あの場所 手前
フルーツサンドを買いたいのでネットで検索していたら偶然に繋がる。
(これ、わかる人にはわかる理由)
八勝館の内部見学とお弁当付きツアー
🍱お弁当の概念がやや吹き飛ぶ15000円。
おせちならわかるけどね。
庶民には厳しいわ〜。と首を横に振る。
結局行くんかーい!
ここは重要文化財の門が財布と精神に圧をかける。
少し早めに到着した時点で自分焦りすぎ。
ここはあまり普通にふらりと入るお店じゃない事と、おひとり様では入れないというのもあり、誰かを誘うにはお値段が・・・。
なので今回はすぐさま予約を入れてしまいました。
上からみた八勝館全体。とても大きい事がわかります。そして面積の半分は
庭じゃないかな?
ここは昨年2020年に重要文化財に一部指定されたのでそれを記念しての
珍しい行事と言えます。運よくというかコロナでお客様の足も遠のいたのも
このツアーが開催される後押しになりました。
お寺が近くにあり、そこから土地を頂いたと言う事で八勝館は元々八正道から来ているとの事。
実はここのお店がある前の通りは八勝通りと言いますが、地名が後とは思わなかった。
今回参加者はキャンセル続きでなんと3名。
しかも全員女性と言う女将も珍しいという組み合わせでした。
この先に進みます。
先ずは桜の間と菊の間からの見学です。
桜の間と菊の間は繋がっていて同じお部屋
の様に見えて少しずつ異なります。
菊の間は面白い事に入り口に桜の意匠
菊の間は欄間に螺鈿を沢山施す勢の部屋。
一般的には桜の方が艶やかになりがちですが、
茶花にならない桜の方が格下なのかもしれません。
この写真を見て気付いた方もいると思いますが、
縁側にはガラス戸があっても、障子が無い。
つまり1枚で内側と外側の障子の役目をしている。
女将が楽を何度も言うので室内の誂が如何に大変かがわかる。
「そ〜ですよね〜」
なんて相槌をつく自分は8畳の部屋だがな。
菊の間の襖。その当時の襖の良い部分を再利用。
元々は茅葺き屋根を瓦屋根にして、釣り天井で
高さを出して開放感あるお部屋にしています。
天井が高いのが分かると思います。
お次は桜の間に向かいます。
桜の間はぐっと渋く、落ち着いた雰囲気。
しかし洒落た意匠も多い。
出入り口近くにあるこの地袋。三角形。
おばちゃん知ってるで、こういう奴中身なんも
入らん事をな!
地袋が落ちそうに見えて面白い。
古い布を惜しげも無く利用。自分ここの部屋の掃除嫌だな。埃を取るの神経使いそう。
この三角も不審庵の事を話していたのか不明。
写真で見返しても綺麗な室内だよね。
ここで工夫が写真からわかるのが窓側の障子。
明るいのは実は中にLEDの電球があるから。
襖も渋いが技術が凄い。
そして松の間へと向かいます。
市松模様に見える窓は普段は閉じています。
クーラーの無い時代の凉の求め方。夏場だけの景色。
庭から蚊がすごい筈なんですが、旅館時代は蚊帳を釣っていたとの事。
納得。
かっちりとしているから派手さが無い様に感じる。
ここに写る横長の天井は一枚板。
鴨居も継ぎ目が見当たらないのでこれも一本かもしれない・・。
斜め写真がやたら多いのはツアーなので時間も道具も自分の腕も無いので斜めで全体像が少しでも映り込めばと。
写真が沢山なのでこの後はまた別の記事で。