THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『ギヤ・ブルーズ』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『ギヤ・ブルーズ』を聴いてみた編をお届けします。
粗くざらついたサウンド、容赦なく重たく歪むギター、喉引き千切るようなシャウト。
異常なまでの興奮が貫かれた攻撃力抜群の一枚。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1. WEST CABARET DRIVE
ドラムの一撃からスタート。重機が練り歩いてるみたいなベースだ。ベースって言ったけど「ベース…!?!?」って思ってる。猛々しく進んでいく。「ウエスト・キャバレー・ドライブ」のフレーズ、ブチ切れすぎて、「キャバrrrー!!」って巻き舌になってるの格好いい。2:25〜重い。地面揺れそう。ギャンギャンなギターゾーンが格好いい…。後半の「ウエスト・キャバレー・ドライブ」、誰も止められない迫力と狂気が滲み出している。喉から絶対血が出てる。「ドラ゛ィ゛〜!!!!」
2. SMOKIN' BILLY
0:06〜小さな「イェ…」が良いな…。「愛という憎悪」の言葉のリズムがとても気持ちいい。サンシャイン池崎さんばりに「イェ〜〜〜!!!!!!」ってシャウトしてる。2:05〜ギターにまみれて、渦に飲み込まれていく感覚になる、常に昂り続けているボーカルにつられて頭おかしくなりそう。3:10〜ここの止めずる…!ずっと格好いい何これ。
3. SATANIC BOOM BOOM HEAD
ドラムの足取り一歩一歩が重たい。どうやったらこんな凶暴なギターの音が出せるんだろう。0:40〜人間と野獣の狭間で揺らめいているボーカル。怪しげな間奏クセになる。1:13〜ヤバイ、狂う。いきなり爆走して完全に野獣への道を開いてしまう。2:00〜野蛮さに拍車がかかるドラム。もうこちら側も抑えきれない何かが爆発しそうになる。ずっとタイトルを連呼しているけど、「声も楽器の一部として捉えている」とインタビューで話していたらしい。この曲はある意味インストなのかもしれない。
4. DOG WAY
ギターのカッティング大好きだから、延々カッティングしてくれて助かる。それにしてもキンキンに重たく鳴らされているギター。ギター自体、Kgの世界ではなく何tかの重さがあるのでは…?と思ってくる。2:22〜神カッティング。チバさんの喉、強靭すぎないか…?色々凄すぎて「?」が止まらない。
5. FREE DEVIL JAM
ローファイが故の攻撃力がずっと凄い。鈍く重たいボディブローがめり込んでくる。冒頭から叫びまくり。シャウトが常。0:50〜ずっと間奏でも良いってくらい演奏が格好良い。「ストップ」という言葉の効力がまるでない。“押すな押すなは押せ”的な勢いしか無い。無意味に走り出したくなる。興奮にまみれていて、曲の一部ドラムのクハラさんが歌っていたことに気がつかなかった…悔しい…
6. KILLER BEACH
音の割れ具合、ブチブチ具合がまた強烈。ギターのメロディライン、なんだか懐かしくて泣きそうになる。タイトル物騒なのに、歌声も穏やかでポップ。歌詞ちゃんと聞いたら「腹わた切り開いて あたしのお肉食べてよダーリン」なんて歌ってて、ちゃんと物騒だった。安心。安心…?こんなビーチには行きたくない!2:38〜泣いちゃう。ギャップヤバい。音は凶悪。終盤のギター、スーパーノイジーでスーパーカッティングが炸裂していて、感謝が止まらない。
7. BRIAN DOWN
音が不鮮明でノイジーに濁り倒している。だけどどこか愉快で楽しげ。そろそろ喉が心配だけど、本当に「イ゛ェ〜〜〜!!!!」が映える歌声だと思う。2:10〜ここの歌のメロディ好き。ブライアンへの怒涛の叫び。喉引きちぎれてしまう。3:52〜ギターの演奏技術が凄くて何が起こったのかよくわからない。
8. HOTEL BRONCO
怪しげダンディ。「Son of a bitch」という絶叫と、漏れた叫び諸々聞こえるけど、インスト曲らしい。誰よりも、どの楽器よりも雄弁なギター。本当に何か喋ってるような気がしてくる。
9. GIVE THE GALLON
