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【前十字靭帯断裂の旅】スイマー的現状報告とアドバイス的な何か①
まだ全然治る気がしない手術後8週間目前半
毎日のようにリハビリに取り組んでいますが、体感的な回復度はまだまだ3割といったところ。今後、本当にスポーツに復帰できるのか不安になるレベルですが、なんとか前向きに頑張っています。
ちなみに、直近の膝の屈曲伸展や筋力の具合は、こんな感じです。
・階段の昇り降りOK
・ステーショナリーバイクOK
・自転車NG(ロードバイク、ママチャリ)
・片足ブリッジOK
・三角座りOK
※手術後9週目を迎える頃に、自転車に乗れるようになりました。
ついにリハビリにスイミング解禁!
前十字靭帯再建手術後のリハビリでは、手術後6~8週頃から、ステーショナリーバイクやスイミングが推奨されているようです。これは全世界共通のようですが、元スイマーにとっては、この「泳いでもよい」というのが、なかなか難しいところではないでしょうか。
私は、リハビリの一種目としてスイミングが解禁された時、「え、どのくらい泳いでいいの?」「泳げるの?」と思いました。水の中では陸のような装具が着けられないという不安もありますし、膝まわりの柔軟性や筋力もまだまだのレベルだと感じます。いくら手術前日まで泳いでいたとはいえ、自分がどの程度泳げるのか想像がつきませんでした。
一般的な注意点
よく見るリハビリ中のスイミングの注意点は下記のとおり。初心者~中級者スイマーにとっては、この3つを守っていれば大丈夫かもしれません。
理学療法士さんによると、膝の伸展に問題がある方は、泳ぐことによるリスクが高いので注意が必要とのことでした。ほかのリハビリ種目と同様ですが、必ず理学療法士さんの了承をもらってから取り組んでください。
・バタ足のみOK(正直バタ足すらまともにできる気がしない)
・平泳ぎのキックはNG(1回無意識でしそうになったが不可能だった)
・フィンはNG(そりゃそうだ)
私が思う注意点
私のような競泳経験者や中級者~上級者スイマーにとっては、一般的な注意点だけでは想像や判断がつかないことがたくさんあると思います。さらに、屈曲伸展がまだ完全ではない時期、日常生活や筋トレで装具が必須の時期だと、装具が着用できない水中やプールサイドは不安でいっぱいかもしれません。
私が手術後7~8週頃に実際に泳ぎ始めてから気になった点や気を付けた方がいいなと感じた点を下記にいくつか書いておくので、ぜひ参考にしてみてください。
・水中では無意識禁物
・自分の回復状態を過信しない
・その日の膝の調子を確認しながら泳ぐ
・通常ビートのスイムではなく、まずは1ストローク2ビートから始める
・過伸展までの力強いキックをしない
・体をローリングさせた時のキックの打ち方に注意する
・バタフライ、バック、クロールのキックの動きの違いに注意する
・クイックターン後に膝を捻った状態で壁を蹴らない
・今の自分のレベルに合ったプルブイ、パドルを選ぶ
・ビート板キックは潔く諦め、スカーリングのサポートありのキックに留める
ある日の無謀な挑戦
週2回の通院リハビリで、屈曲伸展の調子がいいと感じたある日。無謀にも、ビート板を使ったクロールのキックに挑戦してみました。
結果は惨敗。何となく予想はしていたものの、25mを続けてキックすることができませんでした。泳いでいる時に痛みが出るわけではないのですが、まだ屈曲伸展が思うようにできない膝に、びくびくしながら力を入れてキックをしなければいけないので、17.5mほど進むのに約30秒もかかってしまい、思わず笑いそうになりました。
ちなみに、私の50mクロールのキックのタイムは、ケガ前は40秒ほど、現役時は35秒ほどでした。長年、200mのキック練習などを好んでいたので、いかに現在の状態が悲惨かがおわかりいただけるのではないでしょうか。
元通りの力強いキックができるようになるのは、やはりスポーツ復帰の目途となる1年後なのかもしれません。早くマスターズ水泳に復帰できるレベルに戻れることを祈るばかりです。
ある日のトレーニングメニュー①
※メニュー中の「スイム」は、キックなしのスイムやツービートよりのスイムも含みます。
・200m アップ(潜水、スイム)×1
・25m フリー(キック)×1
・25m ウォーキング ×1
・400m 個人メドレー(プルブイ&パドル)×1
・100m 個人メドレー(パドル)×2
・100m フリー(スイム)×2
・100m バック(スイム)×2
・100m ダウン(スイム)×1
・100m トーピード ×1
ある日のトレーニングメニュー②
※メニュー中の「スイム」は、キックなしのスイムやツービートよりのスイムも含みます。
・200m アップ(潜水、スイム)×1
・200m 個人メドレー(プルブイ&パドル)×1
・100m フリー(プルブイ&パドル)×2
・100m バック(プルブイ&パドル)×2
・100m フリー(スイム)×2
・100m 個人メドレー(スイム)×1
・200m ダウン(スイム、トーピード、スカーリング)×1
ある日のタイム
まともにキックができない状態ですが、興味本位でゆるくタイム測定してみました。なかなか切ないタイムですが、まあ仕方ありません。
・17.5mフリー(キック):30秒 ※ビート板あり
・50mフリー(スイム):45秒 ※キックはゆるめながら、ちょっとがんばりました
・50mフリー(プルブイ&パドル):45秒
まとめ
もちろん、「回復段階中にも泳げる」という喜びはありますが、いざ泳ぎ始めると、自分にとっての当たり前のことにたくさんの危険が潜んでいることに気付かされます。そして、自信を持って「泳げる」といえるまでには程遠いなという感じです。