「確証バイアス」という魔物
インターネットが発達して誰でも気軽に情報発信できるようになって久しいですね。現代では情報化は過剰に進化して、何が正しいのか間違っているのか、嘘か誠かを識別することは難しくなっています。
さて、人は誰でもできれば自分が考えていることを否定されたくないものですね。できれば自分の主張は皆に理解してもらいたいと思うでしょう。
そのような時に気をつけたいのは「確証バイアス」です。
確証バイアスとは、自分の仮説を検証するために自分にとって都合の良い情報ばかりを集めて確証を得ようしとうする偏見・傾向で、その傾向によって、その人の「思い込み」は益々強くなっていきます。
人に理解を促す場合は、より多くの事例を集めて納得性を高める必要がありますが、最初に述べたとおり、この世は情報が溢れかえっているため、自分に都合の良い情報がたくさんあります。しかしその一方では、それに反論する情報もたくさんありますので、常に自己批判的で客観的な気持ちを持って情報に触れることが大切です。
確証バイアスの傾向が強い人としては、自己主張や自己顕示欲が強く他者への不満が多い人、また何でも白黒はっきりしたいゼロイチ思考の人に多いようです。
また、確証バイアスが強い人は、意見の異なる人を見下したり、敵意を抱いたりします。その結果、誰からも意見してもらえず、自己成長もできず、益々孤立し、結果として幸せを感じられない人生を送ることになるかもしれません。
しかし一方では、このタイプの人は大成功をおさめるという期待もありますが、しかし、まぁ凡人の私としては、そうまでして大成功を求めようとするメンタリティはありません。できれば家族や仲間から孤立しないよう、たくさんの意見に耳を傾けながら中庸を探って生きたいものです。