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目的志向の強い対話には構造化が要る
こんにちは、"dawn"です。
コーチングの勉強を始めて1ヶ月ほど経ちました。徐々に理解が進んでくる中で「対話の中で常に構造を掴んでおくのが大切」ということがわかってきたので、そのことについて投稿します。
ゴールに至る対話を構造
あくまでクライアントのゴール達成が大事
コーチングは「=傾聴」のイメージが強いので、相手の話したいように話してもらう雑談のようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。確かに、傾聴はするのですが、ただただじっくり聞くのではなく、実際のところはかなり目的志向の強い営みです。
つまり、対話のゴール(=考えを深めて答えを出したいこと)をクライアントと設定して、そこに到達できるように対話を方向付けていきます。すごく簡素にすると以下のようなステップを踏むことになります。
セットアップ(コーチングという場であることの合意する)
ゴール設定(何に答えを出したいか合意する)
現状と理想状態の整理(事実とそれに対する解釈の整理)
ギャップとその要因の特定
アクションプラン決定
ゴールから逸れる懸念を認識する
ですが、実際にはこの通りに進行しないことの方が多く、以下のような展開が往々にして起き得ます。堂々巡りや脱線が起きやすいのです。
・答えを出したいテーマが漠然としたまま定まらない
・現状と理想が歪んで認知されている
・ゴールが明確でないのにアクションプランを立てようとする
・アクションプランがコンフォートゾーンを出ないものに留まる
なので、コーチ側はクライアントの話をよく聞き、非言語情報を観察しながら、本筋から横道に逸れてしまっていないか敏感になる必要があります。これは脳の情報処理量が多く、いちいち考えていたら追いつけません。
懸念をパターン化して対処しやすくする
だから、セッション数を重ねて無意識で処理できる領域を広げていく訳ですが、手掛かりとして、脱線するパターンに名前をつけるのが役に立ちそうだなと考えています。
というのも、格闘技や武道の世界では、相手の動きに瞬時に反応して対応するために、その動きに名前をつけると脳が認識しやすくなり、情報処理を効率化できるという考え方があるそうです。
この考え方は、前職で営業をやっていたときにも通じます。詳細は割愛しますが、初対面のお客様との商談では、冒頭のアイスブレイクからヒアリングを経て提案内容の合意に至るまで、大枠の進行が決まってます。そして、どこでどう脱線したり進行不可になるかを想定して、そこに至らないように対話設計します。
目的志向の強い対話という点で共通するので当然と言えば当然なのかもしれません。
無意識にある心理構造を捉える
クライアントの無意識下の謎に迫る
以前の投稿でも触れましたが、コーチングにおいて自己変革をテーマにすると、クライアントの多くが無意識の固定観念と対峙する必要があります。
現状を変革して理想の自分になりたいとき、現在習慣的に行なっている行動パターンを、目標達成できるものに変えなければなりません。現状の行動パターンの土台には、何かしらの固定観念があるからです。一時的に行動だけ変えようとしても、その固定観念に引っ張られて結局元に戻ってしまうと。
でも、それが長続きしないので、コーチングを通して、理想のマインドセットを言語化したり、それを体現した自分のイメトレをやって、認知を矯正するのですね。
対話全体の構造を掴みながら一緒に謎解きする
なので、コーチは対話の全体構造を把握しながら、クライアントが「内面世界でどういう構造で物事への解釈や理解が起きているのか」を掴めるよう支援しなければなりません。
クライアントの行動をその根底にある認知が、現状から理想へ移行できるように対話をナビゲートしていく必要があるのです。
ということで、対話全体としては、ゴールに向けて脱線しないように注意しながら、目標設定から現状と理想を整理して、そのギャップを埋めるアクションプランを策定する。その中で、現状と理想との間でどういうマインドセットの移行をしなければならないか、クライアントと探っていく。
その対話の地図を頭に思い浮かべながら、今対話の中で二人はどこにいて、どこに向かって行かないといけないのかを思い浮かべるのですね。今後の学習とトレーニングを重ねる中で、その地図をブラッシュアップしていきたいと思います。
ではまた!