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「マーキュリー・ファー」感想(2月26日観劇)

行ってきました、記念すべき匠海くんの初舞台!!!!
まーくんの舞台を見に行ったとき「いつか匠海くんも舞台やってほしいけど映像作品メインだろうな」と思ってたので発表されたときは本当に嬉しかったし無事に見に行けて良かった~!
最初は2公演くらいは行きたいと思ってたけどチケットご用意されないし遠征しづらい世の中だし結果1公演しか行けなかったんだけど、それでちょうど良かったかもしれない。(配信見るけど)
それくらい引き込まれて、色々考えさせられて、見終わった後は心の中に重いものが残るような舞台だった…これ1日2回公演は大変だろうな。
1回しか見れてないし記憶が曖昧なのでストーリーとか解釈とか違う部分もあると思うけどこういう感想もあるのかくらいの気持ちで読んでください。そして思い付いた順に書いてるからバラバラです…

行ってきた公演は⏬
「マーキュリー・ファー Mercury Fur」
2022/2/26(土) 12:00 開演
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール (兵庫県)
そうです、当選メールをまんまコピーしました。

以下ネタバレあります。

ゆるーーく俳優オタクだったので一生さんと瀬戸くんがやってた作品という知識はあったんだけど内容までは知らず…
内容難しそうだし1回しか見れないからちゃんとあらすじ調べて行くつもりで初演のときの感想を漁ってたら、最初に読んだブログに「何も知らずに見てほしい」と書いてあったので公式から出てるストーリーを読むだけにしました。
迷ったけど内容を知らずに見て良かった(ような気がしている)
始まってから出てくる「バタフライ」「パーティー」「パーティーゲスト」「プレゼント」などのワードの意味が分からないまま進んでいって、もしかして?が段々繋がっていったときのなんとも言えない苦しさ…
ああ、全部分かった上でもう1回見たいな。しんどいけど。配信で落ち着いて見たらどんなふうに感じるのか楽しみ。

舞台を見て印象的だったのが照明
入場して席に着いたときにはステージ上は真っ暗だったのに板が貼り付けられた窓の隙間から徐々に光が差し込んできているような…?
最初は気のせいだろうなと思ってたんだけど途中で連番のお友達と「…だんだん明るくなってるよな?」と話して確信した。
夜が明けてきている!!開演前からマーキュリーファーの世界が始まってる!!
物語が進むごとに陽が昇り、沈んでいくという時間経過が照明で分かるのが1日の出来事を描いているこの舞台ならではで良かったなあ…(薄暗いからちょっと表情分かりづらかったけど、あの暗さだからこそ客席にいる自分もエリオットやダレンと一緒の部屋にいるような気分になった)
あと小道具も凄かった!
ロウソクに火を点けるとき、ダレンが1回上手く点けられなくてやりなおしてたのを見て「電気とかで勝手に点くんじゃないの!?」と思ったしタバコに火を点けたときはなんか独特の匂いがして「舞台用のタバコとかあるのかな?」って気になった。(どんなこと考えながら見てるねん)

キャストさん全員素晴らしかったけど…とりあえず主演2人について。

エリオット(吉沢亮くん)
お友達がファンで何年か前にリバーズエッジの舞台挨拶は行ったことあったけど、生でお芝居見たのは初めて!
いつもより低めの声がしっかり者の兄エリオットに合ってた。今までも舞台やってるだけあって発声の仕方やお芝居に安定感がある…👏
ダレンにきつく言うときもあるけどそれは大切に思ってるからなんだろうな。ダレンを現実に向き合わせないように彼にバタフライを与えながら、1人だけずっとバタフライに手を出さず辛いことも全部覚えてるエリオット。
観劇してる間はエリオットもダレンも演者と同じくらいの年齢(20代?)なのかなとぼんやり思ってたんだけど、多分もっと若いよね…?
エリオットは19くらいでダレンは16くらいかな。
その年齢でダレンを守ろうと必死に生きている姿が切ない…学者になりたかったエリオットが自分の知識を話してる姿が生き生きしていて、こんな状況じゃなかったら本当に学者になっていたのかなと思ったり。
エリオットが病院にダレンとお母さんを残して逃げ出したことを明かされたときに動揺してる姿が見てて辛かった。
あとローラといるときのエリオットが一番素っぽいというか等身大の姿なのかなと思った。
2人の並び、美しかったなあ…
ラストのダレンと2人のシーンはしんどかった。
ダレンを愛しているからこそ、自分の手で殺そうとするエリオット。エリオットを愛しているからこそ、2人で生きようとするダレン。
最後は爆撃が先だったのがエリオットが銃を打ったのかは分からないんだけど、私はエリオットは打ってないと思いたい。
どちらにしても"愛"であることは間違いないんだろうけど…

ダレン(北村匠海くん)
ほんとに初舞台ですか!?!?!?私が行った回では一回も台詞噛んだりしてなかったし声もよく通るし。すごい…すごすぎるよ…
映像作品と舞台って違う頭の使い方するイメージがあったからいきなり主演でしかも難しい内容をやりきってる匠海くんを見てまた舞台やってほしいって思いました。(ここまで一息)(気が早い)
ダレンに合わせていつもより高めの声だったんだけど、声高くして尚且つマイク無しでも通るようにするってすごい難しそう…そりゃ声も掠れるよね…その掠れた声も合ってて良かったけど…
バタフライのせいで過去のことをあまり覚えていないダレン。それでも兄であるエリオットを尊敬して心から愛していることが伝わってくる。ミノタウロスの話してるのを聞いてとても純粋な優しい心の持ち主だなと思った。
あとめちゃくちゃ可愛い。ずっと可愛い。
ナズと2人でいる様子は無邪気なのに話してる内容が残酷で…彼らが生きている時代の過酷さを想像させられた。
最初は兄に依存していて頼りなかったダレンがパーティーゲストを打った姿や最後自分に銃を向けるエリオットに「愛してる」と呼び掛けて止めようとしていた姿に成長を感じたな…
観劇前はネタバレ防止のために舞台写真見るの我慢してたんだけど、今最後のシーンの写真見たら思い出して辛くなった。
あと劇中で何度かダレンが歌うシーンが登場するんだけど、その歌声がさすが匠海くんでした。上手い、上手すぎる。その透き通った歌声がより切なさを引き立ててた…
10代のときに初演を見て、初舞台にこの作品を選んだ匠海くんの覚悟を生で見られて本当に良かった。

あと印象残ったのがローラとナズ。
見た目も仕草も全て美しいローラ…!ローラがパーティーに協力するのは兄であるスピンクスとエリオットを愛してるからこそなのかな。
ナズは最初から後半何かあるんだろうなってフラグ立ちまくりだったから覚悟はしてたんだけど…前半のダレンと仲良く話している姿、嬉しそうにパーティーを手伝う姿と後半のパーティープレゼントの代わりにされることになってからのギャップが辛かった。

自分が無知だから劇中に出てくるキーワード「ミノタウロスの話」「サウンドオブミュージック」「ケネディ大統領暗殺」「アヘンをモチーフにした?バタフライ」とか全然分からなかったのが悔やまれる~…ここらへんの知識があったら感じ方もまた変わりそう。舞台を見なければ知らなかったことだと思うから勉強するきっかけを匠海くんがくれたことに感謝。

公演も残すところあと少し。
最後まで無事に上演出来ることを祈っています。

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