくってきました。
なので実は、幼少期から長く続いている
人間関係って皆無ですし、
長く続く人間関係も少ないです。
ひとつのコミュニティに長くいたり
長く続く人間関係を築くことが
よしとされていることもまだ多い
社会の慣習が残っているので、
逃げたと非難する人もいますし、
対処の仕方としては稀なのかもしれません。
ですが、今の自分から考えると、
生きるために必要なことをして
自分で人生を選んだだけのことで、
これで良かったのだと思います。
また、いじめなどの経験も
受けて良かったとも思いませんし、
当時自分をいじめていた相手とも
会いたいとも思いませんが、
経験を無駄にはしなかったのだろう、
とは思います。
さて、今の世の中も
これまでになかったような、
想像もつかないような変化も起こり、
不安になりやすい状況。
どうしたらいいかわからない。
そういう方も多いかもしれません。
不安を大きく捉えてしまうと
押しつぶされてしまうと思います。
何がどう不安なのか。
そして何が起こっているのかを正しく捉え、
その上で自分がどうしていきたいのか。
自分にできることは何かを考えて
できることを少しずつでもやっていく。
そうすることで、道が開けていくのでは
ないだろうかと思います。
正しく悩み、自分の力にしていく。
その力に変えていく一冊として
読んでみてはいかがでしょうか。