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Jeff Beck の『Wired』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Jeff Beck の『Wired』を聴いてみた編をお届けします。

自由自在に音色を変化させるギター、ファンキーなリズムに色をつけるキーボード。

テクニカルな演奏が爽やかにぶつかり合う、ジャズロックな一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Led Boots

初っ端からめちゃくちゃなリズムのドラムが格好いい。0:11〜良い音〜!ソリッドなギター。ベースブリブリで素敵。複雑に絡み合っている。絡み合うというかテクニックの体当たり試合みたいになってる。「フュージョン」という言葉がめちゃくちゃ使われるから調べてみたら、「1960年代後半から1970年代初頭に発生した、ジャズを基調にロックやラテン、電子音楽、クラシック音楽などを融合(フューズ)させた音楽のジャンル」のことらしい。この曲はまさに…!フュージョン(フュージョンって言いたい人)!キーボードとギターの音との境界線がどんどん曖昧になっていく。Jeffのギターはもちろん凄いけど、Jan Hammerのキーボードも存在感抜群。

2.Come Dancing

何故か色気を感じる。アダルティな跳ね感。一体感があるようで常にバチバチ。ギターの音色が変幻自在すぎる。ベースの刻むリズム、低音に耳を澄ますとあっという間に心が持っていかれてしまう。3:10〜とろけるようなメロディ。展開のメリハリ。4:15〜気怠げで余裕溢れるギターフレーズ、格好いい。5:00〜ドラムが静かに暴れ出していて好き。最後の最後までお洒落〜!

3.Goodbye Pork Pie Hat

哀愁漂うセクシー空間。ふにゃふにゃになる。目を閉じたら微睡の世界に誘われてしまう。ジャズの巨匠と言われるCharles Mingusのカバー。スーパースローテンポでとても心地良い。響き方も自在に操って、繊細にまろやかにメロディを弾くギターにうっとり。原曲はテナー・サックスがリードのメロディを奏でているけど、ギターでドラマチックな表現に落とし込んでいるのが凄い。色んな音色を聴かせてくれて有難うございます…!!

4.Head For Backstage Pass

イントロのベースとドラムの掛け合い、ナイスファンキー。二つのギターを使い分けている…!?1:30〜この辺から何が起こってるのかわからなくなってきて混乱し始める。速弾き炸裂。器用。誰が何をしているのか把握しきれなくて何回も聴いてしまった。なるほど…なるほどねぇ。わからない!

5.Blue Wind

「蒼き風」だけど、なんだかぬるぬるしている。情報量が多い。キーボードの音色は煌めいているけど、サウンドは重たくもあり、疾走感があるんだか無いんだか。ギターのキュインキュインなフレーズテンション上がる。ギター、色んな音に化けすぎて狐…?何も信じられなくなる。3:04〜凄い凄い凄い。粘着力のある疾走。ギターを演奏している指が見たい。怒涛の展開。「蒼き風」と名付けていい情報量ではない。


6.Sophie

しっとりとした静寂。7拍子。1:00〜さっきまでもったりとしていたのに、ドラムが気合を入れて一気に軽快になる。ベースいいな…。キーボードやギターが暴れ回って世界観を構築している間に、後ろでベースが黙々とゴリゴリ弾いている感じ好き。静と動の切り替えが見事。4:23〜楽しげで疾走感ある感じ気持ちいい。何らかの当たりを引いたような、何か特賞を当てたようなラッキーな感じ、お祝いされているような気持ちになってくる。ギターが速弾けば速弾くほど、高揚してしまう。何回も「今のってキーボード(ギター)に聴こえるけど、ギター(キーボード)なんですよね?」って確かめたくなる。

7.Play With Me

ワイルドで楽しげ。ドラムのシンバルが良い音。ボーカルが無い事、今の今まで全く気にしていなかったけど、ギターが歌っているからか…。ギターのメロディを歌うカラオケしたい。ソウルな感じ。 1:54〜ここの数秒間の出来事が好き。3:00〜ピロピロピロピロゾーン。貴方はギターですか?キーボードですか?一体化している。一卵性の双子並みに聞き分けが難しい。

8.Love Is Green

音という音から寂しげなオーラが滲み出ている。美しい。ピアノも登場。素敵!ギターの音色が根本からコロコロ変わって何事…!クラシックギターも、アコースティックギターもエレキギターも居る。一曲の間でこんな色んな種類のギターを持ち替えていることあるんだ…!あたたかな終幕。

今回はこのジャケットのポーズを意識しました…🎸💙

Jeff Beckは、1962年から現在に渡って活動しているイングランド出身のギタリスト。日本では、Eric Clapton、James Patrick Pageと並ぶ3大ロックギタリストの一人とされる。フレージングは、ブルースやロックンロールが元となるペンタトニックスケール(1オクターブに5つの音が含まれる音階のこと)が基本となる。本作は、1976年リリースのソロ名義2作目。


ギターのJeff Beck VS キーボードのJan Hammerという感じで、バチバチしながらも気持ちの良いグルーヴを生み出していて楽しかった〜!

両者とも自由奔放で縦横無尽に駆け巡るような音を出すから、どっちがどっちの音なのか度々混乱してしまいました。
 
ドラムもベースもイケイケでした。

入り乱れるファンキーなリズムとジャジーなサウンドを表現するテクニックのぶつかり合いに、終始圧倒されていたな…。

「フュージョン」という音楽ジャンルについても、知ることができて良かったな…本当にまだまだ知らないことばかりです。

ギターヒーローシリーズ、毎回興奮してしまうのでとても楽しい!!


次回は Deep Purple の『Machine Head』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…💜


最後まで読んでくださり、有難うございました。

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内山 結愛
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