ギター…ギターが凄いことになっているイントロ。暴走族がバイクでブンブンリズム刻んでるやつ(「エンジンコール」っていうらしい)みたい。巻き舌がめっちゃ格好いいけど、カラオケとかで真似して歌ったら色んな意味で怪我しそう。エンジンコールギター、ずっと最高。1:40〜神技。ずっとダークでヒリついた緊張感がある。ずっとうわ言のように「ギターが…ギターが…」と心の中で呟いてる間に終わってた。
10. G.W.D
ギター…泣。ギャンギャンなギター。「G.W.D」と書いて「がなる・われる・だれる」と読むんだ。プリクラとかで「♡G.W.D♡」とか書いたら流行りそう(?)間奏でも暴れ狂っている。2:29〜誰も真似できない。間奏から大サビに向かって、より一層エンジン全開で突き抜けていく演奏とテンション感、めちゃくちゃに格好良い。法律とか常識とか、あらゆるものから解き放たれている…解き放たれてほしい…
これはアルバムバージョンで、シングルバージョン(ロンドンで録音)とは少し異なり、東京で録音し直したことから「東京Version」と呼ばれているという。
11. ASH
灼熱の砂漠が見える。とにかく「渇き」とか「飢え」みたいなものを感じる。カウボーイたちが拳銃を打ち合っている絵も浮かぶ。ハードな昭和歌謡っぽさを感じるメロディー。1:20〜ギター凄ッ。古風なヤクザものの映画とかの主題歌合いそう。想像力が膨らみまくってしまう。
12. SOUL WARP
ギターの音で金属切断できそう。無線機のようなフィルターと喉引きちぎるような歌声、相性が良い。1:20〜シャワーみたいにノイズが吹き出している。カッティングは正義。ギターソロ、壊れた掃除機みたいな音だ。吸引されてる感覚に陥る。ベースのゴリゴリ加減、存在感がずっと圧倒的。聞き所はソロの乱暴なハープ。ナイスブレイク…
13. BOILED OIL
重いし硬いし燃えてるし…タイトルさえもヘヴィ。歌声は言わずもがな。腹部あたりが苦しくなってきた。気持ちはちゃんこ式二郎系ラーメン。カッティングさえも重い。雄々しい掛け声も相まって物凄い温度の高い空間が出来上がってる。屈強なベースがイケイケ。「BOILED OIL!!!」という掛け声の中で、爽やかなシャーベットとか食べたらちょうど良さそう。
14. DANNY GO
前の曲が異様にオイリーだったのは、この爽やかを楽しむためだったのか…泣。ノスタルジックでセンチメンタルなメロディーでボコボコにされる。メロディがとても良い。 1:45〜ギターが歌う間奏大好き。ギターのカッティング技術にメロメロ。ライブの終盤やアンコールで演奏されることが多いらしく、それは泣いちゃうなと思った。2:50〜歌声の力強さ、命尽きてしまいそうな魂の叫びがダイレクトにぶつかってくる。3:48〜ハモリが良すぎる。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT は、1991年に結成された日本の4人組ロックバンド。「ミッシェル」や「TMGE」と呼ばれることが多い。2003年に解散。衣装である細身のモッズスーツは、ライブにおいてほぼ欠かさず着用していた。結成当時のベーシストが、ダムドの『Machine Gun Etiquette』というアルバムタイトルを読み違え、そのままバンド名に採用したことが由来している。
自分はめちゃくちゃ喉が枯れやすいので、アルバム聴き終わった後、余韻に浸りながら「チバさん…のど飴…いや、良いハチミツ飲んで…!」と願っていました。
怒涛だった…ギターがヤバい…ギターが…!強靭なベースもヤバい…!ドラムも!歌声も!全部!
ノリノリになりすぎると「ヤバイ」しか言えなくなってしまうので、語彙を捻り出すのに必死で食らいついて聴きました。
色々調べてたら、あの有名なMステの「t.A.T.u事件」で、ドタキャンしたt.A.T.u に代わってTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTがもう1曲演奏したことを知り、「あの時の…!」になりました。
前回レビューしたBLANKEY JET CITYと今回レビューしたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、この時代のスーパーヒーローは本当に格好いいな〜!
次回は THE MAD CAPSULE MARKETS の『OSC-DIS (OSCILLATOR IN DISTORTION)』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んでくださり、有難う御座いました。