大分旅行 @神和苑
「大分県って日本一のおんせん県なんだって」
残暑が残る代々木公園で、
友人たちと12月に癒しの温泉旅行に行こうと決めた。
飛行機に乗るのは何年振りだろう。
多事多端な毎日でも、初の九州上陸に心が小躍りしていた。
旅割が使えるし、少し贅沢をしてもいいよねってことで、
選んだ旅館は、別府の山荘神和苑さん。
お馴染みのホカンス友人が見つけてくれた旅館、さすがのセンスである。
お昼前に大分に着いて、地獄蒸しと地獄めぐりを夕方まで楽しんだ。
旅館の紹介をメインにしたいため、写真連投ごめんなさい。
17時頃に旅館にチェックイン。
贅沢旅が幕を開けたことに、小躍りどころか大躍りする。
宿泊するお部屋は2階のかすみ草。
重みがある扉を開き、いざ。
息を呑む。
生粋の日本生まれ日本育ちが思わず「オーマイガー!」と口にしてしまった。
温泉地独特のにおいと12月の冷えた空気を、一気に鼻から吸い込む。
吐き出すのがもったいないもったいない!
このまま体に閉じ込めておきたい!
なんてこともできないから、日頃の鬱憤とともに息を放つ。
あぁ。この瞬間のためにがんばってきたんだよね。
お風呂に浸かる前から、2022年の自分を労ったりした。
温泉を早く堪能したかったため、夜ご飯は旅館近くのお店で海鮮料理を。
平家さん、新鮮な海鮮がたくさん出てきたのでおすすめですよ。
旅館に戻る前にコンビニでお酒とアイスとおつまみも買っちゃったりして。
さて、いよいよ身体の全細胞を大分に預ける時がきました。
友人は大浴場、私はお部屋の露天風呂に。
指先から全身が浸かる瞬間、
だいぶ長めのはぁ〜〜〜〜を披露する。
こんなの、ずるいよ。
多幸感溢れる時間に、
ふと心がひるんでしまうことを考えた。
手のひらの時間を大切にできずに、
明日を見つめ過ぎてしまうこと。
予想しかできない未来を、無理に操作してしまうこと。
だって、明日食べるお昼ごはんの気分だって、明日になったら変わってしまうのに。
もっともっとその先のことを考えすぎるのは、もったいないなぁ、と。
そんな風に考えるようになったのも、ここ最近。
毎日を当たり前に過ごしたくないと感じるきっかけがあったから。
底知れない不安は、たしかに常にあるのだけれど、
そこだけに囚われていても窮屈なだけ。
自分の大切にしているいまを積み重ねた先に、理由のある未来を作りたい。
ひねくれがちな思考をほぐしつつ心身ともにリラックス。
ここに来れてよかったと心から思った。
そして、お風呂上がりの火照った肌には、プチ贅沢アイスクリームを。
ベランダで食べたかったが、寒すぎて断念。
寝る前に友人たちと集まり、乾杯。
大分県産かぼすサワーでキマりました。
ほろ酔いでお部屋に戻って就寝準備。
蒸気でアイマスクをくれた上に、
キングサイズのベッドをひとりで使わせてくれた。
彼女の前だと、お言葉に甘えに甘えてしまう。いつもありがとう。
7時に起床してすぐさまベランダに飛び出す。
お馴染みのセリフ、旅先で迎える朝がなによりも好き。
東京よりも日の出が遅い朝日を見ながら、うっすらと目尻が湿った気がする。
あくびのせいにしておこう。
朝風呂は大浴場へ。
大浴場に行く道も素敵。
別府の街を一望しながら入る温泉。
語彙力が乏しくて申し訳ないが、最高以外のなにものでもない。
本当に、最高です。
車を15分ほど走らせ、友永パン屋さんへ朝ごはんを買いに行く。
月曜の9時前なのにすでに行列が。
地元のひとに愛されるお店の味は間違いない。
シンプルの極み、朝から気持ちをホカホカさせてくれた。
「もう1泊する?」なんて、本気まじりの冗談を繰り返しながら支度をはじめる。
いや、ほとんど本気だった。
支度のBGMは秦さんの「WINTER PLAYLIST 2022」。
歌声はもちろんだけれど、秦さんの歌詞はずっと優しい。
元気出して!前を向いて!的なパッションを感じ過ぎないところが好きだ。
チェックアウト前に少し旅館を散策。
どこを切り取っても趣がある。
また来れたら嬉しいな。
後ろ髪を引かれまくって旅館をあとにする。
先のことを考えすぎるのは落ち着かない、とか言っておいて、
帰りの車中ですでに仕事のことを考えていたのは、
次の楽しみのためだということにしておこう。
また明日からも、無理せずがんばろうね。
至極の癒し旅、ありがとうございました。
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