起業から一年~X-Oasis経営報告
(各参加キャストに発送準備中の今年1月29日のSODコラボイベントで使用した紙媒体)
趣旨
多大の期待を寄せられていたX-Oasisですが、只々暖かく見守って下さる方々がとても増えていて、ゆったりとした愛を感じています。
お陰で僕も仕事の効率がとても上がり、多忙を極めていますが、充実した仕事ができています。
一つづつ報告しつつ、ご安心頂きつつも運営の悩みや問題をより理解していただき、何かをしてあげたいとおもって下さってるキャストやゲストにとって何かの判断になればと思います。
誰に書いてるか
X-Oasisの動向が気になっているゲストや関係者一同です。
基本キャストに読んでもらいたい文章になりますが、キャストに直接送るとただの業務上の怪文書になってしまうのでDary(法人代表兼開発責任者兼広報責任者)としてここにヒッソリと書きます。
経営状況
まず経営状況ですが、将来性を考えなければ、運営していられる状況になりました。競合もいませんので、呑気にキリギリスをする事も可能ではあります。
逆に言えば、将来への投資の部分だけ毎月損失が発生しております。
お預りしてきた投資をこれらに充てて開発してきましたが、現状何かを犠牲にしなければ先には進めない状況になりました。
お預かりしてきたお金ですが、試行錯誤から生じた多くのミスから学ばせて頂く学費として消滅した額があった事も否めません。
僕は最悪なにを犠牲にしてでも、元の純粋なボランティアに戻り、無料のリソースであり続けても良いのですが、現在のX-Oasisのサービス知名度や期待などを踏まえると、さらなる進化に舵を切らなければ、後発類似事業に後を越されると思ってます。
それはそれでバーチャルAV女優Karinが描いた夢の世界の実現の針を早めた事に貢献していると思いますが、まだそれは実現できていません。
売上の上昇ペース的に、経営レベルでの解決が必要という認識です。
バーチャルAV女優Karinの夢と今と将来のVR風俗
仮に競合が発生するぐらいに「VR機器を装着したキャストが提供する性風俗」という新産業が世に広まったとしても、どこかの大資本が僕らを真似て広めた末にコケてしまっては、結局「VR風俗なんて早かったんだよ」という主張が正しかったという事になってしまいます。
そうなれば、バーチャルAV女優Karinの描いた夢の世界の実現は遠のきます。そう、X-Oasisを批判する最も強力な意見である「Haptics技術が発展し、脳神経に直接働きかけられるVR技術」が根付くまで遠のくかもしれません。
それらの技術を待つこともなく、X-Oasisはまだやりたい事の10分の1も出来てません。もっともっと視覚と聴覚に訴えかけるだけで本質に迫っていける余地が山ほどあります。(Hapticsも勿論補助的には導入します)
僕の中では、実現したい事が山のようにあり、現状の目先の売上を上げるための些細な改良やサービス向上では満足していません。もっとユーザー体験そのものを検証して、改革し、新しい可能性をキャスト共に模索していきたいという気持ちがずっとあります。
僕にはそれができる…そう信じて僕は今、サービスを存続させる為に働いています。
X-Oasisでは、常に投資して下さる方を募集しています。
開発状況
開発状況は正直あまり思わしくないです。
1. キャストの負担を減らすシステムの拡充(キャスト管理目的)
2. ゲストの目を引いたり、バズりやすそうな広報的に意味のある実装(広報目的)
3. 効率的な実装が閃いたためにぱっと片づけられる何か
凡そこれら三つのパターンのみに僕が対応してます。長期的なスケジュール等は守れるリソースもなく、無駄に融通が利かなくなるだけなため何のお約束もできない状況です。
リソースがあればやりたいのが…(リソースが軽いものがから上に並べてます)
・衣装システムの大改造(使えてない衣装が大量にある)
・女性向けVR風俗のクローン
・Lovense等のHaptics対応
・ASMR対応(ブラウザの方では、かなり根深い技術的な問題があります)
・フルVR対応
・Quest2対応
・音声からの表情システムの変化
・風俗街構想の実現 (ホームページを中心とした予約システムの終焉)
(etc.etc...無限に続きます)
