親愛なるDXMへ
死にたくなってODしそうになったら全力で止めてくれる恋人も欲しいけど、一緒に錠剤を飲み干してくれる恋人も欲しい
眠剤で千鳥足になりながら一緒に踊ったりしたい
切れ目でキツくなってるとき一緒に「ヤバいダルすぎる」とか言いながら一緒にポカリスエットを飲みたい
DXMでグラグラに歪んだ世界を恋人と一緒に見たい、虹色の曼荼羅を一緒に眺めながら語彙力無くなって「やばい、めっちゃ綺麗ー」とか一晩中言い合っていたい
その後ダラダラセックスをして昼まで寝て昼過ぎにモソモソ起きてUberで適当にご馳走とか頼んで、私が求めてる幸せってこんなに俗物的なものなのに絶対叶わないの何でだろう
既読のついたまま返事が返ってこないLINEも、もう二度と会えない人のことを考えるのも、絶対私のこと好きじゃないよなってわかる瞬間も、友達に会えないことも、行きたくない仕事も、薬のない生活も、全部全部つまんないんだよなあ
薬が見せる幻覚みたいな、カラフルで浮世離れした圧倒的な存在に包まれたい、それが愛されることだと思ってるけど、違うのかな
誰にも愛されない私は、薬のことが大好き
だって薬はいつも私のことを何も考えられないぐらい異次元に飛ばしてくれて、見たことない景色を常に見せてくれるから
でも私の想いはいつも一方通行で、薬は絶対私を愛さないから、最終的にBAD入って終わっちゃう
幸せになりたいよね、なれるのかな