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Rp:33〜37まとめ 九州視察旅行前編

12月
僕は家族で旅行に行くことになった。
行き先は九州。
キッカケは妻からの言葉だった。
「気になっている薬局が近くにあるなら行ってみれば良いじゃない。
私も気になっているところがあるから、そこを回る旅行をしましょう。」

妻は薬剤師ではないが僕の仕事や夢に理解をしてくれている。

目的地と日程は
1日目:大分市内の薬酒barの見学。
2日目:宮崎市にある予防に特化した薬局運営をしているところの見学。
3日目:熊本県、阿蘇の健康をテーマにしたテーマランド。
4日目:佐賀県鳥栖市の中冨記念くすり博物館。
半分は僕の行きたかったところ、半分は妻の提案によるものだった。
地域住民に医療や健康をより身近に感じてもらえる取り組みを考えるには外にでなければわからないこともある、
ということだ。

大分県
別府、由布院は温泉地として有名で、地獄めぐり、くじゅう連山、日本のナイアガラとして有名な原尻の滝などが観光名所として挙げられる。
グルメとしてはとり天、中津からあげ、関サバ関アジが有名で、どれをとっても美味しいものばかりだ。

僕らは大分市内に入り、まず昼食を取ることにした。
キッチン丸山は地元民にも愛されるお店で、13時近くに来店をしたがお客さんが少なくなることはなかった。
頼んだメニューは定番のとり天とミックスプレート。

とり天はそのままでも美味しかったが、ポン酢につけて食べるのが本場流だった。
うん、ジューシーな鳥の旨味とさっぱりとしたポン酢がとてもいい組み合わせだ。
ミックスプレートは子どものおかずにもなると思って注文してみた。

ハンバーグとエビフライは安定の美味しさだったが、骨付きのチキンカツが目に留まる。
ここのお店は色々な芸能人も来店しておりサインも飾ってあった。

お腹いっぱい食べたあとはお目当ての薬酒barに行くことにした。
ここは夜だけでなく昼も不定期で営業しているお店で、昼はハーブティーの提供もしている。
『地域の方が気軽に立ち寄れる、健康意識の高まるお店』作りにはもってこいの場所だ。

薬酒barの店内はドライフラワーと各種ハーブがあり、よくあるbarとは違った雰囲気だった。
ハーブテイーはもちろんだが、ノンアルコールカクテルの提供もしており、下戸の人でもお店の雰囲気を十分に味わうことが出来た。
飲食店を運営するにあたって、『その日の体調にあったものを提供する』というのはとても属人性の高くなるので人を雇うにしても人件費が高くなる。
幸い僕は漢方の勉強もしているので開業当初はこのような事業形態も可能だが、そのうち固定メニューを決めて属人性の低いお店を目指さないと継続的な運営は難しそうだな。

その後、僕らは今日の宿に向かうことにした。
今回は慰安旅行、というわけでもないのでなるべく安く、民宿に泊まることにした。
民宿には初めて泊まったが、部屋もきれいで食事も美味しかった。
価格自体は料理の内容で決まるようだったが、刺し身、煮魚、焼き魚、フライなど、
今日市場で仕入れた新鮮な地のものをこれだけ食べられて7500円は格安だ。
民宿全てがこういうわけではないと思うが、とにかくここの宿はとても当たりだ。

2日目は宮崎県に訪れた。
宮崎県は高千穂、霧島、日南海岸と県内幅広く観光名所が散りばめられている。
プロ野球選手がシーズンオフのキャンプ地として利用することでも有名だ。
ゴルフ場も多く存在し、フェニックスカントリークラブは日本ゴルフツアー機構がツアーを開催することでも有名だ。
宮崎グルメといえばチキン南蛮が有名だ。

市内にも数多くお店があるが、僕らは「味のおぐら」を選んだ。
レトロな雰囲気のファミリーレストランで、チキン南蛮以外のメニューも充実していた。
中でも目を引くのが「ちゃんぽん」だ。
僕らが来店した時間が遅かったので売り切れていたが、ちゃんぽんを食べている人も多かった。

宮崎を訪れた目的は、とある薬局だった。
市内を中心に5店舗を運営している会社で、そのうち1店舗は処方箋を面で受け、店内は数多くの本を置いていた。
漢方薬やサプリメントも置いていたがそれ以上に様々な書籍を取り揃えていた。(絵本、料理、大谷翔平の本まで、多岐にわたっていた)

この薬局の面白いところは本屋と保険薬局を合わせた形態の他にスタジオを併設しているところだ。
このスタジオでは映画の鑑賞会や料理教室、体操教室などをしているようだ。
薬局というと病気の人や気になる症状がある人が訪れる場所だが、本屋とスタジオを活用した企画をしていると地域住民としてはとても親しみやすい施設だろうと思う。
僕が訪れている間にも処方箋を持ってきた方、体質相談をしに来る方、それぞれがいた。
社長さんは「この薬局の収益自体はそれほどではない」と言っていた。
確かに面で処方を受け(近くにクリニックはあったが)、OTCと書籍の物販だけでは利益はそれほどだと思う。
だがこの事業形態(他店舗の売上を元手に理想のお店を作る)が理想なんじゃないかと実感した。

外観も一般的な薬局と違う趣だった。
2階が事務所(総務などがはいっているんだろうか)と言っていたが、1階が店舗、2階を休憩室とオフィスという形にすれば
不動産を始めとした業務も行うことが出来る。
独立一店舗目でセルフケアに特化した店舗運営をするのは難しいが、一つの店舗で薬局+αの事業をしていくのは会社を大きくする上でメリットしか無いと感じた。

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