「受身文」の見分け方
直接受身?間接受身?それとも持ち主の受身?
その見分け方を講座で教わりました。
ルールのようなものがあるのは心強いですね。
忘れたくないので、書き留めます。
受身文の見分け方
(1)ヲ格(目的語)が受身文の中にあるか、ないかを見る
太田先生セレクトのテキストが、とても分かりやすいです。
↓ ↓
※他動詞の受身は、基本的には直接受身、
自動詞の受身は、間接受身文だと思って良いことが分かりました。
(2)間接受身の場合、迷惑受身か持ち主の受身かを判断する
間接受身には、「迷惑受身」と「持ち主の受身」があります。
●迷惑受身
→自動詞が受身。※①ただし全てではない
日本語で自動詞が受身になった文は、マイナスの影響を表現することが多いという特徴があります。
例:雨に降られた
妻に先立たれた
寝ようとしていて友人に来られた
一方、「彼に微笑まれて嬉しかった」など、必ずしもマイナスの影響じゃない場合もあり、この場合は、ただの間接受身になるのでしょうか。
※①「寝ようとしたら、母に電気を付けられた」など、他動詞の受身でも、迷惑の受身になるので注意が必要ですね。
●持ち主の受身
→影響を受ける目的語の所有者や関係者が主語となるもの。
他動詞の目的語(ヲ格)は、能動文でも受動文でも残り続けるので分かりやすいですね。
「足を踏まれた」 ←私の身体の一部
「財布を取られた」 ← 私の財布
「息子をけなされた」 ← 私の身内
プラスの意味合いも表します。
「バッグを褒められた」
「親から頭を撫でられた」
最後に、試験に出るかもしれない3項動詞についてもメモしておきます。
(3)3項動詞の受身文に注意
3項動詞は、受身になるとヲ格が残るため注意が必要です。ヲ格の有無だけで判断すると危険ですね。そこで3項動詞を調べてみました。
紹介する、教える、知らせる、見せる、示す、告げる、連絡する、預ける、渡す、与える、授与する、あげる、やる、贈る、送る、くれる、売る、貸す、借りる
置く、据える、並べる、付ける、添える、設置する、載せる、積む、塗る、貼る、はずす
運ぶ、移す、動かす、戻す、入れる、注ぐ、放す、投げる、捨てる、蒔く
参照:日本語3項動詞文の統語構造/工藤和也
多い…(・・;)
でも、所有や場所が変わる動詞が多いということはつかめました。
自動詞、他動詞の理解が、ヴォイスで問われることになろうとは……。深いですね。難しい。きょうは、ここまで。お疲れ様でした!