The Prodigy の『The Fat of the Land』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は The Prodigy の『The Fat of the Land』を聴いてみた編をお届けします。
「デジタル」と「ロック」が溶け合い、ヘヴィでアグレッシブなビートが身体中を駆け巡る。
煽り立てるテクノサウンドに、凶暴なラップ突き刺さる、トランシーな一枚。
是非読んでみて、聴いてみて下さい!
1.Smack My Bitch Up
連打が凄い。これがビッグ・ビートというもの…!ブリブリとした音が鳴り続けている。0:52〜低音ヤッバ。ゴリゴリ。これは飛ぶやつ。低音でボコボコに殴られる。1:48〜素晴らしく凶暴。人の声に聞こえて来る。激しさからの静寂ゾクゾクする。幻想的。神からの啓示。女性(インド風味)の伸びやかなボーカルが入ってきて神秘と化す。一曲目からエネルギー凄い。過激過ぎるMVは年齢制限があるとか…?
2.Breathe
不気味なメロディ。凶悪なビート。アウトローな感じ。夜のスラム街。金属感もある。攻撃力高し。1:39〜突如始まる哀愁パートで生まれる緩急。ボーカルの破裂音の発声が強くて勇ましい。これ聴いてると、めっちゃ喧嘩強くなった気持ちになる。4:19〜頭の中でパトカーがパトロールしてる。
↓MV
↓盛り上がり過ぎて死人出そうなライブ
3.Diesel Power
誰もいない地下トンネルの暗闇。重たく臓器に響くテクノ・ビート。一丁前に首を使ったカッコつけなノリ方で聴いてしまう自分がちょっとウザい。気持ち良いからやめられない。HIPHOPナンバー。ラップ。メカニックなサンプリングがずっと繰り返される安定感。
4.Funky Shit
冒頭のように下品な言葉をリズミカルに叫びたくなる。身体中を這いずり回る電子音。ビートの硬さ。面白い音が飛び交っている。ずっと「ヘイ!ヘイ!」って言ってるの狂気じみてる。2:16〜トランシーでyeah〜!高速ブレイクビーツの反復。焦燥感あるサウンド。何もしてないのに逃げたくなる。パトカーのサイレンで逃げたさ増し増し。
5.Serial Thrilla
繋がって始まり、すぐバグる。スクラッチ格好良い。バリカタ。もはやインダストリアル。分厚い金属。ボコボコに重たいビートが暴力。なんらかのサイレンに聞こえてくる。3:16〜一瞬違う曲になるの面白い。スクラッチの鬼。バグって終わる。
6.Mindfields
繋がって始まる。不思議な雰囲気。シンセ・キーボードによる電子リフが特徴的。不穏なチャイナ。やはり金属。2:25〜静と動が巧み。怪しげ満載。語りパート邪悪すぎる。映画『マトリックス』のサウンドトラックに収録されているらしい。
7.Narayan
不穏だけど美しい。危険な香りがプンプンしてる。サイケデリックトランス。幻覚的。ヤバイ夢を見ているよう。ピュンピュン飛び交う音、金属っぽい音、反響するボーカル…カオス。中盤でインドに飛ぶ。お経の大合唱のよう。壊れたブッダマシーン…?一体何が起きたらこんな世界観思いつくんだ。しばしば吸引力が凄い。9分もの超大作。
8.Firestarter
繋がって始まる。籠った音とクリアな音が交互に来る。近未来的。キラキラしているが非常に焦る音。踊りたい。3:14〜静かなのに攻撃的。徹頭徹尾強烈なビート。終盤の盛り上がり高まる。「踊る大捜査線」のBGMで使われていたらしい。レインボーブリッジ封鎖してるのか…?
9.Climbatize
一変してエンドロール流れそうな雰囲気。穏やか。…そんな訳もなく、段々と雲行きが怪しくなる。ギラついたサウンドへ変化。美しさの中に狂気と凶暴性が渦巻いている。4:37〜やはり度々インドに行くな。これはインドなのか…?速そうなものがたまに飛ぶのも気になる。
10.Fuel My Fire
ロック。これがデジタル×ロック、デジロックだ(言いたいだけ)!キーボードの音がポップ。メロディラインもキャッチー。重低音が気持ち良い。宇宙人っぽいボーカルのエフェクト。ひたすら同じフレーズを繰り返しているから、耳に焼き付いて離れない。
expanded editionでは、ジャケットの蟹が増殖している。カワイイ。
The Prodigy は、1990年に結成したイギリスのテクノ / エレクトロロック・バンド。メンバーのリアム・ハウレットがリーダーを務める。マキシムは、ライブ中にカンフーや空手のようなアクロバティックなダンスをし、ステージ上を動き回るが、普段は物静かでおとなしい寡黙な人柄だという。バンドのフロントマンであるキース・フリントは逆モヒカン、アイシャドウの隈取メイクがトレードマークであった。キースは2019年に亡くなり、現在はリアムとマキシムの二人体制で活動中。
Underworld、Orbital、The Chemical Brothersと並び、日本では「テクノ四天王」とも呼ばれている。
本作は、全世界22ヵ国で初登場1位を獲得し、1,000万枚以上を売り上げた。最速で売れたUK産アルバムとしてギネスブックに記録されている。
●デジタル・ロック:テクノ色が強いロックも、反対にロック色が強いテクノも全てくくれる便利な言葉。「デジロック」とも言われる。
●ブレイクビーツ:主に、ドラムの演奏するフレーズを、ターンテーブルを使用し、ループ、スクラッチ演奏する。
●ビッグビート:バンドサウンドを重視した音作り、サンプリングによるループを多く用いたブレイクビーツが特徴。
逆モヒカンって初めて見ました…ツノ生えてるみたい…!一周、いや3周くらいまわって可愛い気がしてきました。(是非画像検索してみて下さい)
いや、ちょっと怖いかも…
全曲が凶暴で、破壊力抜群。あのトランシーなサウンドに合わせて踊ったら気持ち良いだろうな〜
蟹のジャケット写真、可愛いので増殖版も欲しくなってしまいました。
🦀
次回は Aztec Camera の『High Land Hard Rain』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んで下さり有難う御座いました。