X-Oasis大改造の話の時にもしましたが、無理矢理プロトタイプの延長線で開発してきてしまっているので、現行システムに多々設計の罠が溜まっており、大部分を作り直しした方が良い状況です。
以前のようにまとまったエンジニアリングの時間を作れないので、非効率的ではありますが、部分部分に切り分けて順次「脱プロトタイプ」させています。
これに関しては、10月11月にフルにエンジニアモードに入り、土台からどっぷりやろうと思っていたのですが、結局雑務や広報面で僕が関わる必要が生じ、結局中途半端になりました。単純に将来的な投資のために注げるリソースがなかったという事になります。
100%エンジニアモードにはいって、かりんさんに全て他のことを任せるのは僕らのスキルセット的に無理だと分かったので、そういうミスは今後はしません。投資があってもなくても、ゆっくりやります。
広報状況
「VR風俗」でエゴサして頂ければ一目瞭然ですが、とても知名度が高まっています。かなり注目されているようですが、客足はそれ程伸びておらず、インプレッションだけが上がっている状況です。
それは予約システムが難解であったりとか、性風俗というシステムをそもそも利用した事がない方々に対し、精神的な壁を越えさせる決定打が足りていないというのもあります。
恐らくは、今の事だけを考えれば、性風俗を利用した事がある人をもっとターゲットにするべきであったと思いますし、実はそちらに特化した関係者もいました。
が、結局は僕らに「自分で学べ」と言ってくるだけだったので、元々リアルの性風俗に対して避ける理由を明確に持っている僕とバーチャルAV女優Karinの壁を「一緒に乗り越えて下さる」方はいませんでした。
これに関しては、それだけの理由を持っていたからこそ、僕らはこの事業を始める動機にもなっているのは客観的に理解して頂けると思います。一方、その壁が高いだけにそれを乗り越えてくるのも大変なエネルギーを必要とするのでしょう。
(当事者としてはそれなりにリアル性風俗から習っているつもりではあります。リアル性風俗派の方々からは不十分と見做される程度に…ですが。)
一応ここで言い訳をさせて頂くと、根本のコンセプトや理念と現状リアル風俗で実施されている風習が合わない事が多く、結果として「反面教師」とさせて頂いている事が非常に多いです。
勿論決めつけているわけではなく、個別に考慮した結果として、そのようなサービスの設計になっています。
色々と落ち着いたところで一周回って、今後はリアルの風俗からも取り入れていくサービス設計が出てくると増えていく気がします。特にSODコラボの一件からは、かなり学びしました。
営業に関して
ポイントの販路拡大などを考えなければならないのですが、企画だけ出して、実際の営業の実働に手が回っていません。誰かに丸投げしたら、いい感じに自分の分の手数料を確保して、営業までやってくれるスーパーマンがいたらいいのにな…と思ってます。
ポイント販路に関しては、一件経営レベルでの大きな話があるので、一旦は凍結状態です。
その他の営業も全然できておらず、逆にSOD様の案件のように興味を持ってくださった企業に応じるのに精いっぱいの状況です。
法人案件があれば収入にできるキャストには常々申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
キャスト募集状況
こちらはバーチャルAV女優Karinに完全に任せているので、深く把握はしてません。毎月一人ペースでは最低増えていく事でしょう。
僕がこれに関して気にしているのは、「X-Oasisのキャストは、あらゆる意味で多様性に富んでいる」と捉えてもらえるラインアップであって欲しいという事だけです。
これは何度でも言いますが、面接が終わって採用契約をする段階で初めて、僕が法的準拠の為、身分証明書を拝見してます。本当にリアル情報はどうでも良い事なので、ブランディング的にも「X-Oasisのキャストのリアルは〇〇ばかり」とか思われたくないのです。糞どうでもいいと思わせたいのです。だからこそ、印象として偏らないように気を付けてます。
海外に向けても動いています。こちらはなけなしのお金をかけて、海外向けのキャスト募集スライドの翻訳をお願いしたりしました。というのは、1日も早く各言語圏での海外のキャストを一人で良いので見つける事ができれば、事業としてのポテンシャルが跳ね上がるからです。
