おすすめしたい長野のお土産:サクライ編
こんにちは、サクライです。
長野に引っ越してきて2年とちょっとが経ったとはいえ、東京生まれ東京育ちの自分が選ぶ長野のお土産。
生粋の長野県民からは生活に馴染みすぎてて全国区とすら思われている物を、ご紹介致します。
むさしや食品 ジンギスカン
信州新町には直営のレストランもあり、長野県内のスーパーには必ずと言っていいほどに並んでいるむさしや食品のジンギスカン。
サクライのむさしや食品のジンギスカンとの初めての出会いは、当時の彼女(現・妻)が実家から受け取った仕送りでした。
当時のサクライにとっては、ジンギスカンと言えば、羊肉と野菜を一緒にどっさりと専用鍋で蒸し焼きにする、という所謂北海道スタイルのイメージだったのですが、長野スタイルのジンギスカンは焼肉に近い感じ。
おやきや山菜なんかもこの頃から慣れ親しむようになり、移住前に長野の食文化の素養が培われていたのかもしれません。
このパックの定番の食べ方は、玉ねぎやピーマンなどの野菜と一緒にフライパンで炒めた「ジンギスカン野菜炒め」でした。
移住後初めて、信州新町の直営レストランであるレストランむさしやに行ったときは、まさに聖地巡礼のような気持ちに。
お弁当でも美味しいジンギスカン、妻に感謝です。
羊の町、信州新町
そもそも信州新町に羊の畜産が広まったのは、昭和初期と言われています。
第一次世界大戦の勃発により、羊毛の国内調達を急務と考えた政府が、大正7年に「緬羊百万頭計画」を立ち上げ、国策として畜産を奨励しました。
(北海道や満洲などの寒冷地を開拓していた背景も、防寒性の高い羊毛の需要を上げていたのだと思います。)
羊毛は軍服や各種制服にも採用されていた耐久性に優れたウールサージの原料であり、欧米列強に追いつけ追い越せの「富国強兵」を掲げた当時の日本にとって、その必要性から北海道、東北、関東などで盛んに飼育されることに。
(その努力の甲斐もあって、昭和32年には国内総数約94万頭まで成長したとのこと、驚嘆。)
co:doの半纏の生地に採用されている毛七が生まれた地・尾州では、こうして信州などで収穫された羊毛を織り上げて、日本を代表する生地産地となりました。
このような畜産背景の中、羊肉を食べることでより羊の需要を上げる目的から、食羊の研究が始まり、現在のジンギスカンという食べ方が定着していったようです。
信州新町でも昭和11年に開催された羊肉の料理講習会を契機に、当地での食文化が形成されていきました。
(大きな特徴は、生姜やニンニクの他に信州名物のリンゴを擦り込んだタレに漬けている点。さすが長野!)
多くのジンギスカン専門店が軒を連ねる、信州新町。
日本の歴史を食事から感じることができる、素敵な場所です。
昨年、尾州の木玉毛織さんが信州新町の峯村サフォークの羊毛でセーターを作るプロジェクトをクラウドファンディングで発表しました。
原料から製品化まで全てを国内で完結するという素晴らしい取り組みです。
どうしても大量生産ができない物にはなるので、また次回の募集を待ちましょう!
ちなみにこの峯村サフォークは、「幻の羊」と呼ばれるほど全国でも限られたお店でしか食べることができない羊肉で有名で、信州新町ではさぎり荘でいただくことができます。
羊肉の臭みや食感のイメージで苦手意識がある方も、間違いなく大好物になること請け合いです。
少しだけ脱線してしまいましたが、サクライのおすすめしたい長野のお土産のお話は以上でございます。
友人、知人、親戚が長野に住んでいる方は、電話ないしメールで「むさしやのジンギスカンを送ってくれ」と頼んでみてください。
それでは今日のお別れの一曲は、90年代にNative Tonguesのメンバーとして活躍した、羊と言えばのグループ・Black SheepからFlavor of The Monthをお届け。