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【入社エントリ】 Fintechから生成AIへ、なぜいまAlgomaticなのか
はじめまして、2024年12月からエンジニアとして株式会社Algomaticに入社したbibitto(@im_bibitto)です。
これまで約2年半、ブロックチェーン領域のエンジニアとして活動してきましたが、このたび12月からは生成AIエンジニアとして新たなキャリアを歩むことになりました。この入社エントリを通して、日頃お世話になっている皆さまへのご報告とさせていただければ幸いです。
また、本記事は Algomatic で開催している 2024 年度 アドベントカレンダー の一枠として投稿しています。弊社員による投稿もよければご覧ください 🎄📅
この入社エントリを通じて少しでもAlgomaticに興味を持ってもらえればと思います。
自己紹介
改めて、bibittoと申します。名前にはとても深い意味が込められているのですが、ここではあえて伏せておきます。オフィスで直接お会いした際には、ぜひ由来を聞いてみてください。多分濁った回答が返ってきます。
広島出身で、今年で24歳になりました。
1年間の休学を経て九州大学をこの春に卒業しました。在学中は「ゲーム理論」に関する研究を行っており、専攻として機械学習系の領域に触れる機会は全くありませんでした。
大学在学中から約2年半にわたりブロックチェーンの領域に深く関わり、エンジニアとして活動してきました。最後の半年間は、個人プロダクトの開発にも注力し、本業の傍らでいくつかのプロダクトを作りました。今改めて振り返ってみると、日々「ブロックチェーンを社会実装するためにはどうすればいいか」を模索していたなと思います。
趣味はスポーツ全般、特にサッカーやフットサルが好きです。また、アニメや漫画鑑賞も楽しみのひとつです。
すごく余談ですが、好きな『ONE PIECE』のキャラクターはシルバーズ・レイリーです。いつかレイリーのような「イケおじ」になれたらなと思っています。
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入社のきっかけ
なぜ生成AIにシフトチェンジしたのか
日々ブロックチェーン領域でプロダクト開発していると、自分の中で「人々の日常を再定義できるようなプロダクトを創りたい」という欲求が徐々に強くなっていきました。それと同時に、その欲求を実現するための指標として「10x and cheaper」を強く意識するようになっていきました。
「10x and cheaper」とは、端的に言えば「既存サービスに比べて10倍ほど便利で、かつ低コストで提供しないと、人々は真に使ってくれない」という意味を持ちます。
たとえば、Amazonが買い物体験を飛躍的に向上させ、人々の購買行動をオンライン化していったり、Uberが移動手段の選択肢を従来のタクシーより手軽かつ安価な形で提供したような例がまさにそれだと言えます。彼らが生み出したサービスは、単純な改良ではなく、市場を根底から変えるほどの「圧倒的な価値」をユーザーへもたらし、まさに日常を再定義しました。
それをやりたいのです。
当初はブロックチェーン技術そのものを深く掘り下げ、その可能性を追求するエンジニアでした。しかし、次第に技術そのものよりも「いかにして圧倒的な価値を提供するプロダクトを作るか」へと興味が移り、必ずしもブロックチェーンに固執する必要はない、という考え方へとシフトしていったのです。
そこで改めて社会や市場に目を向けたとき、私の目に飛び込んできたのが急速に進化する生成AIの潮流でした。
生成AIは、いわば自然言語を「原始言語(プリミティブランゲージ)」として扱い、コンピュータ上で複雑なタスクを実行できる"人間"を定義するようなパラダイムシフトを起こしています。
テキストや画像の生成にとどまらず、思考プロセスそのものをモデル化し、人間的な判断や創造性を擬似的に再現することで、これまで不可能だった多様なニーズへ対応可能な「メタ技術」へと進化しています。