各言語圏において、最初の一人を見つける事が大変で、その一人が半年なり今のX-Oasisで働いてくれれば、そこからトレーニングなりで爆発的に伸ばす事ができます。一人のキャストがいて、別の配信プラットフォームで配信してくれるだけで客層もドンと厚くなる事でしょう。
また、海外向けキャスト志望者向け資料の翻訳は、理念の拡散の意味が強く、同業が世界のどこかにポンと生まれる事があるなら、この資料をもし参考にしてくれれば、僕らの理念が少しでも世の中に継承される可能性があります。そんな期待も込めてあります。
キャストトレーニングについて
キャストは専門性をもっと明確に持ち、シチュエーション経験値を狭い範囲に集約させていった方が長期的にゲストの需要にこたえる事ができると僕は思ってます。
これに関しては、バーチャルAV女優Karinはアドリブでなんでも出来てしまうチート能力を持っているレアなキャスト/トレーナーなので、今後はもっと上手く連携し、調整していく必要があると思っています。
また、広報目線で見た時に予約フォームはカオス以外の何物でもないと思います。様々な要素が継ぎ足されて、膨大なコンテンツ量からの選択をユーザーに強いている難解な予約フォームです。
これにはプロトタイプから使いまわしているシステム的な問題もありますが、キャスト自身も多様な対応をし過ぎています。
もっと予約フォームは簡潔になるように、キャストは対応幅を狭めて、選択肢を多く提供しすぎないようにする必要があると思っています。
キャストからはゲスト視点のそのような需要は当然分からないので、もっとトレーナー(バーチャルAV女優Karin)と広報(僕)が連携して、分かりやすく提供していく必要があります。
重要な事ですが僕のキャパを超えており、気にはなっていますが殆ど何も出来てません。専用リソースが欲しいところです。
サポートに関して
サポートに関しては、多分呆れられていると思います。僕も開発者として意識が薄れ勝ちで苦手とする部分であり、キャストを兼ねているバーチャルAV女優Karinにサポート担当をやらせるのは酷なので、出来るだけ僕がやってあげたい事ではありました。
立場上やりにくい二人で兼務しており、意識から非常に外れやすいです。
一人トレーニングしたのですが、結局辞められてしまい、教える時間だけを無駄にしてしまったため、もう自分達でやろうという事になってます。
Moderatorシステムを導入するかして、なんとかならないかと思ってはいます。非公式で全く公式に問題が可視化されませんが、X-OasisのDiscordユーザーCommunity等が恐らく担ってくれているのではないかと思い、こっそり感謝してます。問題を持ってこられても困るだけなのを理解してくださっているのだろうと思います。
いっそ問い合わせフォームの上段に非公式サポート先として紹介させて頂けたりしないだろうか…
総論・謝辞
如何でしたでしょうか?
X-Oasisはほぼほぼ二人で経営していますが、非常に業務が複雑な上に、理念が強固で理解が難しい前例のないの新事業です。
正直言えば、現状、僕とバーチャルAV女優Karinのボランティアで成り立っているNPOみたいなものだと思います。(誰も市場価値に見合う十分な金銭的な報酬を得られていません)
よく手伝いたいという声も頂き、一緒に何かを始めても、長期的には金銭面で折り合いをつけるのが難しく、正直上手く行かない事が多いです。
長らくX-Oasisを観測して下さってきた方々も、僕自身がそうであるようにX-Oasisへの理解が進んで、自分で出来る範囲のことでX-Oasisを応援して下さっているのだろうなと心から思います。
ゲストであれば…各種図解のクロシスTips、クロシス体験記、体験を題材にした漫画、最近では非公式Wikipediaやキャスト属性検索システムなど沢山の利用者の貢献の積み重ねの上に、事業が続けられています。
キャストも毎週絶え間ない配信やX-Oasisクライアントを使ったスクリーンショットを上げて下さり、X-Oasisを宣伝してくれています。
辛うじて続くキャストの生活と共にあるX-Oasis。
これからもキャスト・ゲスト一同と共に積み上げていければと思う次第です。
以上近状報告になります。
株式会社ファントムコミュニケーションズ
代表取締役 Dary(仮)