寄り添うということ。
寄り添うということ
きっと誰しもが一度は望んだことがあるのではないだろうか、だけれど心地よく感じる寄り添い方というのは人によって全く違う。
誰かと楽しい気持ちを共有することで寄り添ってくれていると感じる人。
誰かと、悲しい、寂しい気持ちを共有することで寄り添ってくれていると感じる人。
美味しいご飯や美しい景色、優しい言葉に寄り添ってもらう人。
他にもきっと沢山あるけど、共通していることは1人じゃ叶えられないということだ。
気持ちを共有するには相手がいる。
美味しいご飯は育てた人、作ってくれた人がいる。
美しい景色は守ってきた人がいる。
優しい言葉を掛けてくれる人がいる。
だからきっと、助けられている気がなくとも、助けている気がなくとも、みんなどこかの人と寄り添い合っているんじゃないかと、こんな幸せなことを考えている。
そう、みんな寄り添い合っている。
だから、辛い、助けてと言えない人はもっと欲張りに言っていいんだよと伝えたい。
話は少し変わってしまうが、
私はいま就活中の子達の相談役を任されている。
日々相談しにくる子たちは、口を揃えて
「やりたいことがないです。」
「面接が不安です。」
「自分の強みがわかりません。」
こういったことを言う。
けれどそれぞれ経験してきたことや、育ってきた環境、背景、寄り添われ方が異なる。
一人ひとりじっくり話を紐解いていくと、自分への自信のなさから発信することに対して不安を抱いていることや、単純に何も行動していないから不安を感じている子だったり、本質はバラバラだ。
本質が分からないまま私が寄り添ったとしても、求めているものとはかけ離れていたり、欲しかったであろう言葉を届けることが出来ない。
せっかく相談しようという勇気を出してくれたのに、その気持ちを踏み躙ってしまうことだけは避けたい。
なので私は本質引き出すための、寄り添い方を1番に考えるようにしている。
想いが伝わっているのかどうかは分からないが、心の隙間を少しでも埋めることが出来ているなら私はとっても幸せだ。
サムネイルのオムライスの写真は、私がインフルエンザになってしまった時、友人が心を込めて作ってくれたものだ。
私にとって心地よいとかんじる寄り添い方というのは、こういうものだ。