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#31 4月よりも5月よりも、6月の方が厳しい

コロナ自粛の4月、5月が終わって、6月になった。

我が家は、というか私は、主婦業を受け持つ割に外食にさほど抵抗がなかった。贅沢をしているという訳ではなくて、自分の作ったご飯に自分であまり魅力を感じられなかったので、美味しいものが食べたくなると思い切って外食にしてしまう癖があった。

4月5月も、月のうち何度かテイクアウトでご飯を買った。近所の飲食店の応援の気持ちもあった。この期間に初めて食べたお店の味もあり、よし、コロナが終息したら家族みんなで食べにくるぞ、そんな気持ちでいた。


6月。
自粛期間の手当てが入った。我が家は私も夫もテレワークが出来ない同業だったが、会社が手続きをしてくれたので、働けない期間の分も8割のお給料が入った。

8割。

大黒柱の夫の給料は、初任給と見間違うような額だった。


初めからわかっていた。わかってはいたものの、諸々の手当てが付いていないせいか予想以上に少ない。そして、収入の増減に関わらず毎月の出費は減ることなくやって来る。生活費が減ったからと言って食べなくていいわけじゃない。住宅ローンが2割減になるわけでも、税金が免除されるわけでもない。

こりゃ、食べて応援なんてとても出来る余裕がない。むしろ外で食べずに我が家を応援せねば、コロナに関係なくいつもギリギリだった弊社勤めではこの先が危うい。へとへとになりながら、なんとかスーパーに立ち寄り、家にあるものを足して自炊した。ケンタッキーの新商品を食べてみたいなんて気持ちは、微塵も起こらなかった。


どこかの占いで読んだな。2020年は、後半も厳しいです。ふとそれを思い出し、そしてにわかに腹を括った。今年の夏の帰省は難しいかもね。…そんな話を昨朝、夫としたばかりだった。娘も楽しみにしていた、夏の一番大きなお出掛け。
インドアな我が家でも、年に1度のこの旅行は楽しみにしていた。ああ、こうやって、大切な予定がなくなってしまった人たちが沢山いたに違いない。そしてそれは、この先しばらくも続くんだろう。

2020年後半戦。波乱の後の忍耐の時。
果たして私は、我が家は、私の知ってる全ての人は、息切れせずに向こう岸に辿り着くことが出来るんだろうか。この6月を泳ぎ切ったら何かが見えてくることを、今は切に祈るばかりだ。


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