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ベンチャー型町工場 タシロで働く――①マシンオペレーター
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます!
今回から2回に分けて株式会社タシロで募集している職種について詳しくご紹介できればと思います。
現在タシロではマシンオペレーターと生産管理の2職種で募集をしています。
新卒の方はもちろん、未経験の中途の方にもわかりやすくご紹介できればと思います。
本記事ではマシンオペレーターの業務をご紹介したいと思います!
詳しい求人情報についてはこちらをご覧くださいね!
株式会社タシロでメインに据えている業種は精密板金加工となります。
業界に詳しくない方にはちょっとわかりにくいかもしれませんが、ざっとご紹介すると以下のようなことを行っています。
板金加工とは、1枚の金属板に対して切断・穴あけ・曲げ・溶接などの加工を行うことを指します。そのなかでも精密板金加工とは、板金加工の中でも「寸法公差が厳しい」とされる、精密な板金加工を指します。
一見とても難しいように見えますが、タシロの設備の基本的な機械操作は未経験者でも3か月で覚えられます。
この機械操作をしてものづくりをする加工者が「マシンオペレーター」とよばれる職種になります。
一口にマシンオペレーターといっても色々な部門があり、担当する機械が異なります。
タシロでは、レーザー部門、曲げ部門、溶接部門、マシニング部門に分かれています。これはメインの作業の分担により部門分けを行っています。
このマシンオペレーターを4つの部門に分けている理由は、属人化しないように「多能工」という1人で複数の機械の操作ができるようにするためです。大体6カ月~1年でジョブローテーションを行っています。
この「多能工」の形を取り入れたことで2つのメリットがあります。一つは、複数の加工ができることで、「こんなものをつくりたい」と思ったときに自分が描くものを自分の手で創り出すことができます。
タシロは「自分のアイディアで商品化できるチャンスのある会社」です。つくりたいと思ったものを自分でつくり出せるというのは、何より楽しいことではないでしょうか。
それは自社商品だけではなく、部品の製造においても言えます。多能工という、幅広いスキルを取得することで、依頼があった製品の図面を見て、全体的な加工のイメージが描けるようになります。
すぐに製作のイメージを描けることは、一人の職人としてのキャリアアップにつながりますし、また、なにより大きなやりがいを感じることができます。
一般的にオフィスワークでもそうですが、自身が上流から下流までの商品製作の流れを理解することで、様々な企画を提案できますし、時には取引先企業様の相談に乗ることもできます。
その流れは板金加工工場でも同様です。様々な加工の流れを理解することで、製作を依頼するお客様にも提案の幅が広がり、喜んでいただけるようになります。
二つ目のメリットは、ワークライフバランスを意識した働き方ができるということです。
「属人化」。なかなか難しいことばですよね。
オフィスワークでもそうですが、代えの利かない人材というものは貴重なものです。時折、キャリアを考えるときに「代えの利かない人材になろう」ということも耳にします。属人化することで、会社にとってかけがえの無い人材となり、言い方を考えずに言えば、「食いっぱぐれない」で済むというメリットがあります。
しかし、それは本当に当人にとって良いキャリアにつながるものでしょうか?
