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差別は無くならないからこそどう扱うか?を考える必要があると思う。

黒人差別、外国人差別、アジア系差別、女性差別、同性カップル差別……○○差別という言葉を聞かない日は無いくらい報道されています。

それでは、どうすれば解決できるのでしょうか?

私は差別はなくならないと考えています。

ただ差別がなくならないから現状がベストの状態なのかというとそんなことはありません。
差別問題を調べたり、自分事として考えてみたり、解決策を考えることで、いろんな発見があるでしょう。つまり前進はあります。

私は差別について探求したことで自分が"差別"をしていることを自覚しました。そこから自分の"差別"に振り回されず、周囲の人を幸せにできる人生を歩みたいと考えています。

差別とは何か?

差別をWikipediaで調べると、
"差別(さべつ)とは、特定の集団や属性に属する個人に対して、その属性を理由にして特別な扱いをする行為である。それが優遇か冷遇かは立場によって異なるが、通常は冷遇、つまり正当な理由なく不利益を生じさせる行為に注目する。国際連合は、「差別には複数の形態が存在するが、その全ては何らかの除外行為や拒否行為である。」としている"
引用:Wikipediaの「差別」のページ



差別しない人なんていない

上記の"差別"の定義を読んだ上で、あなたは差別していないって言い切れるでしょうか?

ポイントは、
・全ての人は「非常に多くの集団や属性に属している」こと。
・集団や属性に応じて人は瞬間的、直感的に行動してしまう。
ということ
です。

属性というのは、「性別」「年代、年齢」「身長」「体重」「体型」「声質」「肌の色」「髪型」「ファッションセンス」「趣味」「仕事」「学校」「職業」「血液型」「星座」「学力」「得意なスポーツ」「収入」「資産額」「態度」「好み」「人間関係(家族、親友、友達など)」などいくらでもあります。

極端な話、
「友達だから挨拶をしたが知らない人には挨拶しない」という行動は上記の差別の定義を厳格に適用すると差別に該当します。「友達」と「知らない人」という属性で行動が変わっているからです。

人は一瞬の状況判断で、表情や声のトーンなどが決定されます。
嫌い、怖い、苦手なタイプの人から声を掛けられた時に、好きな人と全く同じ表情で、同じ声で、同じ内容をすぐさま返答できるというのは、ありえないことだと思います。



私が差別をしていることに気付いた瞬間

私は「自分は差別はしていない」と考えていましたが、ある時それが間違いだと気付きました。

それはコロナ禍でセックス産業の方が、他の産業と同じように保障を受けられるようにして欲しいと訴える報道を見た時です。

当然、セックス産業も「人に幸せを提供してお金を稼いでいるお仕事」で、差別されるべきではないと考えています。

そして私はセックス産業の人を悪く思っていません。
例え好きになった女性が風俗嬢だったとしても、告白したり、求婚すると思います。
(リスクが高い仕事なので、リスク管理できない環境だと思えば、辞めて欲しいということは言うと思います)

ただもし自分に娘がいて、娘に「風俗嬢になりたい」と言われたら、と考えた時、"絶対反対する"と思いました。

子供には、
・自分が幸せで
・人を幸せにする
仕事であれば、子供の好きな職業に就いて欲しいと考えています。
「風俗嬢」が上記2点に反するとは言えません。
でも「風俗嬢」は"反対するに違いない"のです。

娘を"風俗嬢"にはしたくない。
こう思った時に私は差別をしているし、"差別がない人"なんて"いない"と思いました。



それであなたは?

上記を読んであなたはどう思われたでしょうか?

「それでも私は差別なんてしてない」「それは差別ではない」「差別は無くせる」etc……

「それでも私は差別なんてしてない」……TVで見た差別主義者と報道されている人もそう言ってましたよ。
※TVで見た差別主義者が本当に差別しているのか?も分かりませんけど。

「差別は無くせる」……確かに人種差別や性別差別など昔に比べたら改善してきましたよね。これからも改善できると思います。ただ本当に差別をなくしたいのであれば、"差別の定義"をした方が良いです。

前述の差別の定義ではどう考えても無くならないです。

無くしたい"現実的な差別の定義"をビジョン化して、広く広めないと"差別を無くすこと"は不可能です。



個人のゴール

「現状の差別の定義では差別はなくせない」としたら、一個人として、どうしたら良いのでしょうか?

あなたの幸せ×差別 という切り口で考えてみてください。

私は、
・自分にも差別があることを自覚し、どうしたいかを決めておくこと。
・差別をしている相手と話すことと、理解を試みること。
が大切だと考えました。



社会のゴールは法的、公権力による差別を無くすこと

個人の差別はなくなりませんが、"差別から生まれる不幸"は減らせます。

その時、重要になってくるのは、法的あるいは公権力による差別が無くすことだと考えています。

法律は明記されていますから、差別のある箇所を認識することは容易だと思います。そこを"なぜその法律が生まれたのか?"という過去の経緯を踏まえて判断した上で、問題なければ変えていけば良いです。

公権力による差別を無くすためには、公権力を執行する役職に差別されている人を充てていけば良いです。
例えば、警察や裁判官などに差別されている側を採用するのです。
米国などでも、黒人警察官の採用を増やそうということが行われています。

でも、公権力を執行する人が"人柄や能力"でなく、"差別されているから"という理由で採用されたら、心配ですし、不安が残りますよね?

そうなると重要になるのは"教育"です。

差別されている層は社会的な立場が低く、収入が低いため教育への投資も回されなくなるという傾向がありますので、国家として必要最低限度の義務教育だけでなく、志が高く能力もある人には高等教育も無償で提供することで差別の問題は解決しやすくなると考えています。

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