週末(フミ)

名古屋の女子大生。21歳。根暗。サブカルは私にとってのメインカルチャーです。

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最近の記事

あの頃

昔、長野に住んでいた。 母は父と別れて半年で再婚し、私は母と一緒に再婚相手のいる長野に越すことになった。 小学6年生になる年、特急からホームに降りた瞬間に「寒いね?!!!!」と母と顔を見合わせた。 私はかなりマイペースで、どちらかと言えば友達が少ない方だった。 だからこそ、人との思い出よりも、長野の寒さや風景、匂いが深く思い出に残っている。 濃い霧が掛かった朝、肺に染み渡る湿度たっぷりの冷たい空気が心地よかったこと。 いつも行く温泉で、家族が出るのを待ちながら水筒に入

    • 深夜の電話

      「僕の元カノはすんごいバカでさ、大してやりたいこともないくせにMacBookを買った上で、HDMLケーブルの挿し口がないことにグループ発表当日の壇上で気付くような女なんだよね」 「それはすんごいバカな女だね。周りはWindowsユーザーがほとんどだし、ブランドだけでMacを買うような女は機械に疎いし最悪だね。ただ、そんな女と付き合ってたあんたもバカだね」 「確かに僕はバカだったね。でも僕は結婚と恋愛は別だと思っていて、付き合うだけならバカでもいいかなって」 「結婚するなら賢い

      • スーパースター

        こんにちは。週末です。 この記事のタイトルだけが下書きに残っていて、何を書こうとしていたのかサッパリ思い出せません。手探りで行きます。 このあいだ、初めて香水を買った。 数ヶ月前、香水に憧れて色んな店舗で香りを試していたんだけど、その時は決められなくて。 香水を吹きかけた、テスターの紙を持って帰ったら、部屋がその香りに染まった。 ああ、これは良い香りかもしれないな、とぼんやり思ったのを覚えている。 一昨日、そのお店に行って、同じ香りを感じたら、なんだか懐かしい気持ちにな

        • 長く、甘いだけ

          こんにちは。週末です。 昨日から心が疼いて仕方がないので、手短に吐き出していこうと思う。面接前なので。 私は自分のことを行動派だと思ってる。 行きたい場所には行く、やりたいことはやる。 会いたい人には「今度いつ空いてますか?」と率直に聞く。 気になる人の連絡先は、どうにかこうにか口実を作って聞き出してきた。 たまたま読んだ本がきっかけだった。 アホちゃん向けの分かりやすい恋愛指南書なら要らないけどなぁ、と思いながら手に取った、昔から好きだったアルファツイッタラーの本。

          空洞 第1話

          こんばんは。週末です。 リクエストを受けたので、パソコンの奥に眠っていた書きかけの小説を公開します。 ------------------------- 「空洞」 西日に照らされた遠くのビル群を見ながら、汐(しお)は煙草とジッポを取り出し、物憂げな表情を浮かべた。あのビルの中には人が詰まっていて、その全員が朝から晩まで忙しなく働いているなんて、嘘みたいだ。 汐はいつも、歩くのが遅い。しかも途中で缶コーヒーを買ったり野良猫に話しかけたりするものだから、誰がどう見ても呑気だ

          空洞 第1話

          ”中の人“のキモさ

          おはようございます。週末です。 今回は実はキモ〜〜〜!!!と思ってる話をします。良ければ最後まで。 皆さんは”中の人”好きですか? ネット用語の意味としては、キャラクターの声優などを”中の人”と指すことが多いですが、 今回私が話すのは、企業や団体の運営の「広報」を担当する人の話です。 Twitter界では、女性用タイツメーカーのアツギや、SHARPのアカウント運営が印象的でしょうか。 前者は、広報担当自身の好きな絵師に「女性がタイツを履いている性的なイラスト」を発注して炎

          ”中の人“のキモさ

          世に問うわけではないけれど

          こんばんは。週末です。 眠れないので、最近悲しかった話をひとつ。 女性特有の話題が苦手な方はブラウザバックをお願いします。 私は高校生の時から産婦人科に通っている。 元々月経不順で、放っておいたら3ヶ月に一度しか生理が来ない。 出血は少なく生理痛もないが、将来子どもを産めなくなる可能性を考えてピルを服用している。 必ずしも出産したい訳ではないけど、その可能性を絶つこととはまた別の話なのでね。 大学進学を決めてから二度病院を変えた。 一つ目の病院は、男性の院長が私の胸元を見

          世に問うわけではないけれど

          彼氏と小話

          こんにちは。週末です。 今回は彼氏との小話をまとめて書きます。 ツイートするほどでもないやつ。今回は2本。 (4月) 彼氏は、私とのLINEの背景画像を私の写真にしている。が、もう1年も前の写真なので「変えたら?」と提案した。 「うーん、これとか?」と送られてきたのは、私があんぐりと口を開けてアホっぽい顔をしながら笑っている写真だった。 私は最近“進撃の巨人を見ることしかしていない”と言っても過言ではない暮らしをしているので、写真の自分が巨人にしか見えなかった。 素直にそ

          彼氏と小話

          文字と本心

          おはようございます。週末です。 最近いい刺激をもらったので、文章の在り方について今日は一考していきたい。 センテンスとしての文章の前に、意味のない言葉について言及する。 あなたの身の回りに「疲れた」「最高」「イライラする」「たのしー」「好き」みたいな、単調な感情だけをツイートする人、居ませんか? 私はああいう人たちを”刺激を受けて感情を抱かされた猿“だと思っている。 アウトプットまでに間がないのだ。 誰でも考えられることをそのまま表現した文章を読むことに、何の価値がある

          文字と本心