こうしたテクノロジーは、単純な改善ではなく「10倍」以上の飛躍的価値を生み出し、しかも低コストでユーザーに届けることを可能にしつつあります。AmazonやUberが既存市場を根本から変革したように、生成AIは人々の常識を覆し、新しい価値基準を提示する存在になり得る。そう確信したのです。
このように、技術者としての特定分野へのこだわりを超え、ビルダーとしてより大きな価値創造を目指す中で、私の軸は自然と生成AIへとシフトしていったのです。まさに、生成AIに心を奪われた瞬間でした。
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Algomaticを選んだ理由
よく「Algomaticはどこで知ったの?」と質問されますが、最初に認知したきっかけはSNSでした。代表の大野さんのPivotの動画も見たことがありましたし、X上で「生成AIネイティブ」と言うニッチなワードで検索をかけた際に、Algomatic経営陣のツイートばかりが出てきたことは記憶に新しいです。そこからAlgomaticを本格的に調べ始めました。
Algomaticを選んだ理由は大小さまざまありますが、一言でまとめると「生成AIのど真ん中だから」です。
私自身、まったく別の業界から飛び込んだという背景がありますが、そんなに悠長にしていられません。生成AIによる大きなパラダイムシフトが起きている今だからこそ、はじめから「生成AIのど真ん中に身を置きたい」という欲張りな思いを胸にAlgomaticへの応募を決意しました。
それを踏まえて、Algomaticを実際に選ぶ上で大切にした軸は主に3つあります。
誰と働くか
Algomaticには、生成AIの可能性に心を奪われた優秀な技術者や経営陣が数多く在籍しています。彼らと共に働くことで、単なる技術力だけでなく、その技術をビジネス価値へと転換する思考が求められる環境に身を置くことができます。そうした環境は、エンジニアである私にとって、ビジネスパーソン・ビルダーとしても成長できる貴重な機会になると感じました。事業戦略
Algomaticは生成AIを社会実装することに真正面から取り組んでいます。私自身、これまで新しい技術を実際のユーザーや社会に価値として届けることを軸に活動してきました。そうした経験から、アプリケーションレイヤーのプレイヤーとして生成AI技術を実用化し、実際にユーザーが「使いたくなる」体験を爆速かつ横断的に複数展開するというAlgomaticの事業戦略は、私のこれまでの経験や思想と合致しました。フェーズ
現在のAlgomaticは創業期で、ほとんどの事業がPMF前の段階にある状態です。「0→1」という事業の立ち上がりの瞬間には、多くのチャンスと挑戦が詰まっています。この生成AIという新しいマーケットが急成長しているタイミングにおいて、自分のアイデアやスキルを最大限活かしながら、新しい価値創造に直接関わることができる点に大きな魅力を感じました。
まとめると、生成AIのど真ん中で、優秀かつ熱量の高い仲間たちと共に、0→1で新たな価値を生み出せる環境、それがAlgomaticを選んだ理由です。
選考の振り返り
私の選考プロセスは、かなり特殊な流れをたどりました。せっかくの機会ですので、この場を借りて供養させていただきます。
まずは、AI Transformation(AX)カンパニー代表の鴨居さんとのカジュアル面談が始まりでした。ここではお互いの自己紹介やAlgomaticの会社説明、そして私の志望動機など、率直な対話を行いました。話を進める中で、熱い思いのこもった言葉が鴨居さんに響いたようで、その場で次の面談が決まりました。
Algomaticでは、必ず一度は対面での面談を行うルールがあったため、広島在住の私は後日東京のオフィスへと足を運びました。その日は鴨居さんや代表の大野さんと直接お話しさせていただき、ランチにもご一緒させていただきました(大野さん、その節はごちそうさまでした)。
エンジニア採用ではCTOである南里さんとの面談も必須でしたが、その日はスジュールが合わず、後日オンラインでの実施となりました。
このオンライン面談では、私がブロックチェーンエンジニアとして培ってきた経験をどのように生成AI領域で活かせるのか、なかなか判断が難しい状況でした。そこで11月から約1ヶ月間、業務委託という形でトライアルを行うことになったのです。
