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私たちが求める本当の幸せ。

長野に縁もゆかりもない私たちが長野に移住することを決めたわけですが、長野県のどこに住むかをまだ決めていなかったとき。
どうやって飯田市に移住することを決めたのか。
何を求めて飯田市に行くのか。
というお話です♪

東京からの卒業。

まず最初に決めたこと。
東京を出る。(キリッ)

私たち夫婦はお互いに東京に出てきたころに出会って、
付き合ってからだと18年、結婚してからは8年が経ちました。
この間お互いに一度も、「地方に行く」という選択をしようと思ったことはありませんでした。
この時の私たちにとっては、全てにおいて東京にいることがベストでした。
利便性はもちろん、おいしいレストランも、面白い施設も、刺激的なイベントもある。
地方には旅行で行けばいい。
東京で働いて、貯まったお金で好きなことをして。
で、また好きなことをするために働いて。
何をするにも一番効率がいいのが東京。
そんな風に思っていました。

んが。
娘が産まれてからすこーしずつ意識は変わっていきました。
まずは公共の施設の利用。
何かと気を遣います。娘が産まれてから数か月は、
正直人の目が怖くて利用できませんでした。笑
初めて娘を抱っこ紐で電車に乗せたときのドキドキは、
今でも覚えているくらいです。笑

公園一つとってもそうです。
「後ろのお友達が待ってるから次で終わりにしようね」

どうして子供を遊ばせるのに大人がこんなに気疲れしないといけないのだ!?

それが「普通」と合わせてはいても、心の中ではめちゃめちゃ違和感。笑

でも、何やらこの違和感はそれなりに正しかったようで、
そもそも幼児は人の気持ちとか考えられない脳になってるらしいんですよ。
人間の進化の過程で、まずは爬虫類脳が育ってくる。
これは欲望や欲求に忠実な脳のことをいうのだそうですよ。
つまり、まずは自分。

そりゃそうだ。笑

人の目ばっかり気にして育ったなれの果てが私。
そうやって生きてきたら、いつの間にか自分のことがさっぱりわからなくなっちゃったっていうのに、結局人の目が気になって子供のことに口を出す。
つまり振出しに戻るわけですよ。

ねぇ。娘の気持ちは?

こんなことが重なって、都内の近くの公園にはあまり行かなくなりました。
人があまりいない、いても気にならないくらいに大きい公園を探して遠出するようになりました。

娘は今3歳です。
遊具もだいぶ遊べるようになってきて、チャレンジもできるようになってきましたが、どんぐり拾ったり、きれいな葉っぱを拾ったりする方がいい、
というのは、赤ちゃんのときから変わりません。
私たち親としては、その方がうれしかった。
上で書いたような大人の事情もあるけれど、
最近は、少しでも自然に触れさせたい、
そして、私たち自身も自然の中にいたい、
と思っていたからです。

娘は歩き始めたころから裸足が大好きでした。
外にいっても裸足になりたがることが多く、
私たちは最初から裸足になることを許していました。
靴を履いていると抱っこをせがむけれど、
裸足になったとたん、羽が生えたかのように軽やかに走り回るんです!
今でも本当にびっくりする、この変わりよう。笑

そんな娘をみていて思いました。
「今」を感じているなって。
五感を使ってとことん「今」を感じて、
その中からどんどんいろんなものを吸収していく娘。
子供ってすごいですよね、本当に。

それを見ながらまた思ったんです。
私、「今」を感じているかなって。
過去を悔やんで、明日を憂いで。
「今」はただの未来への犠牲となっている時間。。
「安定」はしていたから、「満足」はしていたけれど、
「消化試合」のように過ぎていく時間を過ごすことが、
果たして本当の幸せなのかなって。

娘を思いっきり自由に遊ばせてあげたい、
普段の生活でも、できるだけ自由にさせてあげたい、
そして沢山の自然に触れる生活をさせてあげたい。
私たち自身も自然の中で生活したい。
何より、一緒に過ごしているこの時間を、
沢山の笑い声の中で「今」を感じて精いっぱい生きたい!

これが私たち家族の幸せの形だと、気づきました。

だからまずは、仕事を辞めて、
「忙しい」つまり「心を亡くす」ことをやめようと思いました。
夫はすでにフリーランスだったので、
これで東京に固執する理由はなくなりました。

そして夫が言った「長野がいい」の一言。笑
「なぜか惹かれるんだよね」
と、本当になんの理由も根拠もない一言でしたが、
私も特に行きたい場所があったわけでもないので、
「合わなかったらまた引っ越せばいいね♪」
という軽い気持ちで長野への移住を決意したのです。

長野県はな~がいのぉ!

