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6月の振り返り(イベント編)

6月は怒涛だった。
転職先での仕事が始まり、平日はめいっぱいに新しい知識を詰め込んで、休日は引っ越しを祝して友人らが会ってくれた。東京に遊びに行って帰宅した2日後に祖母が倒れ、また関東にとんぼ返りした。体も心も大いに揺れた1ヶ月。

入社
京都市内にある小さなIT企業に転職した。社員は8人ほど、自分より歳下が多くて、オフィスへは毎日自転車で通っている。前の会社と何もかもが違う。馴染めるか不安だけど、今のところみな優しくしてくれている。
帰り道に自転車をとろとろ漕いでいると、夕焼け空のいちばん端に山が見える。京都に住んでいるなと思う。

オフィスの近くの和菓子屋さん


平安神宮薪能
天気が微妙でぎりぎりまで迷ったけど申し込んでみた。当日は雨がしっかり降っていてこりゃダメかと思ったら予定通り開催と知り、パイプ椅子で傘を差しながら待ちに待つ。
開始時間を少しすぎたくらいに雨が止み、途中で一瞬日差しまで差した。コロナ禍でずっと開催できず、今年こそはという主催者の執念の晴れ間だった。

晴れ間

東京でも薪能へは一度行ったけど、京都のそれはお社の翳りや静けさやどこかで鳴る鐘の音のせいか、東京とは全然違う体験だった。
内容も良かった。狂言とは積年の気迫ある漫才。能も特に音の響きが素晴らしかったけど、日和って借りた音声ガイドに注意を取られてしまったので次はちゃんと予習する。
いつか蝋燭能にも行きたい。

年月の重み


カピバ・ラ・フィエスタ

去年も行った三島の推し動物イベントに今年も行った。三島、京都からはまあまあ遠い。出展していた作家さんに関西の動物園情報を教えてもらった。神戸どうぶつ王国に早く行きたい。

仲良し兄弟


源湯×古本屋弍拾db
尾道の古本屋が京都の銭湯で出張販売すると聞き、仕事帰りに立ち寄った。銭湯は若い人たち中心で運営していて、グッズも色々あって愉快だった。
お目当ての本屋に入る前に別の古本屋を2階に見つけた。折り畳まれた四次元空間みたいな狭い部屋の真ん中にお兄さんがすっぽり嵌っていてめちゃめちゃ驚いた。気になるテーマはあるか聞かれ、ないだろうなと思いながら日本庭園をリクエストしたら良さげなのが2冊も出てきてまたびっくり。買ってしまった。

時空の歪み

お目当ての古本屋は畳の部屋にたくさん本を平積みしていて、人々が囲むようにして黙々と本を読んでいた。店主の書いた本を買った。良い夜だった。

戦利品

夏至祭
大阪の友人の家に遊びに行った。皆でごはんを作って食べて、のんびり過ごした。この人たちにしょっちゅう会えるようになったことがしみじみ嬉しい。
鱧を山盛り湯引きして、東京ではありえないなと思いながらもしゃもしゃ食べた。

永遠に続きそうだった学生生活が終わり、今はみんな働いている。それぞれのほろ苦さがありそうだけど、私から見たら皆根っこは変わっていなくて羨ましい。
私の変化は取り返しがつくだろうか。この10年で失ったものが大きすぎる気がするけど、他の人はどうなんだろうか。

生活編へ続く。

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