「ねえ、土曜日行こうって言ってたディズニーどうする?」 ベランダで煙草に火をつけると後ろから英里に声をかけられる。英里はまだ下着姿で、こちらに向かって無邪気に笑いかける。 「ディズニー行ったら別れるらしいからやめよ」 英里に背を向けたままベランダで煙草を吹かしながら答えると、その答えが気に食わなかった様子で彼女は下着姿のままベランダに出てきた。 「別れるも何も付き合ってくれないじゃん」 嗚呼めんどくさいと思うけれど、あえてそれを口に出さず「えー何本当に行きたいの?」
死にたくなってODしそうになったら全力で止めてくれる恋人も欲しいけど、一緒に錠剤を飲み干してくれる恋人も欲しい 眠剤で千鳥足になりながら一緒に踊ったりしたい 切れ目でキツくなってるとき一緒に「ヤバいダルすぎる」とか言いながら一緒にポカリスエットを飲みたい DXMでグラグラに歪んだ世界を恋人と一緒に見たい、虹色の曼荼羅を一緒に眺めながら語彙力無くなって「やばい、めっちゃ綺麗ー」とか一晩中言い合っていたい その後ダラダラセックスをして昼まで寝て昼過ぎにモソモソ起きてUber
「もう1回ODしたら病院を変わってもらいます。もう診ることはできないです。」 私が約2週間前に医者に言われた言葉だ。私は当時連日OD(オーバードーズ)を繰り返していて、1週間で100錠の薬を胃にザラザラと流し込んでいた。 「え〜、診てもらえなくなるのは困る、じゃあODやめます…」と言った私に医者はさらに、 「マッチングアプリも全部削除してください。これから毎日インストールし直してないか携帯チェックします。」と言った。 私がODを始めた頃と処女を失った時期はほぼ同時期で、
何も書けなくなった。昨日からずっとnoteの記事を書いては決して書いては消して、何度となく新しい記事を書こうとしたけど文章が上手く書けなくなった。 最近の私はダメダメだ。ダメダメになった原因はいつも男だ。私の心の舵取りは完全に男に握られている。私はパンセクなのでたまに女にも舵を取られることがある。まあ男にしろ女にしろ、なんせ私は色恋沙汰と相性が悪いのだ。 ダメダメになった私はもう最悪だ。日常生活の全てがままならなくなって、ベッドの上から動けずに天井をひたすら見つめている。
バイキングのペース配分ってみんなどうしてるんだろうかと思う。 私はついつい頼みすぎてしまう。バイキングに臨むため朝や昼を抜いていくこともしばしばあるが、レストランから店を出る頃にははち切れんばかりのお腹を抱えている。食べ放題が上手くできない。 バランスよく食材を取るのも難しい。以前テレビ千鳥で見栄えよくバイキングの食材を取っていけるかという企画がやっていたけれど、きっと私が出たらビリになってしまう。自分のプレートを見返すと、フライドポテト、エビの天ぷら、ハンバーグ、唐揚げと
昨日の夜、Lil Peepの曲を聴いて、Lil Peepのことをたくさん考えて、オーバードーズについての文章を書いた。我ながらいい文章が書けたと思って記事を公開したけれど、やっぱり読んだ人がどう思うかとか、色々考えたら怖くなってきて今朝該当の記事を非公開にした。私は色々思うことを書いて、それをInstagramやXで宣伝して皆に読んで貰っているけれど、「こんなこと書いてたら人から嫌われるかな」とか「こんなこと書いてたら怖がられるかな」と思って不安になったりすることがある。
薬物だ〜いすきだ。だってなんの意味もないから。薬物なんて何にも意味ない。体に入れたら世界を知ったような気になれるこれも、ご飯が美味しくなるあれも、ぐっすり眠れるそれも、なんだって全部意味が無いのだ。 人生には意味の無いものもたまには必要だ。無駄があるからこそ必要なものに気づける。キャンバスに無駄な余白があるからこそ美しいと思える絵がある。薬物は余白なんだろう。人生のありがたさを知るために、必要不可欠な無駄なんだろう。無駄なのに必要不可欠というなんておかしな話だと思う?でも私
5月末に閉鎖病棟に任意入院してから3週間経った。3週間経って、気持ちもだいぶ落ち着いてきて、診察でも退院の話が出るようになった。 もう少ししたらこの病院を離れるかもしれないので、離れる前に私がどんな風に閉鎖病棟での日常を過ごしているか記録に残しておきたい。 6:30 点灯 ホールの明かりが着く。私はいつも5時半ぐらいには目が覚めているので、ホールの明かりがつくまで1時間ぐらい時間を持て余している。朝起きてまず溜まっているLINEを返した後、病院内の売店や近隣のコンビニで買っ
