見出し画像

振る舞い方に選択肢をもつ

こんにちは、"_dawn_"です。
今日はコーチングで相手に合わせるということについて学んだことを書き留めておきます。

相手に合わせてコミュニケーションを変えるなんてことは誰もが大切と知っていることですが、言わずもがなコーチングにおいても同様です。

ここでいう「相手に合わせる」とは、なにもわざとらしく相手を心地よくさせようということではありません。どちらかというと、心地よくない要素を避ける方が大切だったりします。

特にタイプの違う人柄と接する際は、コミュニケーションにおける小さな違和感がその人に対する潜在的な嫌悪感に繋がっていくものです。良い悪いではなくあくまで相性の問題なので、プライベートの関係ではそういう人とは適度な距離感を保つだけで済むかもしれません。

一方で、仕事となるともう少しアジャストが必要になります。特に、エグゼクティブコーチングと呼ばれる領域など、役職のある人と接するケースでは、特定の人柄へ対応できることが重要です。

例えば、経営者の方には以下の要素が多くみられます。

・自分で判断したい、ペースを握りたい
・誰かに判断されたくない、コントロールされたくない
・結論ファースト、単刀直入を好む
・スピード感、テンポの良さを好む

このような人柄の方と接する場合、質問が多くなると対話の主導権がこちら側に寄りがちになるので、問いかけるにしても、相手にある程度自己コントロール感を持ってもらう必要があります。

例えば、目的を明示することで、何を聞かれているのかわからない(自己コントロール感がなくなる)状態を避ける。単にオープンクエスチョンで聞くだけでなく、選択肢をいくつか提示して選んでもらうことで、選択するという自己コントロール感を持ってもらう。また、「聞かせて頂けますか」「教えてもらえますか」と疑問文ではない投げかけ方を意図的に多くすることで、そもそも質問の数を減らすといった対応も有効です。

また、経営者とは事業を自ら進めるような人物ですから、他者に影響を与えたいという志向性の方もいるでしょう。そういった方と接する際は、明確なリアクションで対話の中でその人から影響を受けていることを示すとか、承認のフレーズでしっかりと受け止めることも必要でしょう。

加えて、合いの手を使って話すリズムやテンポをアップさせることも重要です。自分が普段長く単調なトーンで話さちな場合はかなり意識的に波長を合わせにいく必要があるでしょう。

こうした振る舞いを、「自分の人柄や性格を変える」という文脈でやろうとするとかなり無理が生じます。仕事もきっと楽しくなくなるでしょう。そうではなくて、振る舞い方の選択肢として持っておくという程度にとどめて、自分の人間性を切り離して考えるのが無難なんですね。

とはいっても、その自分と切り離して捉えるというのが難しいわけですが。かくいう私もこういう捉え方はとても苦手です。コーチングのスキルを高めていく上で、どこかで乗り越えなければならない壁に思います。少しずつ実践できるようになりたいと思います。ではまた!

いいなと思ったら応援しよう!