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眞砂以田子
2016年8月25日 22:56
例えば宙を泳ぐたんぽぽの綿毛が彼女の肩に乗っただとか、それで充分だった。そんな些細なきっかけが、彼に火をつけた。要は誰でもよかった。ただ、自然の成り行きにすべての運命を押し付ける。僕のせいではない。そう思いたかったのだ。『犯行予告』
2016年8月9日 10:07
命のあることが決して幸福な訳では無いのに、彼女はいつも、失われようとする命に相まみえる度に「次はどうか末長く在りますように」と小さな声で願っていた。『カントフネブレ』