先週から閉鎖病棟に入院しています。この文章は鍵付きで外から完全に閉ざされた病棟内からお送りしています。どうしてこうなってしまったか、順を追ってお話していきましょう。 急に何もかも無駄だと思うようになった。厭世主義の極みみたいな感じで、はいこれも無駄、あれも無駄、それも無駄、無駄無駄無駄ァになってしまった。マッチングアプリを日夜必死にスワイプして色んな人に会っているのも、薄給で働いているのも、叶うかわからない夢を追っているのも、「なんか全部無駄じゃないすか?」と脳内ひろゆきが
先日25歳になった。ついにアラサーと呼ばれる年齢に到達してしまった。私の現状は、思い描いていた25歳とはかけ離れている。25歳になれば、家や車は持ってないにしろ、そこそこ広い1Kぐらいの部屋に住んで、バリバリ働いて、恋人とラブラブで、夢も軌道に乗り始めて……とずっと思っていた。私は今8畳のワンルームに住んでいて、バイトをして食いつないでいて、日夜マッチングアプリをひたすらスワイプする日々で、書き始めた小説がなかなか上手く書けなくて悩んでいる。「私の人生って、こんなもんなのかな
極彩色の愛を見るといつも私は圧倒されて自分がちっぽけな存在に思える。私も絵の具を全部ごちゃ混ぜにしたみたいなカラフルな愛で誰かを包み込みたいと常日頃思っているのに、恋愛とはなかなかこうも上手くいかないもんかねというぐらい上手くいかないものだ。 スーパーのお惣菜を一人で食べる。一人で食べてもめちゃくちゃ美味しい万代やラ・ムーのお惣菜。でも私はスーパーのお惣菜を誰かと分け合うようなささやかな幸せの日々を切望している。一人でたくさん食べて腹を満たす事はできても、大好きな人と分け合
他人の目を気にせずにはいられない。 朝目覚めて、煙草を吹かしながら「今日もまた退屈な一日が始まるなあ。」と寝ぼけまなこで考えているときだって、私は「今の自分は他人の目にどうやって映っているんだろう。」と考える。 狭いワンルームのアパートで1人踊ったり歌ったりしてるときだって、「VTRでご覧の皆さん!お元気ですか!」という気持ちを込めて大好きな音楽に身体を揺らしている。 満員電車でガタゴトガタゴト揺られているときだって、「鼻毛出てないかな。」なんてつまらないことを考えながら、
人を愛するってなんて素敵なことなんだろう。他人のことで頭がいっぱいになるあの苦しさともどかしさは、恋をしている人だけが味わえる特権だ。 私にはすごくすごく大好きな人がいた。お互い傷つけあうことしかできなかったのに、私はその人が本当に大好きで、多分その人も私のことを多少なりには好きでいてくれた。今思い返しても、あれだけ強く誰かを想って苦しくなったのは人生で数える程しかないと思うぐらいだ。 でも大好きな人をずっと大好きでいることはできなかった。大好きな人が苦手な人になって、次
人生が行き詰ってる。今の自分を表す2文字は閉塞だ。四方八方、どこを見てもこの状況を打開する出口は無い。 小さい頃から夢ばかり一丁前だった。私は、大人になったらさぞ有名になっているんだろうと思っていた。我ながらおこがましいことこの上ないと思う。大人になるにつれて皆が色んなものを諦めていく中で、私には諦めきれないことがたくさんあった。でも現実は厳しく私の前にそびえ立っている。肥大しきった自我が今の自分の足枷になっている。 最近、地に足つけて生きた方が幸せなんじゃないかと思うよ
文章が書けなくなっている。最近死にたくなるぐらい悲しいことがないからだ。いつだって悲しみを原動力にして文章を書いてきた。それは初めてペンを持ったあの頃から変わらなかった。悲しみをあらゆる方法で押さえ込んだ今、私の心に埋まらない空洞だけがぽっかり残った。 大好きな人が26歳になるまでに処女作を書き上げようとしていた。だから私も25歳になるまでに処女作を書きあげたいと思っている。魂を込めた原稿用紙に広がる私の世界。でも今の私には何も書けない。感情がない。身を削ってまで伝えたいこ
今日noteを書かないと14ヶ月連続更新記録が途絶えてしまうらしくて、慌てて書いているけど書く内容が思いつかない。最近あったことをとりあえず書いていこうか、面白くなるのかな。 今月の上旬に胃腸炎になった。めちゃくちゃしんどかった。あのときの私はさながら人間ポンプで、水飲んでもポカリ飲んでも口に入れたもの全て吐いちゃいます状態だった。熱も38.9度まで出てめちゃくちゃしんどかった。できればもう胃腸炎になりたくないけれど、私はこの短いか長いかわからない人生で少なくともあと2回ぐ