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「産む気もないのに生理かよ!」感想とイベント参加の話

楽しみにしていた月岡ツキさんの本を読んだ。

なんとキャッチーなタイトル!
良すぎる。
ざっくり言ってしまうと、子供を産む気がない理由をつらつらと書き並べた、本。

一人の女性が産む産まないについて考えるだけでなく、母親や故郷との関係から日本の家制度、果ては世界情勢、この地球未来のことまで思いを馳せて抱えこむ。
それほどまでに女性にとってこの問題は大きいし、個々の判断に任せられるような他人ごとではないのだ。
それをどれくらいの人が知っているのか、考えているのか。
私が毎日(大げさではなく本当に毎日)考えているもやもやした思いを、わかりやすく丁寧に言葉にしてくれた。そんな本だった。

自分の人生に、これ以上大変なことを増やしたくなかった。自分の自由と自分の気持ちを一番に考えて生きたい。誰かのために消耗したくないし、母にも本当はこのように生きてほしかったのだ。きっと。

(子育てをしていない側の思いが)心の奥底で結晶になろうとする。私は慌ててそれを打ち砕き、なかったことにする。結晶ができてしまうと、それは私自身を傷つけ、やがて他者を傷つけるようになってしまうから。誰も知らないところで、そんなことを繰り返している。

「子供を産まない理由40個」のページは圧巻!
笑っちゃいけないんだけどそれな~過ぎて笑ってしまった。
「産む」「産んだ」人はその理由を問われないのに、なんで「産まない」人には理由が必要なんだろう?いちいち理由を説明しなくてもいい日って来るのだろうか。

結婚も出産も、何を選んでも、みんな少しずつ寂しいのだとしたら、私たちは少しずつ似ている傷を持つ仲間だとも言える。

なんかあゆの曲の歌詞にありそうだね!(世代~)

無意識のうちに植え付けられた「これが正解」という価値観に縛り付けられていたのはほかならぬ私自身だったことにも改めて気づかされた。

「耐無秩序筋」が痩せ細っているのも、そう。
子供のいるいない関係なくてもしょっちゅう生きづらく感じている私に必要なのはその筋力なのだなと妙に納得した。

などなど。
私の場合はこの件に関してはもっと暗く湿っぽくジメジメした感じなのに対して、つっきーさんのはなんだかシャキッと聡明で、そしてキラキラ光っている印象を受けた。
それはもともとの性格によるものだと思うけど、私的にはこの本はずっと暗いトンネルの中を一人でぐるぐる歩いてた中にほわっと現れた光のように温かく安心感があった。

子なしって200色あんねん。
ほんとにそう。
勝手に線引きして勝手に悲しくなってた自分がいた。
私は私だしあなたはあなた。それはどんなことがあっても変わらないことだと自信を持てた。

*

そして、
そんなこの本の著者であるつっきーさんが同僚のよしのさんとやってるポッドキャストというのが「となりの芝生はソーブルー」
毎回更新を楽しみにしている番組のひとつ。

「となしば忘年会」と称された公開収録イベントが開催されたので参加してきた。

本の製作に関する裏話なんかも聴けてとっても楽しい会だった。

お二人ともベリーCUTEで、それでいてしっかり自分という芯を持った頼もしい女性で、あぁこういう人たちが存在しているのだからこれからこの国はもしかしたら大丈夫になるのかもしれない…そんなことを考えながらお二人の生声をしみじみ聴いた。
来場していた皆さんもフレンドリーな方ばかりで、お互いの 実在したんだねぇ… を噛み締め合う楽しい夜だった。

御本を持参しサインいただいた上に写真まで…


気合いのがっつりロング缶&レギュラーカレー(みんなハーフ頼んでた)美味でした♡

いろんな事を感じて、ちゃんと考えること、これからもずっと続けていきたい。

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