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INUの『メシ喰うな!』をもう一回聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
ディスクレビューnote200枚記念企画!もう一回聴いてみたシリーズ!
今回は INUの『メシ喰うな!』をもう一回聴いてみた編をお届けします。
耳に残るポップなメロディ、危ないテンションのボーカルに乗せて吐き出される切れ味抜群の言葉たち。
当時18歳だった町田町蔵が独自の目線で世界を捉え、苛立ちを露わにした一枚。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
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↓1回目に聴いた時のレビュー
1.フェイド アウト
性急なイントロの爆発してるようなドラム好き。イントロのギターのフレーズ耳に残る。動き回っているベースも格好良い…!ガシャガシャな声で叫ぶように歌う町田町蔵さんのテンションがブッ飛んでいる。当時18歳だったんだ…!多感な時期だから仕方ないし、抑える必要もない。1:05〜ギャンギャンなギターゾーン、有難う。「曖昧な欲望しか持てず 曖昧な欲望を持て余す」という歌詞がやっぱり好き。「苛立ちを何とかするには 穏やかに死んでいくしかない」も良い。
2.つるつるの壷
イントロがいつも格好良い!0:28〜かなり苛立っているはずなのに、明るいメロディかつ跳ねたリズムに言葉を乗せてるから怒りがポップに感じる。1:00〜「おまえの頭を開いてちょっと気軽になって楽しめ」、歌詞が本当に面白い。町田町蔵さんの語彙が好き。1:45〜間奏のギターとベース好き。悲痛そうだけど、どこかウキウキなボーカルがクセになる。
3.おっさんとおばはん
イントロで印象的なメロディを絶対放り込んでくるから凄い。この曲好き。0:45〜ヤバい人オーラプンプンの語りパート、ニヤニヤしちゃう。物騒なのに、どうしてこんなにも楽しげなの。ベースがずっと格好良い…
4.ダムダム弾
残像みたいなギター。低音の効いたベース。「ダムダム弾」という言葉がひたすら繰り返されて「ダムダム弾」がゲシュタルト崩壊しかける。これまでと違ったテンションの呟きのようなスタイル。静かでガチめな怒りが怖い。「殺戮され尽くされたいのか?」と問われて終わるのも怖い。
5.夢の中へ
逆再生したみたいな音。幻想的な音。真っ白で美しい。異様な存在感を放つ異質な歌声。1:10〜突然英語喋り出したのかと思ったけど「イモハードロックバンドの演奏にうんざりしてうっとりとなった」と言ってた。タイトル通り夢の中みたいで終始現実味がない。
6.メシ喰うな!
「俺の存在を頭から打ち消してくれ」という叫びから始まるの凄い。ギターが凶暴に狂う。重さを感じる演奏。”人の海”、怒りの矛先が全ての人間に向いていてエネルギッシュ。「おまえらは全く自分という名の空間に耐えられなくなるからといってメシばかり喰いやがって」←私…?メシばかり喰ってたら町田町蔵さんに怒られちゃうな。後半の怒涛のブチ切れと、狂気滲むギターの演奏が格好良い。
7.ライトサイダーB(スカッと地獄)
楽しげな演奏とムシャクシャしてるボーカルの組み合わせが好き。1回目に聞いた時も「一口飲めばスカッと地獄」という歌詞をとても気に入ってたけど、やっぱりお気に入り。2:30〜高熱の時に見る夢みたい。神からの啓示を受けている気持ち。ヤバいテンションの歌声も面白いけど、普通の語り声、良い声なんだよな…
8.インロウタキン
“「インロウタキン」は家庭用品会社の商標「金太郎印」を逆さ読みした造語らしい”←1回目のレビューした時の自分有難う。リズミカルでキャッチーな言葉のフレーズを生み出す天才。0:53〜騒がしいドラム、陽気なベース好き。軽快なギターが生き生きとしてる間奏がずっと楽しい。気づいたら「インローインローインロータキン」って口ずさんじゃっていて危ない。
9.305
ダークで怪しげなイントロ、格好良い。この様子のおかしい歌い方、町田町蔵さん以外に誰ができるだろう。1:01〜EMOを感じる。アルペジオが良い。「偽善の快楽と安らぎが少しだけ欲しいなら 俺の家に来い」って言ってるし、行っちゃおうかな。この曲のギターかなり好き。”305”とは何なのか今もわからないまま…
10.メリーゴーラウンド
イントロからまたまた耳から離れなくなるベースのフレーズ。「何もおかしいところは無い 全く当然の事ばかり むしろ異常なのはおまえ自身 むしろ環境とはおまえ自身」、突然ドキっとすること言わないで欲しい。好き。声が遠い。1:30〜おかしくなっちゃった…。2:17〜徐々に迫り来るヤバいテンションの声。ここからの狂いっぷりがシラフでできるやつではない。でも18歳だからシラフなのか…。魂の叫び。「学校へ行こう!」の「未成年の主張」で「全く良い加減な現実!!!」と叫んで欲しい。ブツッと終わるの毎回ビビる。
11.気い狂て
一定のリズムを刻むベースと、危なっかしい音色を奏でるギターの対比が良い。リズミカルで楽しげ。メッセージは強烈。1:00〜「ええ加減にせんと気い狂て死ぬ」、わかる。こういう時ある。途中ニュースを読むアナウンサーみたいな声が入ってくるのシュール。「簡単に物が在って 簡単に手に入らない 手に入ったところで おまえのものにはなりえない」、どの曲にも名言が転がっていて回収に必死。
INU は1979年に町田町蔵を中心に結成された日本のパンクロックバンド。1981年に本作をリリースし、その三ヶ月後に解散した。本作はメジャーデビューアルバムかつ、唯一のオリジナルアルバムとなった。町田町蔵はその後本名の町田康に名前を変え、作家として活躍。2000年に小説『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞。
このアルバムはもう、読み物として好きです。
町田康さんとしての作品も読まなきゃ!
町田町蔵さんの歌は誰にも真似できないものだし、あの鋭い歌詞は誰も書けない。
ミュージシャンとしても、作家としても才能があるの、凄いな。
当時18歳だったことにも今更驚きました。
そして、やっぱりあのジャケット最高!!!
内山あのジャケット好きすぎて至る所で見つけたら一緒に写真撮ってしまう。お気に入りです。
そしてまたまた、CDを持っている写真は同じ構図、服装で撮ってみました!
ちょっとさ…持ち方甘いんじゃない…?
…精進します。
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次でディスクレビューnote200枚記念企画のもう一回聴いてみた編はおしまい!
次回は SUPERCAR の『HIGHVISION』をもう一回聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに!
最後まで読んでくださり、有難うございました。
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