苦しみの淵を泳ぐあなたへ
いま、苦しみと言う名の淵を泳ぐあなたへ。
もう少ししたら、あなたはただあなたである事を思い出し、ふと泳ぐのはもうやめて、流れるままに身を任せ、美しいほとりに辿り着くことを私は知っています。
どうか時には何もかも投げ出したい夜も、哀しみや息苦しさを感じ、やるせなさや絶望に身を擦り減らし、搔きむしられるような瞬間も、このことをきっと思い出してください。
苦しみと言う名の淵に溺れたあなたは、ふっと力尽きて、ふわりと水面(みなも)に浮かぶのです。すると今まで、わからなかった微かな水の流れがわかります。そうなったらもう、あとはただ肩の力を抜いて、すべて手放し、漂いながら身を任せるのです。その先に、あなたの行く場所があります。
どうか、諦めないでください。
いつも、あなたを愛しています。
Aisha