「自分はまだまだ未熟やと思い知ったわ」
いつぞや、学校から帰ってきた息子は
「無量大数までの単位覚えた!」と嬉しそうに言った。
本当に覚えていた。
きっかけは法事だったと思う。
お坊さんから、それぞれにお経の冊子を渡されて
なんとなく読んでいたら
「不可思議」という文字を見つけた。
「不可思議って単位やねんで、無量大数の手前」
と息子が言った。
当時の私には???なこと。
反応したお坊さんが
「それだけ遠くから、ご先祖様が足元を照らしてくださっているということが書いてあるのだ」
という旨を説明してくれた。
その後お坊さんと息子は
「光年って知ってるか?」
「うん。9兆5000億キロ」
みたいな会話で盛り上がっていた。
(何で知ってんねん)
(親はなんのこっちゃわからなかった)
数や光年については
宇宙の図鑑から派生して興味をもったらしい。
そういえば息子は小さな頃から図鑑が大好きで
水族館では魚とパネルの解説を全部照合してからしか先に進まないような人だった。それは今もなお続いていて、付き合うこちらはもはや試練。
私も文字を追うことは好きなので、ある程度までは付き合えるけれど、それでもしんどい。
息子に付き合ってゆっくり一周している間に
妹と父ちゃんは何周もしている。「おっまた会ったな〜!」とか言うて。
水族館としては割とコンパクトな京都水族館。
一周するのに3時間くらい要します。年パスユーザーなのに毎度3時間。
脱線しましたが
そんな息子は、算数の教科書に載っていた無量大数の単位を毎日眺めて覚えたらしい。
それで、意気揚々と披露したあと
すごーいとか天才とか最高とか盛り上がって
YouTubeで答え合わせしてみよっかーって
一緒にYouTubeを見たら…
無量大数は序の口だった( ゚д゚)
その先には信じ難い数の
未知の単位の世界があった。
そして息子はタイトルのセリフを目を輝かせながら呟いたのです。
知れば知るほど
自分は何も知らないと思う感覚。
それって学ぶ上で大事だし
げんなりすることもあるけど
モチベーションになるよね。
そこにワクワクできたら楽しいよね。
そのまま大きくなりなね、
そして母もそうでありたい。と思った出来事でした。