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「銀の龍の背に乗って」に救われる魂があること。
ファミリー劇場「Dr.コトー診療所」一挙放送を見てから、頭の中が白衣のコトーでいっぱいのがたおです。
コトーはファンタジー。
医療ドラマとしてのポテンシャルよりも、コトー本人のポテンシャルが高すぎるから。
・頼りなさそうなコトーが実は天才的な外科医。手術のために大学病院に招かれるほどで、ほぼ最強
・少ない機器しかないのに診断もほぼパーフェクトで、誤診なし
・イケメンじゃないけど、清潔感あってかわいい。かわいいは正義
・安らぎの声。おっとりした口調
そんな感じです(ハイハイ)
エンディングテーマの中島みゆき「銀の龍の背に乗って」もいい。
彼女の楽曲の中でも1、2を争う名曲です。
なんといっても「僕はこの非力を嘆いている」からの「さあ、行こうぜ」が感動的なんです。
夢が迎えに来てくれるまで
震えて待ってるだけだった昨日
つまり、今日(少なくとも今日といえる今)、夢が迎えに来てくれたことを意味します
それは勇気なのかもしれないし、チャンスなのかもしれない
自分が非力でなくなる何かを、非力なぼくは「今日」得たのです
だから、
明日、ぼくは龍の足元へ 崖をのぼり呼ぶよ
「さあ、行こうぜ」
夢は迎えに来てくれるけど、龍に会うには自分の足で崖をのぼらなきゃならないんですね。ようやく龍の足元にたどり着いたぼくは、はればれとした表情で龍を呼ぶのでしょう。
「さあ、行こうぜ」と。
この「銀の龍」について、中島みゆきは「銀は手術用メスの色」と答えています。
命に向き合う医師たちは孤独で心細く、時に痛々しい
そんな彼らの勇気のために、命の水の化身である龍に頼みごとをしたかった
アルバムのライナーノーツの中でそんなことも言っています
なぜ銀の龍なのか、の答えはそれです
また、金の龍との対比についても彼女は答えているようです
いわゆる「龍」という言葉からイメージするありがたく力強い「金の龍ではない」ことが彼女には重要だったのです
たまにカラオケでこの曲を歌う時、今の私は号泣してしまうのですが、どこがそんなに琴線にクルのかというと、
非力な存在にも、いつか迎えに来る夢があるという希望
「明日、龍に会いに行く」というファンタジックで明るいイメージが救済を感じさせる
この2点に尽きると思います
ドラマのエンディングでは、長く続くまっすぐな道をコトー先生が自転車で走り抜けていく映像が使用されています
明るく晴れやかで、そして孤独という、コトー先生にピッタリの美しい映像です
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