オンライン教育について~ハイブリッドで良いじゃない~
学校休校により、物議を醸しているオンライン教育問題。
私自身、小3、小1の子を持ち、
長男は3月から約2ヶ月半、
長女は4月から約1ヶ月半、
家での学びを試行錯誤で進めている。
オンラインで授業をしてくれたらいいのに、って何度思っただろうか。
4月に入り、
学校から、『家での学びに使用してください』と届けられた課題は、
今さら、この内容をするの?という内容だった。
長男は、3月中、学校からの課題などは全くなかったときに、
算数の計算問題や、漢字には取り組んでいたのに、
4月に初めて学校から届けられた課題も、それと同じような内容。
さすがに、
1桁のかけ算の問題は、丸付けする私も飽きた。
先取り学習を進めている学校もあると聞くけど、
うちの子の学校の場合は、プリントだけで先取り学習を進めるのは難しいだろうという判断をしたのかもしれない。
これまでの復習ばかりが届く。
小1の長女にいたっては、
まだ何も学習していないので、
塗り絵や迷路が渡された。
ひらがなプリントもあったけど、その中に書かれている絵にも色を塗ってくださいと。
長女には、色塗り飽きたって言われるし。
(※私の場合、子どもが小学校低学年なので、
その年齢の子どもという前提で話を進めています。
中学生や高校生の場合は、また状況が違うことも多いと思います。)
オンライン授業を探して、見せたりもしたけど、
それを探す労力が大変だし、
見つけたと思っても子どもの反応がいまいちよくなかったりと、なかなかうまくいかなかった。
来週から分散登校が始まるし、
もうそろそろ自宅学習も終わりだし、
もういっかーなんて思っていたけど、
このノートを見て、衝撃をうけた。
記事内で、NewsPicksのThe UPDATEという番組で放送された、『オンライン教育は日本を救うのか?』について紹介されているのだが、
『公平を求めるほど不公平になる』
という言葉がとっても印象的で、
すぐに動画も見てみた。
それがこちら↓↓
『公平を求めるほど不公平になる』というのは、
オンライン教育をするためには、全員がその環境(Wifi、スマホやPC)がある状態でなければならない、
という公平を求めていると、
学習する意欲があり、環境もある子は、自ら学習を進めていくし、
そうでない子は、何も学習しない、
その結果、不公平になるということ。
全員一緒という公平を求めるがために、できる子とそうでない子の差が開いていき不公平になる。
まさにその通りだと思った。
ネット上を見てみると、
休校対策として、こんな企業がこんな学びを提供しているよ
という情報がたくさんある。
そういう情報を拾って、自ら学びを進められる人(親がそういう情報を見つけて、子どもに提供できる人)と、
そうでない人との、
学びの差がかなり大きいと感じていた。
もちろん、それまでだって、
塾に行く子は塾に行って学ぶし、
学校の勉強だけの子もいるし、
各家庭によって、学びに対する考え方も違えば、そこに注力できるリソースも違うし、
学びに対しての公平なんてなかったと思うけど。
でも、学校教育に関しては公平だったと思う。
それが、休校が2ヶ月以上に及び、
学校教育に関しても、
自治体や学校によって、大きな差が生まれている。
もちろん、家庭間での学習の差もとても大きい。
オンラインでの学びを開始した自治体、学校もあれば、
そうでない学校もある。
そうでない学校が大半だと思うけど。
そこで、
先ほどの番組での、稲葉可奈子さんの発言、
『脱画一主義!ハイブリッドで良いじゃない!!』
が最高だと思った。
全員にオンライン環境がないなら、
オンライン環境がある子はオンライン授業にして、
環境がない子だけ登校させればいいじゃない。
みんな一緒じゃなくても、いいとこ取りしたらいいじゃない。
と。
稲葉可奈子さんは4児の母。
私も4児の母。
かなり親近感^^
それを抜きにしても、この発言は最高だと思う。
実際、この日のキングオブコントに選ばれている。
みんな一緒じゃなくちゃいけない。
みんな公平じゃなくちゃいけない。
それって、日本人らしさと言えばよい響きだけど、
ときにおそろしいことになる。
新しいことをしようとすると、反対意見は絶対に出る。
環境やなんやらいろんなことを理由にして。
なら、やりたい人だけまずやるでもいいんじゃない?って思ってしまう。
(やる側、学びを提供する側の大変さは考慮せずに言ってますが)
そしてもう1つ、
とても印象に残ったことが、
学校の先生はティーチングではなく、コーチングをするようにすればいいのでは
という話。
授業が上手な先生と下手な先生っていうのは必ずいて、
今は、上手な先生に当たればラッキー、下手な先生に当たればハズレ、的な感覚がある。
でも、
授業は上手な先生に任せちゃえばいいじゃん!
オンラインで。
オンラインなら、1人の先生が、なんなら日本中の子どもたちを教えられる。
そして、学校の先生は、その授業についていけない子たちのフォローをすればいいじゃないか。
この考え、すごく賛成!
学校再開後の話になるけど、
学校の教室のスクリーンに、上手な先生の授業をうつし、
それを見ながら進める授業というのがあってもいいのでは。
でも、きっと自分で教えたい先生もいるだろう。
それなら、ハイブリッド!!!
上手な先生のオンライン授業を流す日もあれば、この単元は学校の先生が生授業するというものもあり、
という風にできないだろうか。
子どもたちの反応を見れば、
どういう授業がいいかはわかるはず。
担任の先生が子どもたちの反応を見ながら、オンライン授業と自分の授業とを組み合わせたらいいのではないか。
そんなことを感じた。
私が中学生の頃、
国語の先生の授業が、本当におもしろくなかったことを思い出した。ただただ黒板に何か字を書き続けているだけで。生徒のことをほぼ見ない。
高校のときの古典の先生も、何話してるのかわからーーんって思ってたな。
そんな授業って、もったいないよね。
そして、休校期間中に、
どこかの自治体がオンライン授業を公開していて、それを実際に見てみて、
申し訳ないけど、これはダメだと思ってしまったことがあった。
それまでからずっとオンライン教育コンテンツを配信していた企業の動画も見た(子どもに見せた)ことがあるけど、
そのクオリティの差は大きいと感じた。
『オンライン教育は日本を救うのか』の中でも話があったけど、
今の子どもたちは、YouTubeを見ている。
オンライン授業。相手はYoutuberなんだよ。
YouTubeを見た後で、
普通の授業を見ても、全く見ない。
教室での授業と、オンライン授業とはやっぱり全然違うんだと思う。
きっとオンライン授業を公開した先生たちは、
とっても一生懸命動画を作ったんだと思う。
どうすればわかりやすいかなって、考えて考えて作ってくださったんだと思う。
でも、やっぱり子どもは素直だし、見てくれない。
今回のコロナによって、教育というものを見直すいいきっかけになったはず。
私はイチ親として、
勝手な意見しか言えないし、
実際の教育現場の混乱は大変なものなのかもしれない。
でも、子どもたちのために、
『教育』というものをよりよいものにしていくために、
変えるべきところは変えていかなくてはいけないと思う。大胆に。
イチ親として、『教育』が良い方向へ向かうことを心から願う。