地味にダジャレ好きです♡笑

さて、そんなこんなで、じゃあ長野のどこにしよう、
ということですが。
長野の北は金沢じゃん!ぶり御殿じゃん!越後製菓じゃん!
と思えば、
長野の南は名古屋じゃん!しゃちほこじゃん!B級グルメじゃん!
となるわけです。
前にも書きましたが本当にものすごい地形と文化と環境の差・・・!笑

どやすべ?(どうする?の東北弁。笑)
となったときに、私も夫も東北育ちのくせに、
「雪深い北は私たちにはまだハイレベルすぎる・・・😱」
ということで断念。。
で最初は、まだ実はちょっと名残惜しくもあった東京にアクセスのいい佐久市とかを考えてました。
移住者に対する補助金もだいぶ熱いし✨笑
つまり、行政とか、それぞれの市区町村が売り出している魅力から迫っていったわけですが。。。
アピール動画とかみると、どこも捨てがたいんだこれが。。。TT笑
こんなの決められんわボケ~!!
と、なったことにより、この角度からの選択は保留。笑

ここにきてやっと、私たちの優先順位はなに?と話し合ったときに、
やっぱり娘のため、というのが一番大きな理由で移住をするのだから、
娘が過ごす保育園は第一優先だろ、ということで満場一致。

今まで意識してきた「モンテッソーリ教育」というワードも含めて探したところ、「シュタイナー教育」は出てきましたが、モンテッソーリ教育は、、なかった気がするな。多分。(見つけられなかっただけかもだけど)
でも「シュタイナー教育」はあるんだ!!✨と、くらいついてみたら、
ちょうどその保育園が「信州やまほいく制度」の一員(?)ということが分かったのです。

ここから、「信州やまほいく」のあれこれを徹底的に調べ上げ。。。
という日々が一週間くらい続いていくわけなのです。。笑

ツクリモノとホンモノの差。

都会の保育園では、毎日のお散歩で、
とってもとっても整備された公園までカートに乗って出かけ、
30分くらいその公園で遊んで帰ってくる、
というのが常だと思います。
それでも、少しでも自然に触れさせたい、
そこからいろんなものを見つけてもらいたい、
感じてもらいたい、という目で見守ってくれている今の保育園には
大大大感謝です。(なんせ0歳から入れてもらってます。。感謝しかありません、ハイ。。TT)

でも、「信州やまほいく」は、
①川にて(熊さんもびっくり!)
魚を手づかみ!ちょっと高いところ岩のところからのダ~イブ!
②山にて(りすさんもびっくり!)
登っては自然の恵みをたくさん拾って帰ってきて、
(どんぐり、松ぼっくり、葉っぱ、枝。。落ちてる量が半端ない!)
野生の動物に出会うこともあったりね。
③農家がいっぱい(私たちがびっくり!)
沢山の農家さんがあるから、田植えを教えてもらったり、
野菜作りの経験をさせてもらったり、
飼育している動物に触れさせてもらったり、むしろお世話をしたり。。

なんというか、「作られた自然で遊ぶ」ではなく、
「自然の中で生かされていることを体感する」という印象。
この違いは相当大きいなって、直感です。
何が大きいか。
「生きる力をはぐくむ」
というところに、一番の大きな違いがでてくるのではないかな、
と私は感じたのです。

そしてこれは親の私たちにも言えること。
私たちの求めるものがここにあるのだと感じました。

私も夫も、THE田舎育ちです。笑
夫は木登りが超うまくて、釣りも大好き♡
私も弟と一緒にザリガニ釣りやら虫取りやらに行って、
とにかく自然の中で遊んでました。

ところがどっこい、今じゃ蝶々、ちょっと触るの躊躇します。。笑(;'∀')

整えられた環境で、清潔な場所で、
お金を払えば何でも買える。
無機質なものとばかり触れ合っているうちに、
「生きる力」完全に失ってるなって思ったんですよね。。
ちょっと怖いとも感じました。

だから、もう一度、大人になった私たちも、
娘と一緒に一から「生きる力」をはぐくみに。

それができる場所、保育園が、
飯田市にあったのです。

次回はその保育園のお話。
ちょっと不思議なお話もあったりします♪
お楽しみに♡





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