トライアル期間中は、実際に対面で一緒に働くため、人形町のアパホテルに連泊しながらオフィスに通っていました。ホテルに戻っても特別やることがない分、仕事にしっかり集中できた点はむしろプラスでした。
ただ、洗濯機と乾燥機がホテル全体で1台しかなく、寒い中近所のコインランドリーに通うのは少し大変でしたが、それも今となっては良い思い出です。
そして最終的には、トライアル期間を経て無事に合格し、正式に入社が決定しました。以上が入社が決まるまでのざっくりとした流れです。
もし、「これまで生成AI分野での経験はないけれど、Algomaticに挑戦してみたい!」という方がいれば、道を開拓したので、ぜひこの経験を参考にしてください。(笑)
ポジション
Algomaticは、複数の新規事業を同時に立ち上げるために「カンパニー制」という特徴的な組織形態をとっています。詳しくは、ぜひ以下のスライドでAlgomaticの全体像を知っていただければと思います。m(_ _)m
所属について
数あるカンパニーの中でも、私が入社したのは、生成AIにおけるコンサルティングおよび開発支援を手がける AI Transformation(AX)カンパニー です。
最近「AIで日本のプレゼンスを高める」という大胆なミッションを発表したので、その背景について興味のある方は以下のPodcastをぜひお聴きください。
私がこのカンパニーを選んだ理由は、クライアントワークとエンジニアリングの両方を経験できる点に惹かれたからでした。エンジニアとしてスキルや解像度を磨きながら、ビジネスパーソンとしても成長したい──そんな思いにぴったりと合致したのがAXカンパニーです。
また、個人的に、生成AIネイティブなコンサルティング&開発支援には大きな可能性を感じています。単に「生成AIに知見がある受託開発会社」にとどまるのではなく、プロセスそのものに生成AIを組み込み、従来の労働集約的なコンサルやSI(システムインテグレーション)の在り方から一歩抜け出す。そんなネオ受託コンサルティングファームを創り上げていく挑戦に、エンジニア兼ビジネスパーソンとして関われることにワクワクしています。
役割について
私はAXカンパニー内の「アプリケーションチーム」と呼ばれるグループに所属しており、LLMアプリケーションエンジニアとして活動しています。
具体的には、LangChainやLangGraphを用いたエージェントシステムのロジックやその他バックエンド実装から、フロントエンド開発まで幅広く手がけています。単純なアプリケーション構築にとどまらず、クライアントの要望やユーザー体験まで踏み込んだ総合的なサービス作りが求められるため、とても楽しいポジションだと思います。
また、AXカンパニーには、このアプリケーションチーム以外にも、異なる専門性を持つチームが存在します。
MLチーム:機械学習系のバックグラウンドを持つメンバーが集い、最新技術の調査からプロトタイピング、そして実際のプロダクトへの組み込みまでをカバーしています。技術力と探究心に裏打ちされたチームで、AXカンパニーがクライアントに提供できる価値の幅を広げる役割を担っています。
セールスチーム:コンサルティング業務に注力しつつ、クライアントニーズを的確に把握して案件化する役割を担っています。エンジニアとの密接な連携を通して、顧客が抱える課題に対して最適なソリューションを提案し、実現に向けて前進させる重要なチームとなっています。
このように、AXカンパニーにはさまざまなバックグラウンドや得意分野を持つメンバーが集まり、全員が自分の強みを発揮できる場所を持ち、日常的にチーム間のコラボレーションが生まれています。
さらに、このカンパニーには「ゾス」文化と呼ばれる、体育会系的な熱を帯びたカルチャーがより強く根付いています。カンパニー全体としてスピーディかつハイテンションな環境が築かれており、「スタートアップ感」を強く感じられる点が個人的には魅力ポイントです。
最後に
Algomaticグループでは一緒に働く仲間を募集中です!
生成AIに興味がある!生成AIで世の中を変えたい!と思っている方々、Algomaticに興味がある方々、まずはカジュアル面談でお気軽に連絡いただければと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。