5/28 熱田神宮と味噌カツ、そして森道市場最終日
5/28
名古屋友人宅で目を覚ます。
森道市場を最高に楽しみ(森道市場1番楽しんだ人選手権があれば優勝したかも)、終電で向かった味仙 今池本店で台湾ラーメン、手羽先と瓶ビールで優勝を果たした翌日の起床は8時といつもの旅行同様に好調なスタートだった。
体力がありすぎると言われる私であるが、自分でも自分のスタミナには感動することがある。例えば今回のような旅行では日中から夜中までフルで楽しむ。フルで、というのは食事や寄り道スポットはもちろん移動中に関しても景色や音楽、話を楽しむ。普段生活をしていない場所でその時たまたま同じ空間にいる人と朝も昼も夕方も夜も夜中もそれぞれにそれぞれの時間を楽しみたいのである。
そうすると私の中で削る部分は睡眠となってしまう。朝に寝て朝に起きる。私の好きなラッパーC.O.S.Aもある曲の中で歌っていたが、私の知る限り"朝に寝て朝に起きるほどのタフなやつ"は私とC.O.S.Aのみである。同志がいたらぜひ一報いれて欲しい。1週間くらい永遠に遊んでみたい。
話を名古屋に戻す。
朝早くに目を覚ましたのは名古屋といえばの喫茶店でのモーニングを楽しむためである。
友人のボルボに乗り込み、おすすめに向かう。
そのお店は店内が本とレコードに囲まれたコーヒーのお店リトルトリー。オシャレな店内には女性客が3組ほど、ふんわり系女子が溢れておりとてつもなくソワソワと。昨日の全員がひとつの音に反応しグルーヴしていた森道市場のディスコステージ、通称"四角"に戻りたくなった。
カフェオレは美味しく、モーニングセットとして無料でついてくるサラダ、パンも楽しんだ。ナショジオの出していた『日本の100年』という本がかなり面白そうだった。
コーヒーでクッと目を覚ますことに成功した我々は熱田神宮に向かった。神宮仲間(?)の明治神宮、伊勢神宮は行ったことがあるので草薙剣があると言われる熱田神宮にも行きたいと思っていた。
澄んだ空気、丁寧に手入れされた大きな樹木の道を歩く。御神木からは間違いなく御神木たる何かが発せられていた。お参りをする。最近は自分の名前と生年月日、よろしくお願い致しますとだけ念じるようにしている。特別な宗教を信じている訳ではないが、神様はいると思ってるし、神様は常に見ているので、私の願いなんかはとっくに知っていると思う。であればその道を歩むだけだし、自分がどうするかしかない。これからも見守っていてさえくれればそれだけでありがたいのである。
宝物庫にも行き、横山大観の絵や古くからの剣を見た。しなやかで美しく、腕なんか簡単に切り落とせそうな程の切れ味の風貌をしていて、その当時、腰に剣をぶら下げた侍がそこらじゅうにいたことを思うと、生類憐みの令と廃刀令はとてもナイスなものだったはずだ。
大太刀を持てるコーナーがあったので持ち上げてみたが、成人男性くらい重かった。大太刀を選んでた武将たちは間違いなく力持ちで一目置かれてただろうなと思う。
熱田神宮を出る頃には私はまた森道市場の"四角"へ行きたくなっていた。友人たちも同じ気持ちだった。私たちの心がグルーヴしていた。
(”四角”については5/27の日記を参照ください)
そんな気持ちを抑え、私たちは名古屋を満喫する。味噌カツのおすすめがあると『とんかつ すず家』に向かった。
サクサクのカツと濃厚味噌、赤だしは最高だった。ご飯とキャベツをおかわりした。
食べ終わると私たちは森道市場へ向かっていた。四角への渇望をたしかに感じていた。いまこの文章をiphoneに打ちながらにして、また行きたいと感じているほどなので、その時はすごかったと思う
愛知県の道は気持ちがいい。緑が多く、蒲郡に近づくと海が見えてくる。車で聞く音楽も良い。普段関東で暮らしていると車を運転する機会は、地元にいた時の1%程度である。どうしても電車でのイヤホンか家のスピーカー、クラブなどでの音楽がほとんどとなる。
友人とたわいもない会話をしながら、「これ最近見つけた曲なんだけど〜」とか「久しぶりにgreen tea流してよ」とか流れる景色を見ながら同じ空間で同じ曲を聴き、たまに口ずさむ。やっぱ車での音楽は良い。
そんなこんなで森道の会場に到着する。身体は疲れているがワクワクしている。
昨日ほどはお酒も飲む予定ではなかったので四角以外も楽しもうという全会一致の選択の元、ダンスホールの流れるディスコステージ"四角"を通り過ぎる。昨日の一体感を思い出す。今日も四角くなった人々でいっぱいになるのだろう。
車で聴く音楽ももちろん良いし、カラオケで歌うのも最高だが、天気の良い海沿いの芝生ステージで聴くスチャダラパーは至福だった。みんなで大合唱出来るのは本当に素晴らしい。
森道市場のショップは愛知県内の出店が多いらしく、名古屋在住の友人が行ったことのあるお店も何軒か出店していた。個人ショップも多く、陶器×多肉植物のショップにはメキシコの砂漠で食べたペヨーテも並んでた。
友人は彼女、奥さんへのお土産を買っていた。素晴らしいことだと思った。私のお土産は思い出、ひいてはこの文章のみである。
そしてまた四角へ戻る。
だんだんと人が増えてきていて、段々と森道市場のフィナーレへ向かっていく。改めて昨日と同様、自他の境界が音楽によりつながっていき、グルーヴのある集団へと変化していった。東京の友人2人がまず帰路に着き、私と名古屋友人の時間もそろそろだった。
前日と同様音を浴びながら踊っていると、昨日一緒に盛り上がった集団と出会う。もちろん昨日のように盛り上がる。フェスの良いところだ。さらにVMOのステージ最前で共に熱狂した男とも会う。前日の話も早々に私たちは踊り狂った。東京のクラブでも「あーこないだの!」はたまにある。
フェスのそれはクラブの比じゃない。2日目の夜ともなれば、どこかしこに見た顔がいるのである。しかも、私に至ってはステージが6つほどある森道の会場の中、おそらく最も小さいディスコステージで殆どの時間を過ごしていた。紛れもなく常連だった。一日中ひとつのステージのDJによる雰囲気の変わり方や人の流れ、盛り上がりの波を見た。
朝も昼も夕方も夜も楽しみたい私は大満足の中、帰路についた。
友人宅の近くのお店で手羽先やら串カツ(みそ)やら赤だし、どて焼きで白米を食べ、改めて名古屋を心の底から楽しんだ。
夜行バスの時間まで友人宅で友人とその彼女と少しゆっくりしてから、栄を散歩してバスに乗り込んだ。栄は日曜日夜にもかかわらず、うるさいバイクやシャコタンのビガビガ光った車で何度も同じ道を通るガラの悪い連中、綺麗なお姉さんや客引きのガールズたち、サラリーマンや若者などがいて面白そうだった。今度はじっくりと街を楽しみたい。
嘘偽りない充実感のまま、速攻で寝た。名古屋旅行最高の時間だった。
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