白樺を買う
いつも行く花屋さんに白樺の幹が売っていた。大きくとても立派でずっしり重い。
1本500円の値段にも惹かれ2本買った。
店員さんが「持ち帰れますか。2本だとかなり重たいと思います……」と気遣ってくれた。3歳児を抱っこする感じかな、きっと大丈夫、と思ったけど甘かった。腕をぴくぴくさせながら家まで持ち帰る。
リビングの窓近くに置くだけで、いい感じ。
小さいころ、祖父母が住む札幌を訪れるとき、あちこちに生えている白樺をすりすり触ることが大好きだったことを思い出した。
雪原に凛と立つ白樺の美しさ。
なめらかな白い樹皮。
それをそっとうすく剥くときの気持ちよさ。