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SNS採用に挑戦する企業に立ちはだかる7つの壁

こんにちは、hiroki katoです。現在は人事として採用や広報をしたり、SNS採用チームの責任者としてショート動画を作ったり、個人ではSNS運用代行やSNSコンサルティングをしたりしています。

「𝕏 (旧Twitter) 採用って何から始めればいいの?」「ショート動画の企画、撮影、編集のやり方がわからない」というお悩みを抱えている方がいましたら、無料相談承ります。お気軽にご連絡ください。

SNS採用に挑戦する企業が直面しがちな7つの壁

SNS採用を挑戦しようとすると、いろんな壁に出会います。今回はわたしの経験をもとに書きつつ、対策や乗り越え方なども併せてまとめていきます。では、早速いきましょう。

1. ターゲットの明確化
2. コンテンツの質と量の確保
3. SNS運用のリソース不足
4. エンゲージメントの低さ
5. ブランディングの一貫性
6. 成果の測定
7. プライバシーとコンプライアンス

7つの壁の解像度をあげる

1. ターゲットの明確化

・どのプラットフォームでどの層をターゲットにすべきかが不明確。
・適切なターゲット層にリーチできない。

ターゲットを明確にする際はn=1で考えることが重要です。ターゲットの年齢や性別、住んでいる場所、性格、仕事へのマインド、趣味、友達の数、家族構成、SNSに触れる際の心境など、具体的に書き出してみましょう。

ただし、ターゲットは何度でも変えてもいいです。初めに決めきる必要はありません。自社が持つアセットとターゲットがズレていることはあり得るので、トライを繰り返す中で最終的に初めに想定したターゲットに届けばいいんです。

若い世代に採用したいが、届けられるコンテンツが40代に限られている場合、40代に届けながらも若い子供世代に口コミしたくなるコンテンツを作ればいい。まずは最終的なターゲットを明確にしましょう。

2. コンテンツの質と量の確保

・継続的に魅力的なコンテンツを制作するのが難しい。
・投稿の頻度やタイミングが適切でない。

SNSはフロントの役割を果たすので、中途半端なコンテンツでは逆効果。質の高いコンテンツをコンスタントにアップしていくための設計が大切です。そこにまず必要なのは、SNSが重たい作業であるという事実を企業が理解することでしょう。

「SNSなんて片手間でやれるでしょ?」と考えている経営者の方も少なくありませんが、市場調査やコンセプト設計、企画考案、動画撮影、編集、投稿、分析など、本当に膨大な業務量です。

業務後も休日も情報収集やコメント返信、次の企画の考案のために常にSNSをウォッチする必要があります。しっかりと稼働時間と適切な人員を確保することが重要でしょう。

3. SNS運用のリソース不足

・専門的な知識や経験を持ったスタッフが不足している。
・他の業務とのバランスを取りながらの運用が困難。
・社内での理解を得られず、適切なリソースの確保ができていない。

どのコンサルティングにも言えることですが、やはりプロに頼るというのは重要な作戦だと考えます。特にSNSはトレンドの移り変わりが早く、SNSを常に見ている人間が担当したほうが費用対効果が出やすいです。

もちろん、自分でやったうえでわからないことを聞くことも大切です。失敗経験や成功体験は血となり肉となるので、自社で運用をしながら専門的な知識や経験を持ったスタッフをうまく利用するのもよいでしょう。

「他の業務とのバランスが取れない」という相談をよく受けますが、言い訳ができる環境でのSNSへの取り組みは中途半端になりやすいです。やる/やらないをハッキリさせ、やるならしっかりと稼働時間を確保しましょう。

4. エンゲージメントの低さ

・フォロワーや反応が少ないため、効果が実感できない。
・応募者とのインタラクションが乏しい。

SNSのエンゲージメントは急に伸びる(突然にバズる)ものと思っている方が多いですが、実際は地続きの毎日の先に高まっていくものだと考えています。表立って見えるものは伸びたものばかりですから。

しかし、実際は違っています。培ってきたマーケティングスキルや動画編集スキル、積み上げてきたファンの数、泥臭く地上戦で構築してきた関係者の数など、様々な要素が噛み合ったタイミングでじわじわ伸びるのです。

初心者の方がSNS担当者に抜擢されたとする場合、少なく見積もっても1年はうまくいかない期間が発生すると考えたほうがよいでしょう。ただし、その期間は決して無駄にはならず、失敗経験が財産になるので、それを許容したうえで取り組むことをおすすめします。

5. ブランディングの一貫性

・採用情報と企業のブランドイメージを一致させるのが難しい。
・ブランディングが曖昧になるリスク。

SNSの運用が返って企業のブランドを落としてしまっているケースはよく目にします。「あの企業には入りたくない」と言われてしまわないために必要なのは、全体を俯瞰してみる力(客観視できる力)でしょう。

責任者が運用者であることは少なくないと思うのですが、やはりバイアスはかかるし、視野が狭くなる。「数字を出さないと」というプレッシャーで目的を見失う。構造的に難しくなりやすいです。

目的を決める。軸をブラさない。企業全体で運用する。担当者を孤独にさせない。感覚ではなく、言語化する。ユーザーとの約束を決める。大切なのはこの辺り。企業と担当者が二人三脚でやることが重要です。

6. 成果の測定

・SNS採用の効果を具体的に測定しにくい。
・投資対効果が不明確。

SNSを活用したいと考える多くの企業は、認知を高めたい!という文脈で様々な広告手段の中から自社のアセットを考慮したうえで、SNSを選択しているかと思います。

これが具体的な効果を測定しにくく、投資対効果を不明確にする理由です。つまり、「認知を高めたい」と「商品を買ってもらう」「採用につなげる」までは想像以上に距離があるのです。

距離が遠いなら、近いものを成果にすればいい。「𝕏を毎日1投稿できる体制をつくった」「ショート動画で1万再生まわる設計をつくれた」「毎週リードを100件確保できる仕組みがつくれた」など。

すぐに数字に反映されるものと認識している方も少なくないです。根拠を持ってSNSの可能性と事実を説明し、曖昧で不明確になりやすい構造も言語化して伝えることが大切です。

7. プライバシーとコンプライアンス

・個人情報の取り扱いに関する法規制を遵守する必要がある。
・SNS上での不適切な投稿やコメントの管理が必要。

SNSを運用するうえで炎上は切っても切り離せない関係です。わたし自身は炎上させたことはないですが、今の時代は想像や解釈によって燃えることすらあります。

書いていない部分を想像し、「つまりそれって〇〇ってこと?最低じゃん!」のようなケースです。こういう場合に必要なのは、コメントをこまめにチェックする人間でしょう。

いち早くリスクを察知し、適切に対応する。もちろんそれだけでは不十分なので、複数名のリスク管理チームを立ち上げ、様々な角度から理不尽や言いがかかりを言い合うことで、炎上へのリスク管理をしています。

まとめ

長く書いてきましたが、伝えたいのは「SNSは片手間でやれるものではないし、中途半端にやるくらいならやらないほうがいいし、企業と担当者が二人三脚でやるものだし、リスクはゼロではないけど、多くの企業にとっては適正なリスクなのでやったほうがいい」ということです。

「SNSをこれからやろうと思ってるけど、何から始めたらいいかわからない」「𝕏やショート動画を初めてみたけど、ちょっと手伝ってほしい」など、わたしが貢献できる部分がありましたら、ぜひお声がけください。SNSの領域は「初めは外注、徐々に内製化」が賢い選択かなと思ってます。

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