属人化すると「代えが利かない」というメリットは得られますが、逆に言えば「その人しかできない仕事が発生する」ということになります。
これをもっと噛み砕いて言えば、何か用事ができて休みたいとき休めなくなります。
たとえ全体の業務量が少なくとも、属人化した仕事を持っていると、その人が仕事をこなさない限り仕事の流れが止まってしまうため、休みが仕事によって取れなくなったりする可能性が大きくなります。
私はこの状況は本人のキャリアにとって良くないものと考えました。
もちろん本人にしかできない仕事は一見とても魅力的に見えますが、休みが取れないことは長期的なキャリアに障害を生みます。
一方、他の人がカバーできれば休みを取りやすくなるといえます。
さらに言えば、1つの部門で複数人担当者がいれば、有休も取りやすくなるでしょう。
「その人が休みたいと思ったときに、罪悪感なしに休みを取りやすい環境」をつくっていきたいと考えており、そのために生まれたのが「多能工」の仕組みです。
タシロで身につく幅広い加工。幅広く世の中に必要なものをつくっています。
タシロの主な設備は下記に記したものになります。
10数人の小さな工場ですが、精密板金加工における設備が揃っており、ひととおりの加工を身に着けることができます。
精密板金の技術は日常で見かける様々なものに使用されています。 例えば、公共交通関連では、電車の空調カバーや床板部分、バスのコイン受けなどです。 また、飲食店では厨房機器やメニュー立てや箸置きなど、世の中にあるあらゆる装置(表面も内部も)に板金の加工技術が使われています。 株式会社タシロでは、歯医者の治療用の椅子の基盤や、海に浮かぶ桟橋のフレーム、コンビニの揚げ物の装置など、世の中に必要な様々な製品をつくっています。
タシロの製造実績はこちら
生活していれば必ず板金加工でつくられたものが存在しています。
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[設備]
・レーザー加工機(FiberLaser、CO2レーザー)
・NCベンダー
・溶接機(Tig、アーク、スポット)
・マシニングセンター
・旋盤
・ボール盤
・フライス盤
▼設備について詳しくはこちらから
タシロの仕事は1点、2点の小ロットの加工が多く、毎日異なるものを製造しています。
大量に同じ製品を生み出す加工会社さまも多く存在していますが、小ロット加工が多いタシロでは、新しいことに挑戦することが好きな人に向いているといえます。
また、工場での作業は一人一台機械を担当するなどのイメージをお持ちの方もいるかもしれないですが、タシロではコミュニケーションを取り合いながら協力して1つの作業をすることも多いです。
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それでは、具体的に各部門について業務の様子をご紹介します!
1.レーザー加工
作業担当者のコメント:「タシロは最新鋭の機械を定期的に導入するため、最新鋭の機械を操作することにワクワクします。」
「最初の3か月くらいで基本的な操作ができるようになります。大きな機械を操作ができてやりがいを感じます!」
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タシロは最新鋭の機械を導入してきました。
写真のAMADA製 9kwファイバーレーザー ENSIS 4020AJも一号機です。
レーザー加工機は2台あり、他にはタレパン(タレットパンチプレス)と呼ばれる複合機 になります
※レーザー切断だけではなく、多彩な金型(パンチング・成形・タップ)をタレットに搭載し、段取りレスと高速加工を実現パンチングやタッピングの複合加工ができる機械があります。(AMADA製 LC-2012C1NT)
一般的に板金工場は力作業が多いのではないか?というイメージがありますが、力仕事の多くはレーザー加工の段階になります(大きな板金をレーンに乗せる作業が力仕事になります。)
レーザー加工以外は次工程になるので、曲げ加工や溶接は業界として女性も多くの方が活躍しています。レーザー加工も加工する資材を入れ替えるのは力仕事ですが、タッチパネルを使用したマシンオペレートは力の有無にかかわらず可能です。
2.曲げ加工
作業担当者のコメント:「曲げ加工は力に自信の無い方でも担当できます!NC機械で数値制御がついているので安心です。スキルをつけて自分の思ったとおりの曲げ加工ができるようになると楽しいですよ!」
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3.溶接
溶接とは、加熱や加圧して溶かし2つの金属を接合させる加工です。
一口に溶接と言っても、様々な種類があります。
タシロの溶接はTIG溶接機、炭酸ガス溶接機、アルミ専用溶接機、スポット溶接機があります。加工素材は鉄とステンレスがほとんどです。(どちらが多いかは製作物によって変動します)
作業担当者のコメント:「成長が実感しやすく、今までできなかった加工ができるようになると成長を感じられて嬉しいです。」
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その他の業務風景
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バリ取り
バリとは、金属などを加工する途中で意図せず発生してしまう、不要な突起のことをいいます。
製品にバリが残っていた場合、次のようなトラブルが起こる可能性がありますので、やすりやグラインダー等を使用し除去します。
・触れたときにケガをしたり、周辺部品を傷つける
・寸法精度が悪化する
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グラインダー
砥石を回転させることで研磨や切削、研削を行う工具
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今回はマシンオペレーター職についてご紹介しました!
次回は生産管理職についてご紹介します!
株式会社タシロ
株式会社タシロは2023年9月20日より代表交代をいたしました。
新体制では「共創」を軸に、様々な分野の業界とのコラボレーションに挑戦したいと考えています。
一緒に会社や業界を盛り上げてくれる仲間も募集中!
特に、自分のアイデアで商品開発し、製造や販売まで行ってみたいという方は大歓迎です。
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