オリオン大星雲(M42)
[Scope 1]
Scope: Vixen VSD90SS (fl:495mm, F:5.5)
Camera: ZWO ASI6200MC Pro (-10℃)
Others: ZWO EAF focuser, ASI AIR Plus-256G(non Dithering)
Exposure: gain100, 3min x 35 (total:1h45m)
[Scope 2]
Scope: Vixen VSD70SS (fl:385mm, F:5.5)
Camera: ZWO ASI6200MM Pro (-10℃), Astrodon tru-Barance Filter
Others: ZWO EAF focuser, ASI AIR Plus-256G(non Dithering)
Exposure: gain100, R:3min x 5, G:3min x 8, B:3min x 16 (total:1h27m)
[Shared]
Mount: Vixen SXP2 WL
Guide: QHYCCD miniGuideScope (fl:130mm) + ZWO ASI 120MM-mini
At Yamanashi-Prefecture("Fujigane-Observatory"), Japan, 2024, 4, Nov.
Processing: PixInsight(BXT Free), StellaImage9, Photoshop
※カラーブースト方式(2鏡筒で得た、Lab色空間のabチャンネルを加算平均)
おそらくレンズの結露、または目に見えない空気中のガスのせいだと思われる光の拡散が起こりました。
一度はTwitter(現X)にボツ画像だけアップして手じまいしようと思ったのですが、これはこれでいい雰囲気だなと思い直し、最後まで仕上げました。空の神様がくれた、「天然ソフトフィルター」です😊 ただ、分子雲とかは全然出てきませんw
今回もカラーブースト方式です。まだ2度目ですが、案外つまずかずに出来ました。利点はやはりS/Nの向上、それに伴う色情報の豊富さ(緻密さ)にあると思います。
処理の詳細については、いずれここに書くか、トーク動画で話そうと思います。それなりに手間がかかるので、真似する人はあまりいなさそうですけど 笑
それはさておき、以前アップしたサドル周辺の輝星ハロの時も感じていたのですが、ああいった、予期せぬ光の拡散が発生するエラー(あえてこう呼びます)には、「現実感」や「写真感」といった印象が伴う、と個人的に感じています。
さらに言うと、除去できていない光害かぶりにも昔から同じ印象を持っています。なんというか、「人がリアルに撮ってきた写真」なんですよね。悪い意味での「絵画的な写真」ではなく。
なんで良く感じるんだろうと思っていたのですが、一応自分的には、「そこにグラデーション(階調)が存在するから」と、いったん結論づけています。写真とはすなわち階調かなと。
まあ、そんな事をつらつら考えたりしていたのですが、決して撮影をミスったイイワケではありません。いや、ちょっと正当化してるのかも……w