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Rp:23 薬剤師交流会二次会 その2

「僕は薬局薬剤師としてターミナル期、末期がん患者を受け入れる店舗で働いていたが、薬剤師として『治す』ことが出来ないのがとても歯がゆかったんだ。
今や世界の中でも色々な病気が治ると言われている。まあ難病と呼ばれるものを除くけどね。
だが今の日本は対症療法が主で、根本治療ではないものが多いよね。
これでは治るものも治らない。僕は『病気を治したい』んだ。」

岡田さんは前の会場とは打って変わって結構熱くなっていた。ワインも飲んでいたし、相当アルコールも回っているのだろう。

確かに日本医療は対症療法が主流だ。
生活習慣病の高血圧、脂質異常症、糖尿病などは数値が高いから薬を飲みましょうとなるが、本来は「なぜ血糖値が高くなっているのか?」に目を向けるべきだ。
血糖値が高いのは多くの場合糖質のとりすぎや運動不足や肥満であることが挙げられるので、そこを改善すればより根本的治療になるはずだと思う。

もちろん日本の医療が根本治療を全くしていないわけではない。
が、根本治療の割合が少なすぎるという意見があるのも確かだ。

「日本は国民皆保険制度のお陰で自分の健康のことに目を向ける人が少ない傾向にあるとは思います。
同時に、薬剤師も、特に薬局薬剤師が根本治療に目を向けている人は少ないですよね。」
「だよね。欧米はランニングや事務でのトレーニング、サプリメントなども使い普段から病気にならないよう個人が努力をしている。
一回病院に行くと莫大なお金を取られるからね。そこをちゃんと伝えない薬剤師が多いのも考えものだよね。」

岡田さんはよりヒートアップしている。
今日の飲み会はとても熱いものになりそうだ!

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