【読書要約】ダイアローグ対話する組織

 こんにちは。えーじです。
 本日も読書アウトプットを行っていこうと思います。
 本日の内容は中原淳先生の「ダイアローグ~対話する組織~」です。

今回この本を読むにあたって立てた問いとしては大きくは2つです。
 1.対話する組織とはなにか?
 2.対話する組織のメリットとデメリットはなにか?
 3.対話する組織を作るにはどうすればよいのか?

1.対話する組織とはなにか?


 そもそも対話する組織とは何でしょうか。そのためにはまずコミュニケーションについて考える必要があります。

 コミュニケーションの主な目的は情報の伝達です。とはいえ、情報の伝達しか行われないコミュニケーションが正しいのかというと、やや疑問が残ります。
 というのも、情報は見る人によっては重要になるものもあれば、そんなに重要ではないものもあります。つまり、情報は人からの意味付けによってはじめて価値が決まるのです
 なので、ただ情報を取り扱うのではなく個人のもつその情報の意味付けを合わせて考えることが重要になります。この単なる情報の伝達にとどまらない意味付けを伴う情報の伝達が対話によってなされます。この意味付けを全体で行われているのが対話する組織です。

2.対話する組織のメリットとデメリット

 それでは対話する組織のメリットとデメリットを見ていきます。対話する組織のメリットは3つです。 

①知識の共有が進む

 まず一つ目が知識の共有が進むことです。いわゆる暗黙知の共有が進みます。マニュアルなどに記載されている単なる情報だけでなく、社員のこれまでの仕事を個人の経験として意味付けをしてもらいながら語ってもらうことで個人の経験が言語化され、組織に還元されていきます。

②組織の改編が進む

 よく企業のビジョンの浸透には経営者からのメッセージや創業時からの歴史を書いたパンフレットが配られます。しかし、実際に組織の文化や風土を作り上げているのはそういったイベント時における経験ではなく、日々の業務をこなす中での経験です。
 対話によってビジョンについてどう感じているのかを普段から会話をしておくことで、ビジョンが浸透していきます。

③問題解決が進む

 企業が抱える問題は非常に複雑です。多くの観点からの分析を通じて初めて問題がなぜ問題であると定義できるのかが決まります。一つの問題をさまざまな意味付けをしながら見ることによって、正しい問題設定ができるようになります。


 それでは対話する組織にデメリットはないのでしょうか。
 対話する組織のデメリットとしては、どんなに避けるべきことであっても各個人が主体的に選択したと結論付けられるところだと思います。対話によって進めたことが仮に競争を激化させるということであり、その結果によって退職者が増えてしまうようになったとしてもそれが自分たちで選択したことだから仕方ないとされる点にあります。
 

3.対話する組織を作るにはどうすればいいのか?


 それでは対話する組織をつくるにはどうすればいいんでしょうか?対話する組織を作るには、日々の積み重ねしかありません。何かイベントをやれば、できるようになるものではなく、日々の積み重ねが組織を作るんです。
 まずは少しづつ、相手の意見に耳を傾けることから始めてみてください。


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