「1月の名前のない珈琲 あの頃、わたしたちは。」
「かわいらしい」から「美しい」に目覚める瞬間。
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1月の名前のない珈琲:Guatemala
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1月の珈琲は、KenyaもColombiaも、そして、名前のない珈琲であるGuatemalaも香りと味にギャップを感じる。
Kenyaは、「やんちゃ」と「強くて軽い」
Colombiaは、「落ち着き」と「キレ」
そして、Guatemalaは、「柔らかな物腰」と「余韻」だった。
2022年1月9日、1月のワークショップ「自分に向き合う」。
名前のない珈琲を飲んだ参加者の言葉に心が震えた。
久しぶりに名前のない珈琲のワークショップに参加するから…なんて言っていたけれど、珈琲が湯を蓄え、膨れる様を見つめ、香りをかぎ、味わう姿がなんともうれしかった。
「やさしさ」「かわいさ」
そんな一言一言が私の心を震わせる。
なぜか、「女性」を感じてしまうGuatemala。
今回も、やはり、例外ではなかった。
ただ、いつもより、少し浅めに煎ったはずなのに、軽さよりもしっとりとした空気感を感じたのだ。
「かわいらしい」から「美しい」に目覚める瞬間。
それは、例えば、18歳になろうかというくらいの。
そういえば、今年から、成人は20歳ではなく18歳からになったらしい。
「子供」から「大人」になる瞬間なのだろうか。
「柔らかな物腰」はコクと甘みのある香り。
「余韻」は口にかすかに残る酸味。
「大人」に見えるようで、まだ、「子供」が残るあいまいな年頃。
1月の名前のない珈琲は、『あの頃、わたしたちは。』と名づけよう。
2022年の珈琲は、この珈琲から始まり。
これから、月に一度、お届けする名前のない珈琲。
どんな思いに、そして、どんな名前に出会うことができるのか。
今年も楽しみでなりません。