「3ヶ月でトライアスロン完走!挑戦の裏側と気づき」
初めてトライアスロンにエントリーした日
「思い立って3ヶ月でトライアスロン(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)完走」なんて聞くと、特別な才能が必要だと思うかもしれません。正直、最初は無理だろうと思っていました。
普通だったら断る状況(根っからのカナヅチ)で、3ヶ月後のトライアスロンに軽く誘われ、10秒悩んだあと、挑戦を決めました。
そのときから「できない理由」を探すのをやめて、「どうすればできるか」を考え続けた日々が始まりました。
挑戦のきっかけ
僕がトライアスロンに挑戦したのは、ちょうど人生に迷っていた時期でした。仕事に追われる日々、適応障害で休職して自分を見失っていた僕に、恩師の言葉「人生を変えたいなら、未知の挑戦をしてみたら?」と言ってくれたんです。それで、トライアスロンという未知の世界に飛び込む決意をしました。
正直、普通に生きていたら、なかなか出会うことのない競技だと思います。
以前テレビで、あるトライアスリートの密着を見たときに、「ああ、異次元の世界の超人がやるスポーツだ」と思ったことがありました。
まさか自分が将来その競技をやるなんて想像していなかったし、誘われるなんて思っていませんでした。
でも、師匠がやっていた。そしてそのチームにはベテランもいれば、同じ時期にトライアスロンを始めたばかりの仲間がたくさんいた事で、チャレンジのハードルは下がっていたのかもしれない。
そしてそのチーム員の全員(当時)が、向上心を持ったアクティブな経営者で、その環境に飛び込めば人生変わるアイデアが浮かぶかもしれない。
新たな挑戦をするには十分な環境だった。
準備期間はわずか3ヶ月
正直なところ、3ヶ月はかなり短いです。でも、「無理」という言葉を消して、シンプルに「出来ないこと」に絞って練習しました。
スイム(泳ぎ)
泳げる距離は最初2mが限界。息継ぎなんて未知の領域。
でも、「まずは呼吸から」とコツコツ練習。
初めの2ヶ月間は週に1〜2回プールに通い(少なすぎ!)25m泳ぐことを達成(遅すぎ!)
妻から散々スイミングスクール行きなよと言われていたが、運動神経は良い方だと自信満々だったので、なんとか自主練だけで行けるだろうと思っていた。
残り1ヶ月となり、25m泳ぐのがキツい状態で、ようやくスイミングスクールに入校する決意を固めた(遅い!)
デビュー1ヶ月前からは週2回のレッスンと、週4回の自主練でほぼ毎日プールに通い詰めた。デビュー前日までのプール最長距離は350m(無謀)。海での遠泳などやった事もない(あり得ない)。
バイク(自転車)
バイクに関しては、元バイクレーサーとしての経験が助けになりました。レース用のロードバイクは久しぶりでしたが、仕組みの理解と速さには自信があったので、 10kmほど練習し、満足(あり得ん)。
体力温存の効率的なペダリングなど、この時は眼中にない。
ラン(走り)
バイクレースをやっていた頃はウォーミングアップや、減量で3kmほどジョギングをする程度でした。これまでの人生で3度膝を手術していて、最初の数キロで膝が痛むこともありました。
トライアスロンに誘っていただく2ヶ月前に人生初のハーフマラソンに出場し、膝サポーターを取り入れてからは痛みも少し和らいでハーフマラソンを完走できたので(ビリから2番目)、10kmは大丈夫だろうと認識していました(甘い!)
全くの未経験であるスイムに重点を置いた3ヶ月
本当は3種目バランスよく練習したかったけど、如何せんスイムが上達しなかったので、結果的にほぼスイムだけの3ヶ月となりました。
大会前日の試泳
会場となる海をチームで試泳しましたが、わずか10分間の間に3回溺れかけ、師匠から戻ってくるように宣告されてしまいました。
その後チームのみんなは30分程、遠くまで泳ぎ続けていました。「これがトライアスリートか」と、実力の違いをまざまざと見せつけられました。
プールとは何もかもが違うと思いました。
それからというもの、すっかり落ち込んでしまい、暗ーい状態で夕食へ。
対照的に、しっかり練習を重ねてきた周りのみんなは明日のレースに向けて良い意味でテンション上がっている感じ。
「師匠になんて言われるだろう、もしかしたら出走禁止宣告もあり得るな」などと考えながら、お通夜のような夕食を食べ終えようとしていたら、師匠が話しかけてきてくれました。
「死ぬことはないから、やるだけやってみたら」
その一言で、肩の荷がスッと抜けたような感覚がありました。
「スタートして、やばいと思ったらロープやボートに掴まって休んでいても良いんだよ」「いつでも掴まれるところを泳いでいなさい」
そうなんだ、休んでも良いんだ!
何も知らない素人には嬉しい朗報でした。
プールでの連続最長距離は350mであったものの、休み休みであれば1500m泳いだことはあったので、確かに死ぬことはないのかもしれない、そう思えました。
レースを終えて
レース中も様々なドラマがあり過ぎて、ここでは割愛しますが、制限時間ギリギリ2分前にゴールすることが出来ました。
人生でこんなに苦しく辛い経験は他にした事がありませんでした。
今までの人生も、様々な困難を乗り越えてきたつもりです。
大怪我もして挫折も味わってきました。
でも、どんな事よりもトライアスロンより苦しい経験はした事が無かったです。
逆に、このとてつもなく苦しい経験を乗り越えたら、今まで悩んでいた小さなことが、どうでも良いぐらい小さな事だったことに気づき、今後訪れるであろうどんな困難も平気で乗り越えられると思いました。
挑戦がくれた人生の変化
まず変わったことは、人生観です。なんて小さい器の中に籠って生きていたんだと。その小さな器の中で、あーでもないこーでもないと、小さな悩みを引き摺って生きている小さな人間だったなと。
例えば、今まで小さなことにイライラしたり、他人の言動に左右されたりしてきましたが、とても無駄に思えてきてどうでも良くなり、全くなくなりました。
上司や会社の不満をグチグチ言っていても、人生何にも変わらないし、意味ないし、時間の無駄だと気づきました。
意見の合わない他人を批判したり悪口を言ったり、その行為自体が本当に小さ過ぎて無意味だなと、ようやく気付けました。
そして、働いている会社という環境そのものが、将来の自分の人生像において意見の合わない組織であることは明らかだったので、退職を決意する事ができました。もちろん自分を成長させてくれた環境でもあるので会社には感謝しています。
そして僕が学んだ最も大きなことは、「どんな壁も、自分の行動で超えられる」ということ。挑戦する前は、自分の限界を自分で決めてしまっていました。でも、トライアスロンを通して、それがただの思い込みだったと気づかされました。
周りに流されず、「本来の自分」が生きたい生き方を、ストレスなく送れるようになったのも、退職を決意して起業したからできたこと。
誰にでもできる
僕が挑戦して得たことは、何も特別な事ではないと思っています。
現に僕はデビューから2年が経過した現在、トライアスロンに8戦出場し、ロングディスタンス(距離の長いトライアスロン)の全日本選手権宮古島や、IRONMANみなみ北海道も完走しましたが、それは一緒に始めたチームの仲間たちの多くも同じです。
多くのチーム員は1年でロング完走してしまいます。(トライアスロン界では早過ぎ)
僕は「Freedom Pro」というスポーツチームで活動しています。
文字通り、自由に生きるプロ集団たちです。
チームの多くは経営者であり自由人であり、もともとは僕と同じように会社員として苦労してきた人たちです。
そして新たに加入してきたメンバーたちは、自由人を目指して、トライアスロンや、スキー、ゴルフ、マラソンに挑戦しようと決心した人たち。
過去に苦労して自由を手にした経験者と、同じ目標を持ったチームの仲間たちは、超速で自由を手にして全国の大会を飛び回っています。
目標はトライアスロン完走ではありません。
自由に本来の自分で生きる。その人生を手にする一つの手段としてトライアスロンのスタートラインに立っているだけです。
最初の一歩を踏み出そう
もし、この記事を読んで「自分も挑戦したい」と少しでも思ったら、それが第一歩です。トライアスロンに限らず、何か大きな目標に向かって進むことで、自分の可能性が広がります。僕の挑戦が、あなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
挑戦を成功させるための具体的な方法やマインドセットは、同じ目標を持った人たちのコミュニティに入ることで加速します。
Freedom Proに入りたい方、大歓迎です!
ぜひ一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!
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